約 148,470 件
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3867.html
照と洋榎はプロにいる設定です 須賀京太郎、3年生の夏 京太郎「っしゃー!!来たぜ東京!!」 咲「ちょっと京ちゃん!はしゃぎすぎだよ!」 和「もう、そもそも何回も来てるじゃないですか」 京太郎「お前らと違うんだよ。やっと自分の力で県大会も勝ち抜いて、全国に来れたと思うと嬉しくてな」 咲「そっか。今まで私達の付添だったもんね」 京太郎「ああ。だけど今年は違うぜ!俺は自分の力でここに来たんだー!」 和「だから静かにしましょうって。後輩たちも見てるんですよ」 優希「しょうがないじぇ。京太郎の念願だったし、好きにさせてやるのがいいじぇ」 咲「うん。京ちゃん本当に嬉しそうだしね」 京太郎「ああ。嬉しくって出場が決まった時はいろんな人に言っちまったよ」 和「はい?」 京太郎「はしゃぎすぎだったかな。みんな一度は来てるのにな」 優希「お、おい。そのいろんな人っていうのは…」 京太郎「ああ、今まで麻雀で知り合った人達だな」 衣「トーカ!東京行くぞ東京!」 透華「ええ、もちろんですわ!ハギヨシ、準備なさい。理由?京太郎くんの応援に決まってますわ!」 桃子「あ、蒲原元部長っすか?モモっす。ちょっと東京に応援に行きたいんでまたお願いできないかと……鶴賀全員で?いいっすね!!」 いちご「東京?そんなん考慮しとらんけど……行かんとね」 姫子「ぶちょ、じゃなくて哩さん!早く行きましょう!」 哩「待て待て。私らは応援に行くとやけんな?忘れ物とかなかか?鎖と首輪入れたか?」 初美「はい?姫様と六女仙全員も行く?私だけじゃないんですかー?私一人で応援したかったですー」 洋榎「今度の試合は東京?ええでー!ちゃんと応援する時間はあるんやろな?誰のって?姫松と京太郎に決まっとるやん!!」 淡「ごめーん、ちょっと行ってくるねー!え?清澄だよ?敵?男子だからだいじょーぶ!!」 照「はい、今度のインターハイは私としても注目している選手が多いのでスケジュールを調整して会場まで見に行きたいと思っています」 照「最後に一言?……京ちゃん、応援してるから頑張ってね!」 その年のインターハイ男子個人戦には、やけに多くのプロやインターハイ出場経験者が応援に来ていたとか 京太郎「なんか人多いな……誰か有名な人でもいんのか?」 咲「……京ちゃんだよ」 カンッ!!
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6432.html
京:部屋はここ、ですよね 白衣(憩):せやで、頑張ろな 京:ええ、勝って帰りましょう . .-――-. . . . ´ .` . / ヽ . . / / l ヽ ヽ . / / / / l l l . ′ . . . ′/ | ハ ト、 ヘ i l |. | 1 | .|{ ‘. ヽ\_ ; | | | | | | |-―.lハ{\ fヾ\` i l |l | | | | | |{ ヽ \ { \ \ | 八 | | | レ _ 、 `r==ミx } ∧ . 八 ヽ | r㌃⌒` ムイ } ヽ / \ヾ ,,,,,,,, , '''''''' | ノ \ / 八 ハ .... 、 「 ヽ > / / >-、 ( ノ イ l l ヾ \ CPU1:お待ちしてましたーぁ -=≦ / ゝ ー ' < l ∧ |` ー---` ∠ イ ∧ ト、 ≧=r-- 1 /レ' .V / \ { ヾr‐ァ' トヘ/白衣:! / / / / \ \ / / / // / ./ | | ゚ . / / / . / / ./ ./ . Ⅳ . . .| ゚ . . ′/ // _/__,/ _ / ./ . | ゚ . .| ゚ .. | /.| . /7´/ _」 / . /┼ ┼ ゚ .l | |. |// l /| | ./ ∧ ,」 . . | ゚ .\ .リ | |. |/ | ./ . | l/ l/ ‘ .| 八 | | / l | | / | / | | ___--、 ‘ .| ‘ | | /} / リリ . .| / 从{ |ァ´ ̄ ̄`ヾ \{ __-‘__, |// / / / | | / | ´ ̄ ̄`ヾ/イ / / | | __彡 / | 〃〃 ′ | /Χ | | `ー------=彡ク | _ 〃〃 |/´ ̄`∨ ∨ / .人 |  ̄`ヽ. / l \ / / / \ / 、__彡イ ト、 .\ /_ _ _ _ 彡 //l \ `ー‐ _. . ≦ | .从 八 --- ` CPU2:今日はウチらが、お相手しますーぅ l/ ./`ト . _ _ -‐ | _ _ _ /| / \ \ 八 ./ | .∧ Τ {_ノ∧ l/ ` \ ∨ j/ /´ | __ -‐ \ 京:姿形まで憩さんと同じか、凄く凝ってるな 白衣:ちょっとびっくりしたわ 京:まあいいです、始めましょうか 半荘戦開始 東一局 親 京 25000 CPU2 25000 白衣 25000 CPU1 25000 京太郎(半荘戦の起家か……最初から流れを掴んでいこう) 京太郎(麻雀を、状況を楽しみつつ……) 京太郎(推して参る!) 同コンマのため、流局となります 流局 京太郎(流れたか……だがまだ親番だ、頑張ろう) 憩(牌が偏ってるわけでもないみたいやな) 憩(ま、さすがにそこまでずるいことはしいひんやろ) 東一局一本場 親 京 26500 CPU2 23500 白衣 26500 CPU1 23500 CPU2:ロン、三翻の六十符は7700、一本付で8000やね 白衣:自分から和了られるって、変な感じやな 京:俺の親がぁ…… 東二局 京 26500 親 CPU2 31500 白衣 18500 CPU1 23500 京:カン 京太郎(俺の親に好き勝手やられて、黙ってられるかよ) 憩(京太郎くんの……混一色みたいやな) 憩(とすると……) 京:ポン 京:カン CPU2:リーチ 京:ロン、混一ドラ2赤1 京太郎(これで、一旦リードだ) 東三局 京 34500 CPU2 23500 親 白衣 18500 CPU1 23500 憩(京太郎くんが頑張ってるんや) 憩(ウチやって!) 京太郎(あっちが和了りそうだから……) 京:チー 京太郎(亜空間殺法だったっけな) 憩(これで、テンパイ) 憩(連荘もしたいし、ここは早めに!) 白衣:ロン、タンヤオのみ 白衣:一翻五十符で2400ですーぅ 東三局一本場 京 34500 CPU2 23500 親 白衣 20900 CPU1 21100 CPU2:ツモ、二翻五十符の一本場は900・1700やね 憩(親被り、辛いなぁ) 京太郎(やはり一筋縄にはいかないか) 京太郎(なるべく点差を離せるといいんだけど……) 東四局 京 33600 CPU2 23500 白衣 19200 親 CPU1 20200 東四局開始時の点数は以下のようになります 京 33700 CPU2 23500 白衣 19500 CPU1 20300 CPU1:ロン、六翻五十符で18000 白衣:えっ 京:なっ 京太郎(親の跳満、これで4600点差) 京太郎(それに、憩さんが……) 東四局一本場 京 33600 CPU2 23500 白衣 1200 親 CPU1 38200 京太郎(一体どうすりゃいいんだよ……っ!) 京太郎(……ツモっちまった) 京太郎(タンヤオと赤1で二翻三十符で600と1100) 京太郎(これでトップに近づくけど、次の局に憩さんに当たったら……) 京太郎(ここは……) 京:カン 京太郎(一旦突き放す) CPU1:カン 京太郎(……マジかよ) 京太郎(タンヤオ赤1、今のカンでドラ2) 京太郎(そんでもって……ツモっちまったじゃねえか) 京太郎(これなら課題は達成できる、だが……) 京太郎(……憩さんを飛ばしていいのかよ) 京太郎(憩さんを飛ばして勝つか、また見逃すか) 京太郎(どうすりゃいいんだよ……) 白衣:京太郎くん 白衣:これは、京太郎くんの戦いなんや 白衣:ウチはこの子たちと同じ、敵なんや 白衣:せやから……ね? 京太郎(……そうだ) 京太郎(これは俺とあの人との戦いなんだ) 京太郎(人を飛ばして逃げきったって、それで俺の勝ちなんだ) 京太郎(ためらうな、言ってしまえ) 京:ツモ 京:五翻五十符の一本場は、2100・4100です 終局 京 42000 CPU1 34200 CPU2 21400 白衣 -600 京太郎(――――俺は、勝ったんだ) 荒川父(……潔いな) 荒川父(たかが遊びだというのに、優しい子だ) 荒川父(やはり私が間違っていた、大人の事情のために子どもを利用するなど) 荒川父(私のただ一人の家族をただの金なんぞにくれてたまるか) 荒川父「先生に電話をしてくれ」 秘書「かしこまりました」 憩「お疲れ様、京太郎くん」 京太郎「すみません、最後に飛ばしてしまって」 憩「京太郎くんは京太郎くんにできることをしたんやから、気にせんでええで」 憩「それに、飛んだからって言うたって死ぬわけやないやん」 京太郎「そうですね、ところで……」 秘書「院長は今、書斎にいるわ」 京太郎「じゃあ今すぐ行って話をつけないと!」 秘書「「何があっても、婚約は無しにする」って言ってたわよ」 京太郎「なんだ、よかったぁ……」 憩「……あの話、実は無理矢理つけられた話やったんや」 京太郎「無理矢理?」 憩「……うん、昔、この病院を建てるときにお世話になった人がおってな」 憩「その人から借りた金は返さへんでいい、って言われてたんやけど、この前急に手のひらを返して」 憩「ウチと息子を結婚させろ、ってお父さんに言うてきたんや」 憩「そうすれば金は返さへんでええし、そうしいひんとお母さんのことをばらすって」 憩「その婚約者さん、家で煙たがられてて、それでここの院長にあてがえば一家の名目は保たれる、とかもいうてて」 秘書「お嬢様、どうしてそのことを知っているんですか?」 憩「お父さんとおじさんが話してるのを聞いてしもうたんや」 京太郎「お母さんの話……」 京太郎(そんな交換条件に出すぐらいなんだから、聞いちゃ悪いよな) 京太郎「は聞かないでおくとして、それじゃあお父さんに悪いことをしてしまったんじゃないんでしょうか」 秘書「むしろ、決心がついたみたいで良かったんじゃないかしら」 京太郎「……そうです、か」 秘書「そうそう、戻って来るまで二人は居間で待ってろ、って言っていたわね」 京太郎「じゃあ行きましょうか、憩さん」 憩「うん」 荒川父「世間体なんて気にしません、私には憩さえいてくれればいいんです」 荒川父「例の縁談、丁重にお断りさせていただきます、では」 『荒川君、すこ――――』プツッ 荒川父「……ふぅ」 荒川父「これで、いいんだよな」 荒川父「憩、今日から清々荘に帰っていいぞ」 憩「ほんまに!」 荒川父「ああ、だが、たまにはこっちにも顔を出してくれよ」 憩「うん!たまーにな!」 京太郎「お父さんも憩さんもすごい笑顔ですね」ヒソヒソ 秘書「院長は吹っ切れて、お嬢様は自由になった、それもそうよね」ヒソヒソ 荒川父「そして鮫のオクトパスが言ったんだ、へっ、そんなんじゃあさめざめするなってね」ドッ 憩「あはははっ!なんで鮫なのにオクトパスなんや!」 京太郎「……大人しく見守りましょうか」ヒソヒソ 秘書「……そうね」ヒソヒソ 秘書「荷物は一時間もすればアパートに届くはずです」 荒川父「困ったときは帰ってきなさい、たとえば……京太郎君に乱暴されたときとか」 京太郎「しませんよそんなこと!」 荒川父「はっはっは、わかっているよ、今度来るときは是非二人で挨拶に来てほしいな」 京太郎「挨拶?」 憩「どういう意味?」 秘書(それは伝わりませんよ院長……) 荒川父「こほん、まあとにかく、京太郎君も元気でいてくれたまえ」 京太郎「はい!」 荒川父「それでは、またいつか」 京太郎「はい、おじゃましました」 憩「また来るなー」 憩「♪」 京太郎「はぁぁぁぁぁ~~」 京太郎(ちょー緊張したよー) 京太郎(たった数時間なのに滅茶苦茶長く感じたぞ、どうなってんだ時間細胞) 憩「京太郎くん、ありがとな」 / / / / \ \ / / / // / ./ | | ゚ . / / / . / / ./ ./ . Ⅳ . . .| ゚ . . ′/ // _/__,/ _ / ./ . | ゚ . .| ゚ .. | /.| . /7´/ _」 / . /┼ ┼ ゚ .l | |. |// l /| | ./ ∧ ,」 . . | ゚ .\ .リ | |. |/ | ./ . | l/ l/ ‘ .| 八 | | / l | | / | / | | ___--、 ‘ .| ‘ | | /} / リリ . .| / 从{ |ァ´ ̄ ̄`ヾ \{ __-‘__, |// / / / | | / | ´ ̄ ̄`ヾ/イ / / | | __彡 / | 〃〃 ′ | /Χ | | `ー------=彡ク | _ 〃〃 |/´ ̄`∨ ∨ / .人 |  ̄`ヽ. / l \ 「これからも、よろしくな」 / / / \ / 、__彡イ ト、 .\ /_ _ _ _ 彡 //l \ `ー‐ _. . ≦ | .从 八 --- ` l/ ./`ト . _ _ -‐ | _ _ _ /| / \ \ 八 ./ | .∧ Τ {_ノ∧ l/ ` \ ∨ j/ /´ | __ -‐ \  ̄ ̄ __/ /lノr‐ \ --‐ / /~⌒l / \ / { / ∧ \ / \ 京太郎(まあでも、こうして憩さんが笑っているんだ) 京太郎(一件落着、だな) 憩が清々荘に戻ってきました! 憩「ただいまー」 憩(ここに帰って来るんも久しぶりやな) 憩(京太郎くんがウチに決心させてくれたから、ウチはここにおるんや) 憩(感謝しても、し足りひんくらいや……) 京太郎『俺が憩さんのことを幸せにするッ!!!』 憩(……って、何思い出しとるんやウチ!) 憩(幸せに……まあ京太郎くんのことやからウチの想像とは違う意味やろ、うん) 憩(……ウチ、京太郎くんのこと好きなんかな) 憩(あれ言われて嬉しかったし、京太郎くんが傍にいてくれて心強かった) 憩(デートも楽しかったし、初めて会ったときやって……) 憩(それに、偶然とはいえキスまでしてもうたし……!) 憩「~~~っ!」パタパタ 憩(あーもうなんやこれ、なんやこの気持ちー!) 京太郎「今日はよく眠れそうな気がする……」 京太郎「明日はクリスマスイブ、そんでもって今年最後の大会」 京太郎「……俺、プロ相手に生き残れるのか?」 夜 京太郎(エイスリンさんの強さを証明する) 京太郎(まだ、エイスリンさんに麻雀を楽しんでいてもらいたいんだ) 京太郎(今日こそは誘えるように……) 京太郎「霞さんの家に来てくれませんか? そこで決着をつけましょう……っと」 ヴーッ ヴーッ エイスリン『りょうかいしたよ』 京太郎「よし、んじゃああとは誰を誘うか、だけど……」 京太郎「こんばんはー」ガララ 霞「あら、一体どうしたの?」 京太郎「ちょっと雀卓を……そうだ、霞さんも一緒に打ちませんか?」 霞「ええ、構わないけど他の面子は?」 憩「何の話しとるん?」 京太郎「憩さん?どうしてここにいるんですか?」 憩「帰って来た挨拶しに来たんよ、で、どうしたん?」 京太郎「エイスリンさんと麻雀を打ちに来たんですよ、憩さんも一緒にどうです?」 憩「うん、ええでー」 京太郎「よし、これで面子は揃いましたね」 ガララ エイスリン「コンニチハ!」 霞「夜はこんばんは、よ」 エイスリン「アッ……コンバンハ!」 霞「京太郎くんと麻雀打つんでしょ、さあ上がって」 勝利条件:エイスリンを使って、エイスリンが一位になること 京太郎「それでは、始めましょうか」 エイスリン(キョウタローのお願いだから、真剣に頑張る) エイスリン(それでも、結果は……) 半荘戦開始 京太郎『エイスリンさんには、まだ諦めてほしくないんです!』 憩『その話を聞く限りは同意やけど……それ、手を抜くってことやろ?』 京太郎『いや、むしろ本気で当たって欲しいんです!』 憩『一位を狙いに行けっていうこと?』 京太郎『はい、そんな手加減された麻雀なんて楽しくありませんから』 憩(って言われたし、今度は勝たせてもらうで、京太郎くん!)ピキィィィン 【孔穿つ閃光】発動! 憩「リーチ」 京太郎「!」 霞(この雰囲気、憩ちゃんのリーチ……ということは) 京太郎(まだ十巡目だから海底、河底は無いとして有り得る珍しい役は……) 憩「カン」 憩「リンシャンツモ、裏4」 憩「3000・6000や」 京太郎(淡みたいな和了り方だな……) 東二局 京太郎 19000 親 憩 37000 エイスリン 22000 霞 22000 京太郎「カン!」 京太郎「もいっこカン!」 京太郎「そんで、リーチだ!」 エイスリン(キョウタローがリーチ!) エイスリン(それなのに……ついてない) 京太郎「憩さん、それです!」 京太郎「リーチ混一!8000!」 東三局 京太郎 27000 憩 29000 親 エイスリン 22000 霞 22000 憩(早速追いつかれ気味やし……) 憩(もう一回、行かせてもらおか!)キィィン! 【孔穿つ閃光】発動! 憩「リーッチ!」 京太郎「げっ、またですか」 エイスリン(また、ケイのリーチ……) 憩「ツモ!リーチ一発、三翻七十符で2000・4000や!」 東四局 京太郎 25000 憩 37000 エイスリン 18000 親 霞 20000 エイスリン(最下位……取り返さなきゃ) エイスリン(……勝ちたい!) エイスリン「……」ムーッ エイスリン「……」ムーッ エイスリン「!」 エイスリン(テンパイ!) エイスリン「……」ムーッ エイスリン(誰か、振り込んで……) エイスリン「!」 エイスリン「ロン!3900!」 エイスリン(やっと、和了れた!) 京太郎「…………」 京太郎(勝つための麻雀、楽しむための麻雀、そんなの人それぞれだ) 京太郎(でも、どっちだって全力でやらなきゃ成り立たねえ) 京太郎(だから、まだまだ行かせてもらうぜ!) 【金色放つ海】のブースト効果が発動されました! 南一局 親 京太郎 25000 憩 33100 エイスリン 21900 霞 20000 京太郎(あっれー……有効牌が全然来ねえ) 京太郎(俺の運無いな……) エイスリン「ツモ!1300・2600!」 京太郎(と思ったら親被りするし……まあ振り込まなかっただけいいか) 京太郎(って、逆転された!?) 南二局 京太郎 22400 親 憩 31800 エイスリン 27100 霞 18700 憩(……これ、完全にエイちゃんの流れや) 憩(まだ諦めてないってことやんな) 憩(流石に親被りも振り込みも勘弁やけど……)トン エイスリン「ロン!8000!」 憩「うっ、やってもうた……」 南三局 京太郎 22400 憩 23800 親 エイスリン 35100 霞 18700 憩(11300点差、このままやと負けそうやけど……) 憩(ウチもまだ、勝てるはずや) 【孔穿つ閃光】発動! 憩「カン」 霞(ここまで振り込み無しで来てはいるのだけど、ツモばかりで削られているわね) 憩「リーチ」 霞(今回は危ナイ臭いがプンプンするわね……) 霞(これなら、通るかしら?)タン 憩「……ロン、リーチ一発ドラ1赤1裏1」 憩「五翻の八十符は8000ですーぅ」 オーラス 京太郎 22400 憩 31800 エイスリン 35100 親 霞 10700 京太郎(エイスリンさんも、勝とうとしてるし、実際今は勝ってる) 京太郎(このまま平和に終われば、思い直してくれるはず……) 霞「ツモ、6000オール」 京太郎(全然平和じゃねえじゃねえか!) 京太郎(まあいいや、今度こそ押さえてやる!) 【金色放つ海】のブースト効果が発動されました! オーラス一本場 京太郎 16400 憩 25800 エイスリン 29100 親 霞 28700 エイスリン(……テンパイ) エイスリン(ここで和了れば私の勝ち)ドキドキ エイスリン(そうしたら、私は弱くない) 京太郎「リーチ!」 エイスリン(これが証明なんだね、キョウタロー) エイスリン「ロン!」 エイスリン(私は強い) エイスリン「1000ノイッポンバハ1300!」 エイスリン(もう、諦めない) 終局 京太郎 15100 憩 25800 エイスリン 30400 霞 28700 京太郎「……ふぅー」 京太郎「エイスリンさん、これでわかったでしょう?」 京太郎「エイスリンさんは俺にも憩さんにも霞さんにも勝てるくらい強いんです」 京太郎「足手まといじゃない、まだ諦めなくていいんですよ」 エイスリン「……ウン」 エイスリン「キョウタローノマージャン、タノシカッタ」 エイスリン「カテテウレシカッタ、アガラレテクヤシカッタ」 エイスリン「……マダマージャンシタイ」 京太郎「はい!まだみんなで続けましょうよ!」 エイスリン「ウン!」 霞「エイスリンちゃん、来週には母国に帰る予定だったけど、どうやらそれは無くなりそうね」 憩「エイちゃんも卒業式までおられるってことですか?」 霞「ええ、多分ね」 「お母さん、元気にしてた?」 「お父さんもみんな元気よ、そっちはどう?」 「私も元気だよ」 「それで、今日は何の話をしてくれるのかしら、またキョウタローくんの話?」 「大学の話、私ね、そっちで勉強するのやめる」 「高校卒業したら、こっちの大学に行く、そうしたら私の夢ももう一回決めてみる」 「……何があったのか知らないけど、まだマージャンを諦めてないってことよね?」 「うん、大学に行っても続けるつもり、いい?」 「あなたが決めたなら、文句は言わないわよ」 「勉強もマージャンも……それにボーイフレンドもね」 「ボ、ボーイフレンドなんていないよ!」 「あら、キョウタローくんはどうなのかしら?」 「キョウタローは……」 「早く伝えないと他の子に取られちゃうわよ、お父さんと出かけるから電話切るわね」 「お母さんの意地悪!」 「はいはい、じゃあねー」 「はーい」 エイスリンが年内に清々荘から離れることはなくなりました! prrr prrr 京太郎「何だよ父さん、こんな時間に」 須賀父「暑いぞーニュージーランドはー」 須賀父「まさかクリスマスイブに海で泳げるとは思わなかったぞ」 京太郎「大晦日だけは母さんのとこに帰ってやれよ」 須賀父「クリスマスイブといえば、お前、彼女はできたのか?」 京太郎「いない、明日は大会だから早く寝ないとなんだよ」 須賀父「モモちゃんや咲ちゃんとはどうなってるんだ?」 京太郎「大阪と長野じゃ遠いだろうが」 須賀父「そうかそうか、そうだったな」 須賀父「俺もお前くらいの歳は……」 京太郎「父さんに母さん以外の恋人なんていたのか?」 須賀父「じいちゃんやばあちゃんたちとこたつに入ってたな……」 京太郎「なんだよ……」 須賀父「まあ何にせよ、命短し恋せよ漢、だ!」 須賀父「好きな子の十人や二十人いるだろ?」 京太郎「…………いねーよ」 須賀父「お?今一瞬戸惑ったな?戸惑っただろ?」 京太郎「戸惑ってない、じゃあな」 須賀父「あっ、ちょっ」 プーッ プーッ 京太郎「疲れた、今日は一日中疲れた」 京太郎「もう寝よ……」 【冬休み十日目】終 【冬休み11日目】 京太郎「今日が終われば、年末は好き放題か」 京太郎「うっし、今日も頑張るぞぉー!」 京太郎「霞さんのメモ、久しぶりだな」 京太郎「っと、何々……」 霞『今夜、清々荘のみんなでクリスマスパーティーを開きます。よかったら来てね』 京太郎「清々荘のみんなで……か」 京太郎「そういや、郁乃さんはどこ行ったんだろ」 京太郎「冬休みに入ってから一回も会ってない気がするし……」 京太郎「繋がるといいな」ピッピッ prrr prrrr prrrrr prrrrrr 『………………』 京太郎「郁乃さん?」 『………………』 京太郎「出てるんですよね?」 郁乃『……京太郎……くん?』 郁乃『せやで……いくのん、やで~』 郁乃『今日はどうしたん?』 京太郎「今日の俺の試合、見に来ますか?」 郁乃『試合?』 京太郎「今日、プロ・アマ交流戦ってのがあるんですよ」 京太郎「高校生の各学年の選抜六チームと、プロチーム、教員チームで試合をするんです」 京太郎「三箇牧からは俺と照と憩さんと咏、あと霞さんも善野さんも出るんですよ」 京太郎「来てみませんか?」 郁乃『それは……ちょっと無理、みたいやな』 郁乃『げほっ、ごめんな、見に行きたいのは山々なんやけど』 京太郎「そうですか……」 京太郎(なんだ、さっきからおかしいぞ郁乃さん) 京太郎(元気無いみたいだし、それを取り繕ってみせてる) 京太郎(それに、あっちがやけに静かだ) 京太郎(旅館とかにいる可能性もあるけど、だったら最初の空白は何だ?) 京太郎(何て、言えばいいんだ) 京太郎「…………」 京太郎「俺、郁乃さんのためならどこにだって駆けつけますから」 京太郎「郁乃さんが困っているんだったら助けます」 京太郎「だから、困っていることがあるなら言ってくださいよ」 郁乃『な、何を言うとるんや?』 京太郎「俺も同じく清々荘の住人じゃないっすか、こんな俺でも力になれればな、って」 郁乃『…………』 郁乃『せやったら、助けに来て』 郁乃『私を助けて』 郁乃『場所は…………や』 京太郎「わかりました」 郁乃『あっ、やっ!』プツッ 『ツーッ ツーッ』 京太郎「場所は何とか聞き取れた、けど」 京太郎「竜華さんとの約束を破るわけにもいかないし……」 京太郎「助けて、って言われて行かないやつがどこにいるんだよ」 京太郎「竜華さんたちには悪いけど……」ピッ prrr prrr 泉『二条ですけど、何の用ですか?』 京太郎「泉、遊びに行かねえか?」 泉『遊びって、二人で……ですか?』 京太郎「そーそー、二人いるよ」 泉『え、じゃあ……行きます』 京太郎「オッケー、待ち合わせ場所は――――」 prrr prrr 竜華『なんや京太郎くん?』 京太郎「もしもし、竜華さん」 京太郎「実はこれから用事ができちゃったんで、俺はちょっとパスで」 竜華『えっ?どういうこと?』 京太郎「細かいことは話せないですけど、この埋め合わせは絶対にするんで!」 竜華『急いでるみたいやし……わかったわ』 京太郎「あ、あとそっちに泉を向かわせたんで、一緒に遊んでください」 竜華『へ?なんで泉?』 京太郎「それじゃあ俺もう行くんで!ほんっとすみません!」 竜華『ようわからんけど、頑張ってな!』 京太郎「はい!」 【三箇牧の街】 京太郎「郁乃さんに言われた通りだと……この辺か」 善野「あれ?須賀君こんなとこで何しとるん?」 京太郎「善野さん!?」 善野「なんやそのオバQを見たようなリアクションー」 京太郎「なんでよりにもよってオバQなんすか」 善野「ま、須賀くんがここにおるってことは、郁乃のこと助けに来たんやろ?」 京太郎「ということは、善野さんも郁乃さんのこと知ってるんですか?」 善野「郁乃の居場所、ようやく突き止めたんや」 善野「あの子、人のことよう見とる割に自分は遠慮するからな、ほんま困ったもんや」 京太郎「遠慮、って?」 善野「誰にも迷惑をかけたくなかったみたいや、薬の実験台にされとるっちゅうのに」 京太郎「そっか、最初に小さくなった郁乃さんが行った場所は、善野さんのところでしたね」 善野「石戸先生から相談を受けて探してみたら、京太郎くんが郁乃を庇ったあの組織、相当ヤバいらしいで」 善野「通称は黒の組織、主に薬の製造から暗殺、闇取引等々、薬と殺しに関しては闇組織の中でトップクラス」 善野「どうやら郁乃がはまったんはその研究中の薬らしいんや」 京太郎「そんな……それの実験台って」 善野「ああ、はよ行かんとな」 京太郎「じゃあ、俺が先進むんで後からついてきてください!」ダダダダ 善野「あっ、ちょっと!」 善野「……はぁ、頼もしいなぁ、あの子」 善野「黒の死神に出くわさんとええんやけど……」 チンピラ1「人が情けかけて電話出させたらこれか、ホンマ困るなぁ、オイゴラァ!」 チンピラ3「アニキィ、この女もうヤっちゃってええんやないっすか?」 チンピラ2「上に止められとったけど、流石にこれはなぁ」 チンピラ4「7Pでっかぁ、良さそうやなぁ」 チンピラ5「身体はギリギリ合格ラインってとこやから、ええやろ」 郁乃「げほっ、げほっ」 京太郎(郁乃さんが血を吐くまで……っ!) 善野「落ち着くんや須賀くん」ヒソヒソ 善野「一人一人はこいつみたいに弱いかも知れへんけど」 チンピラ6「ダレカキタデー……」ボコボコ 善野「二人で五人相手は無理があるわ、何か作戦でも立てんと」ヒソヒソ 京太郎「作戦……」 京太郎「誰かに連絡して応援に来てもらう……とか?」ヒソヒソ 善野「他の人を危ない目に遭わせるんか?ヘタすれば死ぬかもしれないんやで?」 京太郎「うっ……それは確かに」ヒソヒソ 善野「……私が囮になってる間に須賀くんが郁乃を助ける、これで行こうや」ヒソヒソ 京太郎「なっ、ダメっすよそんなの!」ヒソヒソ 京太郎「それだったら俺が行きます、前もそうしましたから大丈夫です」ヒソヒソ 善野「……ほな、作戦開始や」 善野『まずは相手に向かって閃光弾と音爆弾を投げるんや』 善野『その間に須賀くんはできれば一人以上の相手を潰す』 善野『このジャスティスハンマーで叩けば一発のはずや』 京太郎(そして俺が発見、コテンパンにされている間に善野さんが郁乃さんを助ける……作戦は完璧だ!) 京太郎「うぉぉぉぉおおおおお!」ヒュン!ヒュン! パァン! チンピラ1「うわっ!」 チンピラ2「のわっ!」 チンピラ3「そげぶっ!」 チンピラ4「くっ!」 チンピラ5「目が、目がぁ~!」 キィィィン! チンピラ5「あぁっ!」 京太郎(よし、今の内だ!) ――― 一ターン目 チンピラ1「誰や、こんなことしやがったんは……ぁっ!」 京太郎(こいつ……こいつが郁乃さんに薬を……) 京太郎(絶対に許さない!)ドガッ チンピラ1「ごはっ!」バタッ 京太郎(できるだけ完璧に完膚なきまでに叩き潰すんだ) 京太郎(躊躇うな、躊躇ったらこっちがやられるんだ!)ドガッドガッバキッ チンピラ1「」 京太郎「これで一人、と……つぎは……」 ――― 二ターン目 京太郎(なるべく郁乃さんの周りからどかしておくか……) 京太郎「郁乃さん、すぐに終わらせますからね」 郁乃「京、太郎……くん」 京太郎「ドラァ!」ドガッ!ドガッ!ボコッ チンピラ2「」 チンピラ3「ア、アニキィィィィィイイイ!」 チンピラ4「おい!兄ちゃんここで何しとるんや!」 京太郎「やべっ、見つかった!」 ――― 二ターン目 京太郎(見つかったからには……生かしておけねぇ!) 京太郎「ふんすっ!」ドガッ チンピラ3「ってぇなぁ……ふざけんなや!」ブンッ 京太郎「がはっ!」 チンピラ3「兄ちゃん、ようやってくれたなぁ」ボキボキ 京太郎(一発喰らっちまったか……) 京太郎(ここからどう引きつけるが問題だ) ――― 四ターン目 京太郎(もっと、もっと有利な状況を作るんだ!) チンピラ5「耳が、聞こえないッ!聞こえないんやッ!」ポーッ 京太郎(……あいつだ!) 京太郎「えい」ボコッ チンピラ5「痛っ!」 チンピラ3「オイゴラァ!ちょこまか動いとるんやないわ!」 チンピラ4「覚悟せえよそこん金髪ァ!」 京太郎(攻撃できてあと一回、できるだけ広い死角を作りたいが……) チンピラ3「上には連絡させてもろうたわ、もうじき組織の殺し屋が来るはずや」 チンピラ4「ほな、どう料理したろか?」 ――― 五ターン目 チンピラ4「あ~よう見たらこの兄ちゃん、わいらに突っかかってきたやつやないか」 チンピラ5「あー、あのボコボコにされとったんかー」 チンピラ3「油断しとったとはいえ、随分と舐められてんなぁ」 京太郎(ここは、攻撃だ!) 京太郎(ハンマーを投げる!頭に当たれば十分なダメージのはずだ!) 京太郎「まだ、まだだっ!」ブンッ ガシッ チンピラ5「詰めが甘いんだよガキが!」ドガッ 京太郎「ぐっ」 チンピラ3「よう散々コケにしてくれたなぁ」ゲシッ チンピラ4「ざっけんなや!」ドゴッ 京太郎「がはぁっ」 京太郎(くっ、あの二人は……) 善野「」 郁乃「」 京太郎(な、なんで……) ?「よくもここまでやったものだな」 京太郎「な……」 京太郎(なんだこの殺気……) ビリリリリッ!! 京太郎「ん、ここは……」 善野「ようやく起きたみたいやな」 京太郎「縛られてますね……」 郁乃「二人ともごめんな~」 京太郎「俺こそ、こんなことになっちゃって結局助けられませんでしたし、周りに注意していれば……」 善野「いや、今回はホンマにしゃあないわ」 善野「そら、敵が強く過ぎたからな」 京太郎「敵?」 善野「通称黒の死神と呼ばれる暗殺者……」 ギィ ?「すみません、お待たせしました」 /. } | ヽ /. /. '; ! | | .'. ! ! l /| / ハ ト、 | | . | | | / ! /} /-‐ヘ 厂ヽ lハ ! l '. l ;' | | ア7/l| / / 'ァ¬方フハ | ! | ト、 l |ヾ、 l/ | /| {弋j巧 / / ー`¨'゙ ' l 从ハ|/) ヘ | | | | ぃ ヘ l / /" | / ′ V 乂メ 〉 | | | ヽ | } ∧ |;' } / ,/. ∧| V| } /l从 ,′ 厂! リ 丿 jノ | ;ハ. 丶 ..- ,′| / ′ヘ. _,. / ノ! ハ′ 「李舜生と申します、今日はよろしくお願いします」 ヽ `¨二  ̄ / | / ̄ ̄ ` .、 __丶 / / |ー…ァ-、ヽ \ ,. _ \ / / |. / { . }. .ヽ /. ,. '" |ヽ... ´ / / V. | ̄ヽ __/. ∧ | ,. '" ,'. j j /. /. . ./ ヘ | /、 /. /. 厂`丶 /. | | ヽ /| / ハ /. /. /. \ 京郁善(なんかイケメン来たーっ!?) 京太郎「アンタ、組織の人間なのか?」 李「僕はただ、裏にいた人たちに君たちと麻雀を打てと言われただけです」 善野「麻雀、やて?」 李「はい、そこの全自動卓を使え、と」 京太郎「裏で俺らで賭けをしてる、ってことなのか?」 李「よくわからないですけど、打たないならば殺す、と言っていました」シュパッ シュパッ シュパッ 京太郎「あ、ありがとうございます」 善野「ありがとさん」 郁乃「おおきに~」 京太郎「殺す、か……」 李「ええ、それともう一つ―――」 李「ラスの人以外は全員ここから出させてもらえるそうですよ」 京太郎「誰かが犠牲になるしかないってことですか?」 李「どうやら、そのようですね」 善野「誰か一人だけ……か」 李「理解が速くて助かります、それでは、始めましょうか」 半荘戦開始 京太郎(郁乃さんは衰弱してるし、元々体が弱い善野さんもこんなとこに置いていたら不味い) 京太郎(だとすれば、残るべきは俺か、この人) 李「…………」 京太郎(だが、おそらくはこの人も組織の人間、それなら……) 京太郎(全力を以て、狙い撃つ!)ギィン! 同コンマのため、流局 京太郎(これで、テンパイだ) 李(わかりやすい殺気……) 李(……それならば)トン 善野「けほっ、けほっ」 善野(長い間考え続けるんは疲れるなぁ) 善野(手っ取り早く終わってくれると楽なんやけど) 京太郎「テンパイ、げほっ」 李「テンパイ」 郁乃「ノーテン」 善野「ノーテン」 京太郎(あれ、俺、なんで今咳なんか……) 東一局一本場 親 京太郎 26500 体力:7 李舜生 26500 体力:9 郁乃 23500 体力:9 善野 23500 体力:9 京太郎(さっきのは、躱されたのか?) 京太郎(……今度こそ)ギィン 李(二巡目で聴牌したか) 李(…………)チラッ 京太郎(ここは絶対に和了るんだ!) 李(…………) 李(……少し様子を見てみるか)トン 京太郎(何としても李さんに当ててやる!) 京太郎(善野さんと郁乃さんだけは生きて帰すんだ)ジーッ 李「」ジロッ 京太郎「!」 京太郎(今……目が合った?) 京太郎(俺の考えてることが見透かされてる?) 京太郎(いや、そんなことはない) 京太郎(この待ちなら……!) 李「…………」トン 京太郎「ロ、ロン!純全三色平和一盃口!18000の一本場は18300!」 李「あ……はい、どうぞ」ニコッ 京太郎「どうも……」 京太郎(さっきの殺気と言い、一体何なんだこの人……) 東一局二本場 親 京太郎 44800 体力:5 李舜生 8200 体力:8 郁乃 23500 体力:8 善野 23500 体力:8 京太郎「げほっ、げほっ」 京太郎(なんだ、さっきから体が重い……) 京太郎(風邪でも引いたか?) 京太郎(……いや、そんなことはどうでもいい) 京太郎(もういっちょ、追いつめる!)ギィン 郁乃「ポン」 善野「けほっ、こほっ」 李(……見たところ、向かいの女は脆弱、支配系の能力者) 李(隣の女は鳴くなどして場の流れを荒らしている) 李(そして、こいつは……) 京太郎(な、なんだ、これ……) 京太郎(平和タンヤオ二盃口清一赤1ドラ2) 京太郎(大竹林、か) 京太郎(こんなんで射抜けるかどうかわかんねえな……) 李(さっきから染めてるのか染めていないのかよくわからない捨て牌だ) 李(三索を捨てた、それなら……) 京太郎「――――ロン」 京太郎「平和タンヤオ二盃口清一赤1ドラ2」 京太郎「48000の二本場は、48600!」 李「くっ……」 終局 京太郎 93400 郁乃 23500 善野 23500 李舜生 -40400 郁乃「たった一局で終わってもうたんか?」 李「すみません、僕麻雀はそんなに得意じゃないんですよ」 善野「……あんた、一体何者なんや?」 李「僕は組織に囚われた者ですよ、さっき言いませんでしたっけ?」 京太郎「そんな麻雀が苦手なやつをここに連れてきたって意味ないじゃないですか、そんなことをあの人たちがするとは到底考えられないんですよ」 李「……実を言うと、この対局はあなた方の最期の手向けってことだったんですよ」 李「これが終われば順位に関係なくあなたがたを殺す、と」 京太郎「じゃあ、あんたが……」 李「……ですが、その必要はなくなりました」 京太郎「え?」 | | | | ,..._ ,.r-、 ,ry | | ヒ;;; } ィt 、 , ' // '''´ | | ,、.、 ,..,..._ { } }/ r'ノィー 、 | | ヾ、゙、// jr; 、 ,rヾ''"ゞ=' 'ヾ.....⊃' ! ! ヽ''ヾ 、 ;' `''",.=-、 ー'’._ ,r'う { jj ,.、、 _,... ''ヽ ,.,´ {{ ヽ. ,;'"'" ̄ヾ´,.., r ';;〃l'l ;; f'_ ヾ'〃) `ヾ / 〈 /ノ ヾ,jヽ='. ,,ヽへ-(ヾ ゙、 ゞ',.,.、 // / ヾ ゙、゙、 {{) { jj' ",,,,、 c;、ヽ=' ゙、 ゙;ヾヾ/_ ヾ / ノ ,,,,_ ( ヾ'''⊆| |P,r,r 、 , '''7 ``' ゙/〃 ゙ー' / ;}}`",.,rt 、゙´ // / ゙ー',.r 、 _`'’ r 、、ヾ-''n.く ; ゙、゙、 ヾー' { ̄ ノ!,ィ'r' | | | |''ヽ`_,,.`'ヘ;r'ノ,..- 、_ _ `='-'" | | | ___. | | |_`__|`ii'"''" /7 i'i l´______|_| |___| 「____| ` }}f´ヽ、`,..,゙、} | ̄ ̄ ̄| ̄| ゞヾ;;;jj{{;;;ノ{{ | [][] | | _i二二二ユ;; 「 ,...., ,f;ノ「 ̄ ̄ ̄「| ||ヾヾ ̄ ̄、,...... ._ | |]]]]]]]]]]]]]]]'i||__ ヾ-’_| |_____」」;;;;||_ `ヽ、_,I、ー'_,! | |--------/'| '゙、 ,i'j | ヽ...|、`ヽ、 |lllll | |..| |-------/;';'.| }}|| ,rr--- |ヽ. \ヽ、.|| .|lllll | |,,! '"-------/ ;' ||「 ̄ ̄ ̄ ̄ |` ̄ ̄_|_\. ヽ、、l !lllllTTTTTTTTTTTTTT ;' |l'| ̄ ̄「「「ニ|ニf(二二..))\ `゙、===.LLLLLLLLLLLLL! ;' ||'| |.|.|..|ヾ;;|、;;;;;;;;;;;;;;;;! \ | ニニニニニニニニ]' |.|'| |.|.|..|ヾ.| |゙、 `、! ドゴォッ! 李「あなた方はどうぞ速く逃げてください」 京太郎「今のって爆発ですか!?」 善野「大阪の街で何しとるんや……」 猫「黒、早くズラかるぞ!」 李「わかってる、例のブツは」 猫「背中に巻いてある」 郁乃「猫が喋った?」 李「気にしないでください、赤阪さんにはこれを」 郁乃「これ……薬?」 李「はい、あなたの身体を元に戻す薬です」 郁乃「これが私の身体を……」 李「飲むかどうかはあなたの自由にしてください、じゃあ!」 ドォォン! 善野「何やったんやろうな、あの人」 京太郎「まあ何にせよ早く逃げましょう!」 郁乃「…………」 善野「郁乃、はよ行くで」 郁乃「あ……うん」 組織のアジトから逃げ出した! 【公園】 京太郎「ここまで来れば大丈夫でしょうか……はぁ」 善野「げほっ、げほっ!げほげほげほっ!」 京太郎「うわっ!善野さん大丈夫っすか!?」 善野「いつものことやから……」ガクッ 京太郎「善野さぁーーーーん!」 郁乃「それ、いつもの死んだふりごっこやで~」 京太郎「そうなんですか?」 善野「げほっ、ぐほっ、ごほっ、ごほぉっ!ごへぁっ!ごはぁっ!はっくしょん!」 京太郎「そうじゃないみたいなんですけど」 郁乃「まあ気にせんといてや~」 京太郎「郁乃さんがそう言うなら……」 郁乃「京太郎くん……今日はごめんな」 郁乃「大事な試合がある日やのに、こんな迷惑かけてもうて」 京太郎「いいっすよ、俺は郁乃さんを助けたかっただけなんすから」 京太郎「身体痛くって参りますけどね」 郁乃「ほんま、ありがとな」 京太郎「郁乃さんのためです、どうってことないっすよ」 京太郎「それより……その薬、飲まなくていいんすか?」 郁乃「これは、まだええかな」 郁乃「これ飲んだらまた一人暮らしの生活して、姫松で善野ちゃんと一緒にコーチやって」 郁乃「そうしたら京太郎くんとも、霞ちゃんとも住めへんやろ?」 郁乃「せやからまだ飲まへん方がええかな~って」 京太郎「そう……っすか」 郁乃「またお世話になるな」 京太郎「上等です、もう慣れてきましたから」 郁乃「……寒いな」 京太郎「冬ですからね」 郁乃「手、繋いでもええ?」 京太郎「ええですよ」ギュッ 郁乃「……おおきに」 京太郎「あ、そういえば」 郁乃「どうしたん?」 京太郎「郁乃さんの口調、おかしくありませんか?」 郁乃「え~そんなことあらへんよ~?」 京太郎「今思いっきり作りましたよね!」 郁乃「戻してへんも~んこれが本来やも~ん」 京太郎「この人のウソを見破れない自分が悔しい!」 善野「…………寒いなぁ」 善野「ほな、二人とも後でな」 京太郎「ありがとうございました!」 郁乃「ほんま、ごめんな~」 善野「郁乃に振り回されるんはいつものことやからな……」メソラシ 郁乃「も~そんなことないや~ん」 京太郎「俺たちも帰りますよ、郁乃さん」 郁乃「はいは~い」フラフラー トリアエズカエッタラフロハイッテクダサイヨ エーソンナクサナイヤロー 善野(弱ったとき、口調も元気の無さも隠さない郁乃は久しぶりやった) 善野(須賀くんやったら、郁乃のことちゃんと面倒看られるかもな) 善野(そういえば、遊園地のペアチケットもろうとったっけ……) 京太郎(こうして郁乃さんと一緒に歩くなんていつぐらいからだろ……) 郁乃「学年選抜か~懐かしいなぁ~」 京太郎「郁乃さんの頃はどんなんだったんですか?」 郁乃「私は参加してへんかったんや~」 京太郎「あ……すみません、言いづらいことを」 郁乃「まあ開かれてすらないからな~」 京太郎「」イラッ 京太郎(苛立ちはするけど、今はこの苛立ちも気持ちいい) 京太郎(仲間が戻ってきたって実感できるんだ) 京太郎(薬も手に入ったし、あとは郁乃さんとの時間を楽しめるといいな) , '"  ̄` 、 / ヘ ./ ヽ、 ヘ ′ i !ハ ∧ i| | ! ヤ ∧ |i | / リ从 ∧ | /´レ勹´ _`_キ ∧ | !' ,r=‐ ⌒i| \____ | 爪 ´,, ″| ヽ、 `ヽ 郁乃「も~私の話聞いとる~?」 | ゝ .,ノ 从 `ヽ、 | 心 _/.)^._ イ´ ∧\ }..,ィ|i /./ | i \ } ソ{ ./ | ,'‐^ュ `k | i \"´ji { 广 ̄丁 j’ ´ ‐''ノ从 |-ミ } ji ル / 人__,,斗宀'" i \|ノ; /i | 彳"/ /' │ !"¨ ./ |ゝ-弋./ /__ __ _/i / |!/| | / / `´ |/ | i| | / / | | i| 京太郎「ええ、聞いてますよ」 京太郎(このまま聞いていたいぐらいですよ) 郁乃が清々荘に戻ってきました! 京太郎「たった四時間で無茶苦茶疲れたぞ……」 京太郎「試合まであと三、四時間くらいか」 京太郎「何しよ」 京太郎「疲れたし、他の人の部屋で和みに行こう」 京太郎「腹が痛い……」 京太郎「照も憩さんも試合があるだろうし、エイスリンさんの部屋に行くか」 コンコン 京太郎「エイスリンさーん、あっそびーましょー」 エイスリン「キョウタロー……?」ガチャ 京太郎「ども!これから遊びませんか?」 エイスリン「イイヨ!」グッ エイスリン「タイシタオカマイハデキマセンガ……」オズオズ 京太郎(相変わらず何で日本語の勉強してんだろうなこの人) 京太郎(可愛いからいいけど) エイスリン「キョウタロー、コレ!」 京太郎「花札ですか?」 エイスリン「カスミカラモラッタ!」 京太郎「じゃあやりましょうか負けませんよ?」 エイスリン「キョウタロー、マケナイ!」フンス! 京太郎(この手札……これならエイスリンさんに勝てる!) 京太郎「エイスリンさん、ルール追加ってどうですか?」 エイスリン「rule?」 京太郎「これに負けた方が、勝った方の言うことを何でも聞くっていうのです」 エイスリン「オモシロイ!」 京太郎「ふっふっふ」 京太郎(何を命令してやろう……脱いでもらうとか……グヘヘ……)チラッ エイスリン「~♪」ニコニコ 京太郎(…………) 京太郎(こんな純真な人に何考えてんだ俺……) 京太郎「負けた……俺が負けた……」 エイスリン「ヤッタ!」グッ 京太郎(この天使のような笑顔が見れればどうでもいいや……) エイスリン「キョウタロー、キョウタロー」 京太郎「いやーエイスリンさん強いですね、初心者とは思えないですよーあははー」 エイスリン「ナンデモスルッテイッタヨネ?」 京太郎「え……し、知らないなぁー」 エイスリン「キョウタロー、ナンデモスルッテ……」ショボン 京太郎「うぐっ」 エイスリン「ウウッ……」グスッ 京太郎「い、言いました!覚えてましたよ!」 エイスリン「ヤッタ!」ニコッ エイスリン「ソレジャー……」 京太郎(今の俺、嵌めようとしたのに嵌められた……?) エイスリン「ジャァ……キョウタロート……」 京太郎「俺と?」 エイスリン「…………///」プシュー 京太郎「ちょっ、エイスリンさん!」 エイスリン「キョウタロゥト、イッショニネタイ」 京太郎(寝たい!?いやいや、ネクタイだろ、ネクタイ、そうに違いない) エイスリン「///」カァァ カキカキ 京太郎(エイスリンさんがホワイトボードに絵描いてんの久しぶりに見たな) エイスリン「!」バッ |京太郎とエイスリンが一緒の布団で寝る絵| 京太郎「……つまり、今夜、俺と一緒の布団で寝てほしいと」 エイスリン「///」コクッ 京太郎(それっていいのか?霞さん的に) 京太郎(いや、俺だってエイスリンさんと寝れるなんて願ったり叶ったりだけど、そんなのゲームなんかでやっていいことなのか……) エイスリン「……ダメ、カナ?」 京太郎(上目遣いでこっち見ないでくださいよ、頬染めないでくださいよ!どこで覚えたんですかそんな技術!) 京太郎(無理だ、こんなん逆らえるわけがねえ……) 京太郎「勿論、万事オッケーっすよ!」 京太郎(霞さんにバレたら死ぬな、男として)
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6409.html
京太郎「中堅戦はあっさり終わったな」 京太郎「今回はエイスリンさんまでいくといいけど、そしたら淡に当たるのか……」 恒子「ヘイ少年、君もしかして三箇牧の生徒だったり?」 京太郎「誰ですかあなた……って!福与アナじゃないですか!」 恒子「お?やっぱ知ってる?いやースーパーアナウンサーは辛いねー」 京太郎「朝のふくよか占い毎日見てます!」 京太郎「……それで、どうして俺が三箇牧だと?」 恒子「ああ、君、個人戦出るでしょ?」 京太郎「ええ、一応」 京太郎「まさか出場選手全員のことを知っているとかですか?」 恒子「そのまさかだけどちょっと違うんだな」 恒子「なんとなく覚えてるだけ、だから名前まではわからないんだよ」 京太郎「それでも凄いですよ!流石ですね!」 恒子「いやぁ、そう言われると照れるねー」 恒子「そうだ!連絡先交換しない?」 京太郎「アナウンサーがいいんですか?そんなこと」 恒子「すこやんにちょっと自慢するだけだよ」 京太郎「わかりました、じゃあ」 恒子「ありがと、君、名前は?」 京太郎「須賀京太郎です」 恒子「そうか、須賀くんか!応援しておくよ、それじゃねー」 京太郎「さようならー!」 恒子(年頃の男子高校生の連絡先ゲットー!) 恒子(すこやん羨ましがるだろうなー) ――――――――――――― 憩「亦野ちゃん元気にしとった~?」 誠子「おかげさまで」 憩「そら良かったー」 灼(この人が全国2位、荒川憩) 灼(……努力する) 哩(余裕あるけん、縛り少なめで行く) 憩(楽しみやな、頑張るで!) 誠子(三箇牧を釣り上げる!) 誠子(勝ってやる!) 副将戦開始 誠子 42000 哩 67500 憩 204100 灼 86400 哩「ツモ、1000・2000」 哩(リザベーション成功!) 誠子「くっ……」 誠子(出鼻をくじかれた!) 東2局 誠子 43900 親 哩 68900 憩 199200 灼 88000 憩「ツモ!1300・2600!」 誠子(また和了られた……) 哩(相変わらずみたいだな) 灼(……) 東3局 誠子 42600 哩 66300 親 憩 204400 灼 86700 誠子「ポン!」 誠子(部長3人相手……上等!) 誠子(私だって負けるわけにはいかないんだ!)トン 哩「ロン、16000」 誠子「うっ……」 哩(縛ればよかった……) 灼(3000点……逃げる!) 東4局 誠子 26000 哩 83500 憩 204100 親 灼 86400 憩「ロン、1000」 誠子「……はい」 誠子(これじゃあいつもの対局みたいだな……) 誠子(淡に、後輩に負担をかけるのか……) 誠子(そんなの、嫌だ) 南1局 親 誠子 25000 哩 83500 憩 205100 灼 86400 同コンマのため、流局 誠子(流れたか……) 誠子(次こそは!) 哩(2発目……) 南1局一本場 親 誠子 25000 哩 83500 憩 205100 灼 86400 哩(リザベーション―――4!) 憩(気持ちよさそうな顔しとるなぁ……) 憩(でも、ウチも負けるわけにはいかないんや)ピキーン 【孔穿つ閃光】発動! 憩「リーチ!」 哩「くっ!」 哩(ここで使うんか?荒川!) 灼(……これ) 憩「ロン!リーチ一発裏1、6700!」 灼の【ボウリング打法】がレベルダウンしました 哩(失敗……もう1回!) 南2局 誠子 25000 親 哩 83500 憩 211800 灼 79700 哩「ツモ、2600オール」 哩(リザベーション、成功!) 誠子(まだだ、まだやれる……) 灼(新道寺を捲る!) 南2局一本場 誠子 22400 親 哩 91300 憩 209200 灼 77100 同コンマのため、流局 南2局二本場 誠子 22400 親 哩 91300 憩 209200 灼 77100 憩「ツモ!500・700!」 照「――――というわけ」 エイスリン「ナルホド」 照「ここまでに2回成功して1回失敗してる」 照「東1局と南2局には注意して」 エイスリン「ワカッタ!」 南3局 誠子 21900 哩 90600 親 憩 210900 灼 76600 哩(リザベーション……まだよか) 憩(これで、機能停止や!)ピキーン 【孔穿つ閃光】発動! 憩「リーチ!」 灼(リーチ……!) 憩「カン!」 誠子(なんだよ、この気迫……) 憩「ツモ!2000オール!」 憩「まだまだ続くで!」 南3局一本場 誠子 19900 哩 88600 親 憩 216900 灼 74600 誠子(何だこれ、有効牌が来ない) 誠子(役牌もバラバラ、運が無くなったみたいだ) 誠子(でも、私なら和了れる!) 誠子「ポン!」 誠子「チー!」 誠子「ツモ!400・600!」 誠子(オーラスだ!) 哩(こんば状態で挑むより、姫子に託すば確率がある) 灼(何が、起きてる?) 南4局 誠子 21300 哩 88200 憩 216300 親 灼 74200 誠子(オーラスも和了る!) 誠子「ポン!」 誠子「ポン!」 誠子「ポン!」 誠子「ツモ、1000・2000」 誠子(淡、後は頼んだぞ) 哩(跳満キーと倍満キー、この点差なら勝てる) 灼(一回も和了れなかった……) 灼(ハルちゃんもこんな感じだったのかな) 副将戦終了 三箇牧 215300 (+15100) 新道寺 87200 (+22300) 阿知賀 72200 (-16800) 白糸台 25300 (-20600) 恒子「副将戦終了ー!」 恒子「1位の三箇牧は失点を取り返し順位をキープ!」 恒子「新道寺は倍満を白糸台に当て、2位!」 恒子「阿知賀は何もできず3位に」 恒子「白糸台はまたもや凹み、4位となっています」 健夜「荒川選手のリーチは相変わらず特異ですね」 健夜「まるでその役で和了れることがわかっているかのようで「いよいよ大将戦!」」 恒子「これから休憩だけど、チャンネルはそのまま!」 健夜「って聞いてよー!」 ――――――――――― エイスリン「イッテキマス!」ムフー 照「頑張って」 郁乃「エイちゃんなら大丈夫やで~」 咏「私みたいに失点してくんなよな」 エイスリン「ウン!」 エイスリン「オマカセアレ!」 エイスリン「ジャアネ!」 京太郎「あ、送っていきますよ!」 灼(焼き鳥……3位に落ちちゃったし) 灼(最悪) 灼(最悪だなぁ……)ズーン 京太郎(ん、あの人たしか阿知賀の……そうだ鷺森さんだ) 京太郎(落ち込んでるみたいだな、失点したんだしそりゃそうか) 京太郎(ちょっと話しかけてみよう) 京太郎「あのー」 灼「なに?誰?」 京太郎「須賀京太郎と云います、今の試合を見てました」 灼「あっそ、だから?」 京太郎「あまり落ち込まないでくださいね!俺応援してますから!」 灼「三箇牧の人が私を応援しててもいいの?」 京太郎「ど、どうしてそのことを!」 灼「浜名湖で玄たちと一緒にいたじゃん」 京太郎「あ、たしかに」 灼「はぁ……帰ろ」 京太郎「でも、応援してるのは本当ですから!」 灼「わかったよ、ありがとね」 ――――――――――――― エイスリン「アワイ!」 淡「エイスリン久しぶり~!」ダキッ 淡「大将戦頑張ってね!」 エイスリン「エ?」 淡「どうせ私が勝っちゃうからさ!」 姫子「そな自信どこから……」 穏乃「よろしくお願いします!」 大将戦開始 親 姫子 87200 ※跳満キー持ち エイスリン 215300 穏乃 72200 淡 25300 姫子「ロン!18000!」 淡「えっ!?」 淡(あと7000点しかないの?) 淡(いきなり極限だけど……) 淡(いーじゃん!いーじゃん!新道寺!) 穏乃(やばいやばい、早く追いつかないと決勝に行けない!) エイスリン(ウゴケナイ……) 東1局一本場 姫子 105200 エイスリン 215300 穏乃 72200 淡 7300 エイスリン「ロン!6700!」 姫子「はい」 淡(みんな破ってくな……まあまだいいけど) 東2局 姫子 98500 親 エイスリン 222000 穏乃 72200 淡 7300 淡「ツモ!500・1000!」 淡(いつも通りやらなきゃね!) エイスリン「ウゥ……」 淡「まだまだ行くよ!」 東3局 姫子 98000 エイスリン 221000 親 穏乃 71700 淡 9300 エイスリン「ツモ!1000・2000!」 淡(まだ動けるんだ……) 淡(これ以上はもう失点しないよ!) 恒子「三箇牧のエイスリン・ウィッシュアート止まらない!」 健夜「ウィッシュアート選手は過去の牌譜が非常に少ないです」 健夜「彼女は13巡目以内にテンパイすることが多いですね」 健夜「打点が高い、とか目立った和了りは少ないけれど」 恒子「なんかあの子の理想通りみたいな感じだよね」 健夜「そう、なんかそんな感じ」 東4局 姫子 97000 エイスリン 225000 穏乃 69700 親 淡 8300 エイスリン「……」トン 淡(ノーテン……) 淡(こんなとこで終わってられない!)トン 【圏外射撃】発動! エイスリン「??」 淡(エイスリンに負荷をかけて) 淡(もう一回!) 和了判定まで戻ります 淡(テンパイ来たこれ!) 淡「ツモ!2000オール!」 エイスリン(?) 穏乃(まだだ、まだ、まだ) 東4局一本場 姫子 95000 エイスリン 223000 穏乃 67700 親 淡 14300 エイスリン「ロン!2300!」 穏乃「は、はい!」 穏乃(この人強いなぁ……) 穏乃(ああ、燃えてきた!) 【インフレーションギア】がレベルアップしました エイスリンに飛び火しました 南1局 親 姫子 95000 エイスリン 225300 穏乃 65400 淡 14300 淡(またノーテンかー) 淡(またエイスリンが和了りそうだし) 淡(はぁ……)ゴッ 【圏外射撃】発動! 和了判定まで戻ります 淡(もともと字牌ばっかで困ってたんだけど) 淡(これならいけるかな) エイスリン(マタ、ウゴケナイ) 穏乃(負けない!負けたくない!) 姫子(次まで持てば……!) 淡「ツモ!字一色!8000・16000!」 東東南西西北北白白發發中中 ツモ:南 菫「大七星、か」 やえ「あいつにピッタリの役だと思っていたが、まさかこの局面で和了るとはな」 南2局 姫子 79000 親 エイスリン 217300 穏乃 57400 淡 46300 姫子「ツモ!4000・8000!」 穏乃(ちょっと、え、嘘でしょ?) エイスリン「オヤッカブリ……」 淡(新道寺凄いなぁ、でもまだまだ!) 淡(大逆転劇はこっからだよ!) 南3局 姫子 95000 エイスリン 209300 親 穏乃 53400 淡 42300 淡(新道寺がまた和了りそう……) 淡(もったいないけど、負けたくないもんね!)ゴッ 【圏外射撃】発動! 和了判定まで戻ります 淡「ロン!24000!」 姫子「へ?」 淡「あと5000点!」 恒子「凄いぞ大星淡!怒涛の追い上げを見せています!」 健夜「彼女はツモを完全に操っている、そのように思えます」 健夜「現に今までウィッシュアート選手や鶴田選手が一向聴になったときから彼女の手は速くなり」 健夜「逆にウィッシュアート選手たちはテンパイからどんどん遠ざかっているように思えました」 健夜「龍門渕の天江衣選手と少し似た雰囲気がありますね」 穏乃(親は流れた、でも新道寺との点差は18000点) 穏乃(倍満以上を当てれば勝ち) 穏乃(勝てる、勝てるんだ!) 【インフレーションギア】がさらにレベルアップしました 【願望描写】のレベルが元に戻りました 南4局 姫子 71000 エイスリン 209300 穏乃 53400 親 淡 66300 穏乃(できた!高目でジュンチャンピンフ二盃口ドラ2) 穏乃(これを和了れば……)スチャ 穏乃(捨てる牌が無い……あれこれツモってんじゃない?) 穏乃(やっばいどうしよ、もう一回!) 穏乃(状況を整理しよう、えーっと) 一二二三三778899⑨⑨ ツモ:四 穏乃(とりあえず四萬を切っておこう) 穏乃(これで一萬をツモれるといいんだけど……) 淡「チー」 淡(阿知賀、どうして負荷が効いてないの?) 淡(嘘でしょ、これじゃあ、このままじゃ)トン一萬 穏乃(あと2枚……) エイスリン(テンパイ、デキナイ)グスッ エイスリン(コレデ、イーシャンテン……)トン一萬 穏乃(やばい、あと一枚しかない!どうしよ!) 穏乃(お願い!来て!)スチャ 穏乃(来ないよね……)トン 淡(今は新道寺から点を取ることに集中しよう)トン 姫子(逃げ切る!)トン エイスリン(umm……) エイスリン「カン!」 淡(ここでカンって、どういうことよ!) 穏乃(ドラ乗った!このまま、お願い、来て!)スチャ 穏乃「よし!」 穏乃「ツモ!平和ジュンチャン二盃口ドラ4!」 穏乃「6000・12000!」 大将戦終了 三箇牧 203300 (-12000) 阿知賀 77400 (+5200) 新道寺 65000 (-22200) 白糸台 54300 (+29000) 恒子「準決勝決着!!」 恒子「決勝への進出を決めたのは!」 恒子「オーラスで大逆転を果たした阿知賀女子学院と!」 恒子「先鋒戦から1位をキープし続けた三箇牧高校!」 恒子「白糸台高校の大星淡が驚異的な追い上げをするものの一歩及ばず、三連覇の夢は潰えました!」 健夜「個性的な選手ばかりで良い試合でしたね」 健夜「大将戦オーラスでの高鴨選手の和了には目を見張るものがありました」 健夜「決勝戦も実に楽しみです」 恒子「決勝戦は明後日!」 恒子「決勝戦前半はご覧のチャンネルで!」 ――――――――――――――― 京太郎「お疲れ様でした」 エイスリン「ゴメンネ……」 京太郎「どうして謝るんですか?」 エイスリン「テン、トラレタカラ……」 京太郎「誰も怒りませんよ、淡から逃げ切ったんですしもっと胸張りましょうよ!」 エイスリン「……ウン!」 京太郎「じゃあ戻りましょうか」 ――――――――――――――― 淡「…うぐっ…ぐすっ……」ポロポロ 淡(勝てなかった……やえ先輩たちにあんなに大見得きって来たのに) 淡(これで、終わりなの……) やえ「こんなところにいたのか」 菫「まったく、さがすこっちの気にもなってくれ」 淡「やえ先輩、菫先輩」グスッ 誠子「見つかったんですか?」 尭深「心配したよ」 淡「たかみ先輩たちも……っ」ポロポロ 淡「みんな……ごめんなさい」 菫「何を言っているんだ、淡はよくやったよ」 やえ「私たちが不甲斐なかったんだ」 やえ「一年生の淡に負担をかけてしまっていた」 やえ「私の方こそすまなかった」 菫「すまなかった」 淡「うっ、うえっ……っ……」ポロポロ 尭深「淡ちゃん、みんなと帰ろ、ね?」 淡「うっ、ん……」 夜 京太郎「ただいまですー」 竜華「お帰りー」 京太郎「なんだかすごく久しぶりに帰ってきた気がする……」 竜華「なあなあ京くん、何かして遊ばへん?」 京太郎「まあ、いいですけど」 京太郎「何か、って何するんですか?」 竜華「あー……京くんの好きなことでええでー」 京太郎「うーん、それじゃあ…………」 竜華「ツイスターゲーム?」 京太郎「はい!」 竜華「でもマットとかどうすんの?」 京太郎「たしかフロントに行けば借りられたはずです」 竜華「ならルーレットは?」 京太郎「2人用のルーレットのアプリがあるらしいですよ」 京太郎「この前郁乃さんがくれたんです」 竜華「なんやそれ……」 京太郎「次は左足を青です」 竜華「はいは~い」 竜華「次は右手を緑んとこやって」 京太郎「はいよっと」 京太郎「あ」 竜華「えっ?」 京太郎(竜華さんの顔が近い……なんだかいい匂いもするし) 京太郎(流石はツイスターゲーム!) 京太郎「次は左手を赤に、だそうです」 竜華「ん……っと」 竜華(こ、これ、ウチが京くんの下におる?) 竜華(この体勢、なんか嫌やな……) 竜華「次、左手を青に、やって」 京太郎「はい」 京太郎(俺が竜華さんに覆いかぶさってる体勢……) 京太郎(いやいやダメだ!そんなことは考えちゃダメだ!) 竜華「京くん……次」 京太郎「あ、はい、えーっと右手を黄色、だそうです」 竜華「ん、もうちょい……」ズコッ 竜華「あ!」 京太郎「え?」 ドシーン 京太郎「すみません、倒れちゃいました……」 竜華(あれ?ウチ、ひょっとして……) 京太郎(これじゃあまるで俺が……) 京太郎(背中から押し倒してるみたいだ) 竜華(後ろから押し倒されてる……!?) 京太郎「す、すみません!」 竜華「ううん!こっちこそ!」/// 【7日目】終了 【インターハイ 8日目】 京太郎「おはようございます」 竜華「お、おはよっ!」プイッ 京太郎(あの後からなんだか気まずいな……) 京太郎(さて、何をしよう) 京太郎「竜華さん」 竜華「な、なんや」プイッ 京太郎「また遊びましょう!」 竜華「は……?」 京太郎「昨日、あんなことしてしまったのは謝ります」 京太郎「だから今日は仲直りのために遊びましょう!」 竜華「べ、別に、ええけど……」 竜華「ツイスターはもう嫌やで」 竜華「マリオパーティー?」 京太郎「DSliteなら郁乃さんが8台くらい持ってたんで」 竜華「なんでそんなに持っとるんやあの人……」 京太郎(竜華さんとだけだと気まずいからな……誰を誘おう) 照「ルールはどうするの?」 京太郎「じゃあバトルロイヤルにするか」 憩「えー!ウチタッグマッチがええ!」 憩「京太郎くんと組みたい!」 照「京は誰にも渡さない」 京太郎「バトルロイヤルで」 憩「え~!」 竜華(2人とも京くんと仲ええな……) 竜華(羨ましいな……) 1位 憩 2位 照 3位 京太郎 4位 竜華 京太郎「全然だめだ……慣れてないからなのかな……」 竜華(集中できへんかった……はぁ……) 憩「ウチが1位ですーぅ!」 照「あと1枚……」 憩「ほな1位ボーナスや!京太郎くんに命令するで!」 京太郎「えっ、そんなの聞いてませんよ」 憩「言わなかったからな~」 憩「命令はデートや!」 照「は?」 竜華「は?」 憩「インターハイ終わったあと2日くらい残るらしいやろ?」 憩「せやから、どうや?」 京太郎「どうって、命令ですし……金ないですけどいいんですか?」 憩「ええでええで」 京太郎「じゃあ、行きましょうか」 憩「京太郎くん大好きや!」 竜華「」ムッ 照「」ムムッ 照「ねえねえ清水谷さん」ボソボソ 竜華「なんや?」ボソボソ 照「個人戦」ボソボソ 竜華「……りょーかい」ボソボソ 照「憩、特訓しに行こ」 憩「わかったで、京太郎くんバイバイ~」 竜華(仕返しや!) 京太郎「デート……初デート……」ブツブツ 竜華(むっ) 京太郎「さてと、昼飯食べに行くか」 京太郎「というわけでサイゼリヤとうちゃーく!」 竜華「いつもサイゼリヤなんやな」 京太郎「少しあったかくないので……」 竜華「まあさっさと入ろか」 京太郎「そうですね」 メニュー 東北風グラタン 関東風ドリア 中部風カルボナーラ 関西風タコのカルパッチョ 九州風ハンバーグ 京太郎「たった500円でこの味、この量」 京太郎「生きててよかった……」 竜華「大袈裟やなぁ、あ、ソースついとるで」フキフキ 竜華「うん、取れたな」 京太郎「竜華さんはカルボナーラですか」 竜華「おしゃれやろ?」 京太郎「竜華さんもソースついてますよ」フキフキ 竜華「お、おおきに」 京太郎「いえいえこのくらい」 ナンダヨアレ イチャイチャシテルワネー セッソウナイワネー チクワダイミョウジン ネー 竜華「…………///」 京太郎「き、気にせず食べましょうよ」 竜華「うん……」カァァ 京太郎「周りの視線が痛かった……」 京太郎「何をしよう」 京太郎「そういえば、淡と遊びに行く約束をしてたな」 京太郎「誘ってみるか」ピッ prrr prrr prrr prrr ガチャ 淡『はい?』 京太郎「須賀だけど、淡今暇か?」 淡『おかげさまで』 京太郎「じゃあ俺と遊びに行かないか?確か約束してたろ?」 淡『あああれね!憶えててくれたんだ!そだねー、何して遊ぼっか』 淡『わかった、じゃあ○○駅に集合ね』 京太郎「了解、じゃ」ピッ 京太郎「ここが淡のおすすめの場所なのか?」 淡「うん」 京太郎「ただの公園みたいだけど」 淡「私らしくないって?」 京太郎「……まあ」 淡「ここって色んな人がいるんだよね」 淡「近所のがきんちょたち、おじいちゃんとかおばちゃん」 淡「みんな顔も背丈も口調も違う」 淡「性格も声色も」 淡「こんな、あんまし大きくない公園でも世界はあるんだなっていつも思うんだ」 淡「それだけ多くの人がこの世界にいるわけで、自分もそのうちの一人なんだ、ってわかった」 淡「それが昨日のことなんだけどね」 淡「ごめん……楽しくないよね、こんなの」 淡「まだ引っ張っちゃってんのかな…………」 京太郎「そうか?」 京太郎「俺は別にいいと思うぞ」 京太郎「淡のことがもっとわかった気がするし、淡の言うこともなんだかわかる気がする」 淡「京太郎……」 京太郎「それとさっきから言おうと思ってたんだけど」 京太郎「目、腫れたまんまだぞ」 淡「あはは、わかってるよ」 淡「もう大丈夫!スミレとは違って京太郎に励まされるほどヤワじゃないからね!」 京太郎「ど、どうしてそのことを」 淡「細かいことはおいといて、今度は京太郎のことを知りたいな!」 京太郎「俺のことか?」 淡「うん!」 ―――――――――――― 京太郎「あの後俺は何を話していたんだろう」 京太郎「そういう自分の考えみたいなのを話すのはあんまり得意じゃないんだよな……」 夜 京太郎「餃○の王将に来たぞ!」 淡「大阪○将とたまに被るよね」 照「あれ、京?」 京太郎「照も来てたのか?」 照「うん、大食いに成功で代金なしなんだって」 京太郎「なにっ!?」 照「あと10分以内に食べきれれば代金なしで、現金1000円がもらえるらしい」 京太郎「なんだと!?」 照「それと、どうして大星さんと一緒にいるの?」ジトッ 京太郎「ちょっと遊んでたんだ」 淡「初めまして!大星淡といいます」 照「よろしく、個人戦楽しみにしてる」 淡「私もです!」 メニュー 大食い餃子セット 1000円 餃子・チャーハンセット 600円 餃子一人前 300円 チャーハン 400円 ラーメン 500円 京太郎「大食いにチャレンジするぞ!」 照「喧嘩上等」 淡「私も頑張るよ!」 「こちら、大食い餃子セットになります」 「ご健闘を祈ります」 照「このために朝と昼を抜いてきたんだ、食べきる!」 淡「女子高生の胃袋なめないでよね!」 京太郎(量多いな、大丈夫かな……) 照「やっと食べ終わった……」ゲフッ 淡「うそっ!まだ8分しか経ってないのにこの量を!?」 京太郎「やっばい、すごくきつい」 【さらに10分後】 淡「ごちそうさまでした」 京太郎「げほっ、ごほっ」 照「大丈夫?」サスサス 京太郎「こ、このくらい!」 京太郎「やってやる!」 ――――――――――――― 「ありがとうございましたー」 照「京、本当に大丈夫?」 京太郎「もう無理、2人とも、先に帰っててくれ!」 淡「そんな!じゃあ京太郎はどうするっていうの?」 京太郎「漢ってやつにはよぉ、戦わなくちゃいけないときっていうのがあるんだよ」 京太郎「あばよ!」ダダダダダ 照「京!」 淡「京太郎!」 京太郎(みんな、今までありがとう) 京太郎(俺、須賀京太郎の生涯に、一片の悔いなし!) 京太郎「おええええええええ」 【8日目】終 【インターハイ 9日目】 京太郎「いよいよ決勝、相手は姫松と……清澄」 京太郎「まさか決勝で咲たちと当たるとはな」 竜華「京くん、顔色悪いけど大丈夫?」 京太郎「決勝戦前、対策を怠らずに」 京太郎「決勝戦開始は正午」 京太郎「時間が無いんだよな」 京太郎「やっぱり一番対策をするべきは咲、だよな」 京太郎「だとすればやはり呼ぶべきは……」 照「それで私に」 京太郎「そうだ、一緒に頑張ろう」 照「……わかった」 照「咲を攻略する方法……」 京太郎「わかんない……」 照「槍槓ならなんとかなるかも知れないけど」 京太郎「長野の県予選でやられてるから通じにくい」 照「でも、やってみる価値はある」 京太郎「だな」 京太郎「ついに決勝戦か」 郁乃「緊張してきたな~」 咏「全然そうは見えないんだけどねぃ」 エイスリン「キョウコソハ!」 照(咲……) 照(今日は使ってみようかな……) 郁乃(善野ちゃん、負けへんで)ギッ ―――――――――――――――― 善野「ここまで来たんや、優勝するで!」 洋榎「準決ではへこんだけど、次は負けないで!」 漫「私は今の調子で」 絹恵「私も頑張るで!」 由子(よりにもよって代行の妹さん……) 恭子「ゆーこ、大丈夫なんか?」 由子「妹さん対策はバッチリなのよー」アハハ ―――――――――――――――― 穏乃「みんなでここまで来た!やっと和と遊べる!」 穏乃「みんなで勝とう!」 玄「うん!」 憧「もう一回あの小さいのをとっちめなきゃだからね」 宥「頑張ろうね」 灼「今さらだけど原村さんと当たるのって私なんだよね……」 ――――――――――――――――― 優希「うぅ~タコスがないと力がでないんだじぇ……」 美穂子「またタコさんのお弁当作ってきましたから、はい」 優希「おお!ありがたいじょ!」 久「いつもありがとね、美穂子」 美穂子「いえ、皆さんのお力になれて嬉しいです」 和(穏乃、憧、玄さん……) 桃子「いよいよ照姉とっすね!」 咲「うん、一緒に頑張ろうね」 桃子「はいっす!」 咲(お姉ちゃん……私、勝つから)ゴォッ 優希(この人が咲ちゃんのお姉ちゃんか……) 玄(この子、小さいころの憧ちゃんにそっくり) 照(決勝戦……) 漫(何か空気重いな……) 開局 親 優希 100000 照 100000 玄 100000 漫 100000 優希(東一なのにテンパイできないじぇ……) 漫(相手はチャンピオン宮永照) 漫(善野監督も戻ってきてみんなでここまで来たんや!) 漫(絶対に負けられへん!) 玄(テンパイ……宮永さんは最初は和了らない) 玄(今は攻める!) 玄「ツモ!4000・8000です」 照「…………」 【照魔鏡】発動! 【タコスパワー】がレベルダウンした! 優希「!?」 優希(今の、なんか咲ちゃんみたいな……) 漫(神代さんみたいやったな……) 東2局 優希 992000 親 照 996000 玄 116000 漫 996000 漫(テンパイきたで!) 漫(このままガン!) 漫(ドン!) 漫(ズドーン!)トン 照「ロン、1500」 漫「はい……」 東2局一本場 優希 92000 親 照 97500 玄 116000 漫 94500 照「ツモ、1100オール」 優希(和了れる気がしないじょ……) 玄(今回は守りに徹するのです!) 漫(調子悪いなぁ) 東2局二本場 優希 90900 親 照 100800 玄 114900 漫 93400 照「ツモ、2200オール」 照(咲の出番が来る前になるべく点数を削る) 照(容赦はしない) 優希(東場なのに和了れないじょ……流石は咲ちゃんのお姉ちゃんだじぇ) 玄(まだまだだよ!)フヌー 漫(東二でもうこんなに重い……) 漫(-で帰ったらまた落書きやな) 漫(よし、一発いっとくか!) 【爆撃】発動! 東2局三本場 優希 88700 親 照 107400 玄 112700 漫 91200 漫(三巡目テンパイ、でもドラなし、役もタンヤオのみ) 漫(まあええ、チャンピオンを止めたる!) 漫「リーチ」 照「…………」 照(思ったより攻めてくるの早かったな) 照(どうなるやら) 玄(先制リーチ……!) 玄(姫松の上重さん、すごい)トン 漫「ロン、3900の三本場は4800」 玄「えっ」 漫(アンタのせいで打点低いからな、このくらいはさせてもらわんと) 漫(そんで、もう一発!) 【連鎖爆撃】発動! 東3局 優希 88700 照 107400 親 玄 107900 漫 96000 絹恵「上重さん、和了りましたね」 恭子「このまま和了り続けてくれたらええんやけど」 照『ロン、1000』 由子「今日も不発なのよー」 東4局 優希 88700 照 108400 玄 107900 親 漫 95000 玄(あれ、テンパイしてる?) 玄(でもリーチはしないで……) 優希(和了れないまま、もう南入だじょ……)トン 玄「ロン!3900です」 優希「じょっ!?」 漫(人和は無しやったっけ) 照(また止められた……ぐぬぬ) 南1局 親 優希 84800 照 108400 玄 111800 漫 95000 照「ロン、1000」 照(おかしい、何かがおかしい) 照(とりあえず和了り続けよう) 南2局 優希 84800 親 照 109400 玄 111800 漫 94000 照「ロン、2900」 漫(やっぱりダメか……) 優希(タコぢからが切れたじょ……) 優希(やっぱりタコスじゃないと) 漫(まだまだ頑張るで!)フンス 玄(あれはなかなかのおもち!) 玄(今まであんまり見かけなかったけど、何か漲るよね!) 南2局一本場 優希 84800 親 照 112300 玄 111800 漫 91100 照「ロン、6100」 霞「最近照ちゃんの不調が多いわね」 京太郎「緊張してる、なんてことはないでしょうけど」 憩「でも、清澄は妹ちゃんがいるとこなんやろ?」 京太郎「そのくらいで照が緊張は無いと思うのですが……」 南2局二本場 優希 78700 親 照 118400 玄 111800 漫 91100 照「ロン、8400」 漫(ほんまに調子悪い……) 漫(打点低い、ツモ悪い) 漫(またあんときみたいなのが来れば……) 南2局三本場 優希 78700 親 照 126800 玄 111800 漫 82700 照「ツモ、3500オール」 照(今日はどれだけ抉れるか) 漫(3500オールって、ほとんど親満やないか……) 玄(まだ、-じゃない) 南2局四本場 優希 75200 親 照 137300 玄 108300 漫 79200 照「ツモ、4400オール」 玄(宮永さんの満貫) 漫(次は、跳満以上か……) 優希(絶対に止めたいじぇ!) 玄(……でも) (*1)) 南2局五本場 優希 70800 親 照 150500 玄 103900 漫 74800 照(慣れてきたとはいえ、やっぱりまだきつい) 照(リーチかけるか……) 照(狙いは、阿知賀) 照「リーチ」 玄(ドラを切れば宮永さんの裏をかける……) 玄(でも、そんなことしたら……ダメ) 玄(ここはこれを)トン 照「ロン、19500」 玄「はい……」ギュッ 南2局六本場 優希 70800 親 照 170000 玄 84400 漫 74800 照「リーチ」 漫(ダブリー……今までの片岡さん見とるみたいやな) 玄(うぅ……テンパイできないよぉ……) 漫(宮永さんの高いのを流す……そういえば二回戦のときに)トン 照「ロン、25800」 漫(そうか、そうすればええんやな) 南2局七本場 優希 70800 親 照 195800 玄 84400 漫 49000 漫(次は三倍満、38100) 漫(絶対に阻止せな!) 漫「ポン」 漫「チー!」 優希(姫松の人、急に鳴くようになったじぇ……どういうことだ?) 玄(テンパイした……ドラはまだあまり来てないけど) 玄(ここで止めないと……) 照(三倍満をドラなしでって相当難しいんだけど……) 玄「ツモ!2300・3900です!」 照(とか言ってる間に止められた) 南3局 優希 68500 照 191900 親 玄 92900 漫 46700 同コンマのため、流局 漫(連携で流そ思ったら阿知賀が和了るとはな、意外や) 漫(あとは最小失点でいく!) 優希(まだ一回も和了れてないのに、もうオーラスだじょ……) 照(ここまでかな……) 漫(あーあ、またあのときみたいになれたらなー) 漫(はぁ………っ!)ゾクッ 【爆撃】発動! オーラス 優希 67000 照 193400 玄 91400 親 漫 48200 優希(このままじゃみんなに会わす顔が……あれ) 優希(これは……) 優希「リ、リーチだじぇ」 漫(またダブリー!?) 漫(ちょ、この場面って、え?) 漫(とりあえず、これや!)トン 優希「ロン!24000だじぇ!」 漫「はいはい2400な……って、は!?」 先鋒戦終了 三箇牧 193400 (+93400) 阿知賀 91400 (-8600) 清澄 91000 (-9000) 姫松 24200 (-75800) 漫「あはははははははは、はは」 優希「おつかれだじぇ!」 照「お疲れ様」 玄「う、上重さん大丈夫ですか?」オロオロ 漫「大丈夫なわけないやろ、あーひゃっひゃひゃっひゃ、いーひっひっひ」 玄(こ、壊れてる……!) 咏「これまた次鋒で飛んじゃうんじゃねえの?しらんけど」 郁乃「いや、真瀬ちゃんはそんなに弱い子やない」 郁乃「……ほな行ってくるで~」 憩「なんいま雰囲気が違ったような……」 京太郎「あ、俺ちょっと出かけてきます」 恒子「先鋒戦終了ー!」 恒子「1位は9万得点、チャンピオン宮永照擁する三箇牧高校!」 恒子「なんとか難を逃れた阿知賀、清澄は拮抗状態」 恒子「4位の姫松は3位の清澄と7万点差!次鋒戦で巻き返しなるか!?」 ―――――――――― 京太郎「先鋒戦がやたら長く感じるのはなぜなんだろうな」 照「あ、京」トテトテ 照「いまの試合、どうだった?」 京太郎「やりすぎだな」 照「頑張ったんだよ?」 京太郎「本気でやるのは悪いことじゃないんだけど、これじゃあな」 照「むぅ……」 京太郎「まあこの後どうなるかわからないし、お菓子でも買いに行くか」 照「お菓子!早く行こう!」ダッ 京太郎「ちょっと待てってー」 ―――――――――― 由子(先鋒戦、まさか漫ちゃんが削られるとは思わなかったのよー) 由子(三箇牧対策と阿知賀対策はバッチリ) 由子(清澄対策もバッチリ、取り返すのよー) 由子「さあ始めるのよー」 宥「あの、まだ清澄の人が来てないみたいなのですが……」 桃子「私なら……「清澄はそこにいるのよー」」 宥「へ?」 桃子「はい?」 桃子「どうして私のことがわかったっすか?」 由子「自分の胸に手を当てて考えてみるといいのよー」 桃子「?」 郁乃(真瀬ちゃん、見ないうちにちょっと変わったな~)
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3385.html
京太郎「早く部室に着いたはいいが誰もいないな…」 京太郎「ひまだな…」 京太郎「遊ぶか」 京太郎「『遂にここまで辿り着いたか勇シャーよ』」 西「親父の敵をとってやる!魔王め!」 魔王「ふ…しょうがない、本気でかかるとするか…」 西「くらえ!ダブシャー!」 魔王「ぐはあっ!まさか…失われた奥義を使うとは…」 西「今の一撃は効いたようだな、魔王の闇の鎧が崩れていくぞ」 京太郎「『ま、まさか貴様の正体は!』」 ガチャ 咲「きょ、京ちゃん?」 京太郎「よ、よう」 咲「……」 京太郎「……」 京太郎「『お、親父!?』」 咲「!?」 京太郎「……」チラッ 咲(京ちゃんが西を片手に目配せしてくる…) 西「なぜ生きているんだ!?」 咲「せ、『成長したな…我が息子よ…』 西「一体何がどうなっているんだ!」 東「この戦いが終わったらわかるだろう!」 西「俺達は親子じゃないか!」 東「言いたいことがあるなら拳で語れ!」 西(マズイ!俺が和了したせいで親番が親父に!) 東「トンドラ3!」 西「ぐっはああああああ」 西「馬鹿な…攻撃力を上げる魔法ドラを同時に3つ複合だと!?」 東「貴様に技を教えたのは誰だったか思い出せ!」 西「そうだ…俺を育てたのは親父…なのになぜ!」 東「本当の事を教えてやろう!私は貴様の親父などではない!」 西「な、なんだって!?今まで騙していたのか!!」 東「悔しいか?悔しいなら私を殺してみたらどうだ!」 西「きさまあああああ」 西「カン!嶺上開花ドラ4!」 東「ぶふぉおおおおお!満貫だとおおお!!」 西「勝負あったな」 東「くっ…」 ガチャ 和「あ…」 咲「和…ちゃん」 京太郎「……」 和「す、すみません!私邪魔でしたらちょっと外室しますので!」 京太郎「『さあ教えてもらおうか!俺の本当の親父は誰だ!』」 咲和「!!」 和(須賀くんが倒れている東に西を近づけないようにしている…) 咲「『わかった、いつかはこうなる日がくることだろうと思っていたよ』」 咲京太郎「……」チラッ 和(咲さんが倒れている東をゆっくり起こして私に目配せを…) 和「お、『おしゃべりはそこまでだ』」シュッ 東「ぐはあッ!」 西「お、親父!」 東「すまなかった、お前の本当の親父は大魔王發なんだ…」 東「私は大魔王を裏切りお前を本当の子として育てた…大魔王を倒せるのは大魔王の血を引く者のみ」 東「できれば平和に育ててやりたかった、最後に親父と呼んでくれて…本望…だ」ガクッ 西「おやじいいいいいいいいい!!」 南「話は済んだか?」 西「貴様だけはゆるさない!」 南「私は大魔王の手下、大魔王の危機となるものを排除しに来た」 西「貴様を倒せば大魔王に会えるのか?」 南「会えるだろうな…ただし、この私を倒せたらなあ!南タテホンドラ2!!」 西「ぐはああああああああああ」 南「私の最高の攻撃だ…これをくらって立てたものは…」 西「攻撃は…終わりか?」 南「なに!?」 西「親父の愛を受け取った俺にはそんなもの効かない!!くらえ!!カン!カン!嶺上開花ツモドラ8!!」 南「ぬあああああああああああ」 西「ぐっ…何とか倒せたか…だがこれで大魔王と戦える…」 ガチャ 優希「優希ちゃん登場だじぇー!!」 咲「あ…」 和「あら…」 優希「んん?どうしたんだじょ?みんなしんみりして」 京太郎「…」 優希「どーした犬!さては腹が減っているんだな?でもこのタコスはやらないじょ!」 京太郎「……」 優希「うぅ、無反応はちょっと効くじぇ」 和「…」 咲「…」 優希「みんな、何でだれも構ってくれないんだじょ…」ウルウル 京太郎「『ぐっ…残りあとどれくらい戦えるだろうか…』」 優希「!?」 西「村のみんなを中張牌から守るためにも、大魔王を倒さなければならないのに…」 西「目を閉じると思いだす…村の皆の事を…」 咲「『やあ西ちゃんお煎餅食べる?』」 優希「!?」 西「隣に住んでたイーソウばーちゃん」 和「『西坊!お使いか?』」 優希「!?」 西「魚屋さんのチューピンおじさん」 咲和「『西にーちゃん!あそんで!』」 西「俺の可愛い妹達イーワン、イーピン」 まこ「『おかえり、飯できとるよ』」 西「俺のかーさん、東親父の妻チューワン」 西「ペットのチューソウ」 咲「『バウワウ!』」 西「そして昔っから大好きだった北」 京太郎和咲「……」チラッ 優希(村人の自己紹介をしてからのこの目配せ、なるほど!わかったじぇ) 優希「『早く起きろ西!遅刻しちゃうぞ!』」 西「皆の事を考えると力が湧いてくる…」 まこ「『フッフッフ』」 西「この不穏な空気!!貴様が!!」 發「そう、この我輩こそ大魔王發!そして、貴様の父親だ…」 西「うおおおおお!!」 發「まあそう焦るな…貴様にはまずこいつとやってもらう」 優希「『お前が俺の弟か』」 西「なに!?」 發「貴様の兄だ、さあ!楽しい兄弟喧嘩を親にみせてくれ!」 白「悪いが次の大魔王になるのはこの俺だぜ?」 西「何を言っている!俺はそこの大魔王を倒しにきたんだ!!」 白「なんだ、知らないのか?大魔王を倒した者こそが次期大魔王となれるんだぜ」 西「な、なにいいいい!!」 白「隙を見せたな!!ハクハツ三暗刻トイトイドラ3!!」 西「ぐううううああああああああ」 西「あれ…ここはどこだ?」 和「『起きなさい西』」 西(あったかい感じがする…それにどこか懐かしい…) 西「誰だ…あんた…」 中「私は貴方の母親です」 西「なんだって?」 中「話したいことはいっぱいあるけど、貴方はしんではならない…」 中「貴方も兄、白は父の血を濃く引継ぎすぎた…そのせいでとても邪悪な性格を持っている」 西「だから、父親の技をあんな簡単に…」 中「貴方は特別な力をもっている…その力の使い方を教えてあげる…」 西「こ、これは!!」 白「弟といっても大したことなかったぜ」 西「それは、どうかな…」 白「なに!?」 西「みせてやる…俺の力を!!」 發「これは!!」 西「今までの俺の思い出、数々の敵…それらの力を吸収して自分の力に換える!!」 白「なんだ!このオーラは!!」 西「国士無双!!!」 白「ぐああああああああああああ」 發「さて、私との戦いの前に本気を出してしまってもいいのか?」 西「…」 發「それでは最後の戦いをはじめようではないか!!」 西「ぐっ!!」 西(初っ端から飛ばしてきやがった…これは役満クラスの手だ!) 發「どうした!!貴様の国士を目指すには中張牌をきらなければならないのだぞ!!」 西(これを捨てたら負ける…しかし捨てなかったら俺の攻撃は当たらない…どうすれば……) 東「自分を信じるんだ」 九萬「美味しい飯作って待っとるよ!!」 西「親父!?」 中「貴方は正義の心に溢れた子よ」 西「かーさん…」 北「帰ってこなかったら承知しないんだからね!」 西「北…」 西「見つけた…」 發「なに?」 西「一つだけ見つけたよ…お前を倒す方法」 發「面白い…やってみろ!!」 西「ぬおおおおおお!!」タン 發「フハハハハ!!ヤオチュー牌を切っているではないか!それでは我輩に国士はあたらん!!」 西「馬鹿野郎…河を見てみろよ…」 發「何?こ、これは!!」 西「これで完成だ…」 發「しかし!最後のヤオチュー牌を切ることは貴様の死を意味するんだぞ!!」 西「構わねえさ…くらえ…流し満貫!!」 發「ぬおおおおおおおおおおおおおおお」 西「勝った……ぜ」バタッ 久「この戦いで大魔王の血を引く者はこの世から消え去った…彼は自分の命と引き換えに世界を平和から守った」 まこ「そんな彼にいつでも会える場所」 京太郎「彼が命と引き換えに守った場所」 優希「彼を想いつづけた者のいる場所」 咲「彼を育て、成長を見守った場所」 全員「そんな場所清澄高校麻雀部!入部歓迎!」 久「はい、以上麻雀部入部説明会を終わりまーす」 ムロ(こんなんでいいのか!?)ガビーン おわり
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/537.html
http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1343554133/ 京太郎「はあ、麻雀もの……でも俺麻雀打てないんですけどいいんですか?」 監督「大丈夫、君は初心者という設定だからね」 京太郎「ならいいんですけど……麻雀がテーマじゃあかわいい女の子は期待出来ないな~、な~んてハハハ!」 監督「ああ、それは大丈夫。この企画書を読んでみてくれ」 京太郎「どれどれ……む!?」 京太郎「こ、これ出てくるの女の子ばっかりじゃないですか!」 監督「少女たちが麻雀で闘う話なんだよ。それもかわいい子がいっぱいだ」 京太郎「しかも俺の役は、主人公の『宮永咲』が居る清澄高校麻雀部唯一の男!?」 京太郎「主人公とイチャイチャしながら他の女の子ともイチャイチャできる最高の役じゃないですか!!」 監督「あ、ああ……」 京太郎「主人公は最強で、俺は初心者という設定……これも後々何かありそうだ!」ワクワク 監督「う、うむ……」 京太郎「今まで、頑張って来て良かった……監督、俺頑張りますから!!ありがとうございます!それじゃ!」ガチャ 京太郎「やったーー!!」 プロデューサー「監督!やっぱりこの役は他の人に!彼が可哀想過ぎます!」 監督「俺だって……だが、あの嬉しそうな笑顔を見たらもう何も言えないじゃないか……」 プロ「あんな好青年に……こんな事って……!」 監督「須賀くん……すまない……!」 京太郎「こんにちは!須賀京太郎です!」 咲「あ、はじめまして!咲です!よろしくお願いします」 京太郎(か、可愛い!!この娘が主役の咲ちゃんか~、ドキドキ) 和「和です、よろしくお願いしますね!」 京太郎(こ、この娘も可愛い!む、胸が……oh) 優希「優希だじぇ!よろしくなー!」 京太郎(元気な娘だな、何かこっちまで元気になるぜ!) まこ「染谷まこじゃ、よろしくな」 京太郎(やっぱり眼鏡の子も居た!可愛いな~) 久「部長役の竹井久よ、よろしくね須賀くん」 京太郎(び、美人だ……!クールな雰囲気……!イイ!) 京太郎「これからよろしくお願いします!」 京太郎「ふぅ~……最初だから緊張したけど、上手く行って良かったぜ!!」 京太郎「俺が和を見て妄想するシーンで咲が嫉妬してたのがすっげー可愛かったな……」 京太郎「タコスの奴は何故かしらんけど俺に懐いたし、先輩方も優しい」 京太郎「こんないい役くれた監督にはいくらお礼を言っても足りない位だぜ!」 京太郎「これから出番も増えてくだろうし、俺も麻雀打てる様にならなきゃな!」 その頃 監督「素晴らしいスタートだった」 プロ「……はい」 監督「そろそろ次の打ち合わせ……行ってくる……」 プロ「くっ……」 監督「君は、これから開催される大会には出られない」 京太郎「えっ!?な、何故?」 監督「団体戦は男子が君しか居ないから……それに、個人戦は」 京太郎「あ~そうか、俺初心者ですもんね、個人戦で負けちゃうのは当たり前か」 監督「ああ……君には悪いが……」 京太郎「何で謝るんですか~!俺にはみんなの応援という仕事があるじゃないですか!」 監督「む……」 京太郎「出番が無い時は麻雀でもやってますよ!」 監督「あ、ああ」 京太郎(じゃあ俺はしばらくは完全に咲たちのサポート役ってわけか……俺が麻雀で活躍するのはまだ先になりそうだな) 予選終了 京太郎「しばらく大会が続いたな……俺の出番も買い出しばっかりやってた気がするぜ」 京太郎「咲たちが全国行けて本当に良かったな~、でも最近咲が麻雀頑張ってるからあんまり話せなかったのは残念、なんて」 京太郎「しかし全国の壁は高く厚い!メンタル的にも厳しくなるから、俺がみんなの助けになるぜ」 京太郎(それに!明日からは待ちに待った合宿!) 京太郎(しかも他校の女の子たちと一緒だぜ!こりゃ~ハプニング満載の予感……おっとイカンイカン) 監督「すまん、ちょっといいか……?」 京太郎「おっ!打ち合わせですね!」 京太郎「えっ……留守番……?」 監督「……そうだ」 京太郎「そんな……俺、もしかしてミスしましたか!?」 監督「そんな事は無い!君はよくやってくれているよ……これは決定事項なんだ」 京太郎「そ、そんな……そうだ、買い出し役は!?タコス買わないと面倒な事に」 監督「大丈夫、タコス買い出し班は既に設置してある」 京太郎「じゃ、じゃあ咲は!?こういうのには甘酸っぱいイベントの一つや二つ付き物でしょ!」 監督「それも……間に合っている」 京太郎「」 監督「君は留守番の間、龍門渕のハギヨシ君と麻雀でもやっていてくれ……」 京太郎「」 京太郎「そうだよな……全国前の大会といったら真面目な話だよな……エッチなハプニングなんて起こしてられないもんなあ……」 京太郎(甘酸っぱいイベントが間に合ってるって何だよ……恋のライバルが現れるのか?) 京太郎(別の男と咲を争うなら、それはそれで美味しいが……何か引っかかる) 京太郎(何か嫌な予感がする……もしかして俺、この作品についてとんでもない勘違いをしてるのか……?) その頃 監督「いいかい、君はこの合宿で咲ちゃんに一気に接近するんだ」 監督「名前で呼び合う約束をする、いいね?」 和「は、はい/////」 (ついに宮永さんと名前で呼び合うのですね……感激です/////) ハギヨシ「どうなさいました?須賀さん?」 京太郎「あの……『咲-saki』とはどういう作品なのか教えてくれませんか」 ハギヨシ「っ……何故です?」 京太郎「いえ、大した事じゃ……ただ、確認しておきたいんです、この作品が、一体どんな作品なのか」 ハギヨシ「……わかりました、これを見てください」ガチャ 京太郎「この映像は……?」 ハギヨシ「須賀くんが見ていなかった部分の咲!咲-sakiの全てです!」 京太郎「……」 京太郎「……」 京太郎「えっ何これは」 京太郎「俺がいない所で女の子たちがキャッキャウフフしてるんだけど……」 京太郎「しかも一部ただの友情というには厳しいシーンもあるんだけど」 京太郎(???) ハギヨシ「須賀くん……くそっ!こんな事って……!!」 京太郎「ゆ、百合……百合シーンがあるのは判るぜ」 京太郎「そういう需要はあるし、これだけ女の子が入れば尚更だ」 京太郎「和にそっちのケがあるのはまあいいだろう(良くないけど)、問題は……」 京太郎「俺全然出てなくね?」 ハギヨシ「須賀くん……もういい、もういいんだ!麻雀やろう!麻雀!」 プロ「知ってしまったね……」 京太郎「プロデューサーさん、これは……」 プロ「咲-sakiは、君と咲ちゃんとの甘酸っぱい恋愛とちょっとエッチなハプニングと、そして熱い麻雀の漫画」 プロ「そう思っていたんだよね?」 京太郎「……はい」 プロ「熱い麻雀は間違ってない」 京太郎「……」 プロ「咲ちゃんとの甘酸っぱいイベントも、あるにはある」 ハギヨシ「相手は須賀くんでは無いじゃないですか!」 プロ「……」 プロ「だが私たちは嘘は言っていない……そうだろ?」 ハギヨシ「じゃあ!須賀くんの企画書は何ですか!騙す気マンマンじゃないですか!!」 『麻雀初心者の須賀京太郎が何気なく部活に誘ったクラスメイト宮永咲は、天才麻雀少女だった!?』 『無名な清住高校麻雀部が全国を目指す青春ストーリー!』 プロ「何一つ嘘ではないだろう?主人公が須賀くんとは一言も書かれていない」 ハギヨシ「くっ……」 京太郎「ハギヨシさん……もういいですよ……」 プロ「わかったね?君はもはや居ても居なくても変わらない端役なんだ」 ハギヨシ「この野郎……!」 プロ「ハギヨシくん……君はちゃんとして貰わないと、龍門渕のみんなも困ってしまうぞ?」 ハギヨシ「う……」 プロ「じゃあ僕は打ち合わせがあるからこれで」ガチャ 京太郎「…ハギヨシさん、ありがとうございました」 ハギヨシ「すみません、大声をあげてしまいました……」 京太郎「いや、俺嬉しかったですよ!俺の勝手な勘違いなのに俺の為に怒ってくれて」 京太郎「今日は俺、帰りますね!お邪魔しました!」 ハギヨシ「須賀くん……」 プロ「……須賀くんに言ってやりましたよ」 監督「そうか……」 プロ「彼、辞めてくれるでしょうか」 監督「彼にこのまま出演してもらうのはあまりに偲びない……他の人に代わってもらおう……」 京太郎「辞めませんよ」 監督「!」 プロ「!」 プロ「な、何でここに」 京太郎「いや、プロデューサーさんがあんな冷たい事言うなんて何か裏があるんじゃないかーって、へへへ」 監督「いいかい、君はもはやこの作品に居る意味は無いんだ!ただの背景、空気なんだぞ!君にそんな所で終わって欲しく無い!」 プロ「そうだ!君の頑張りならみんな知ってるし、今なら他の作品でやり直す事だって……」 京太郎「確かに、分かった時はショックでした。でも、別に俺は目立つキャラでも、咲の恋人役で無くてもいいんですよ」 京太郎「そういうのに憧れてて、なれたと思った時は嬉しかったです」 京太郎「でも、清澄のみんなと一緒に部活して、買い出しに行って、応援して……楽しかった」 監督「予選ではそれでも良かったかもしれないが、しかし、全国ではそれすらほぼ映らなくなるんだぞ!」 京太郎「違うんですよ」 京太郎「俺が嬉しかったのは、咲たちが泣いたり笑ったりしてるのを、一緒に共有出来ることなんです」 京太郎「姿は出てこなくても、セリフは無くても、俺はそこに居て、みんなと同じ時間を過ごしてる。最高じゃないですか!」 監督「き、君は……」 京太郎「みんなは百合百合してるからそういう意味じゃ一人だけど、逆に言えばそれを間近見られる、これって役得ですよ!」 プロ「……」 京太郎「それに監督やプロデューサー、ハギヨシさんっていう友達も出来ましたしね」 京太郎「お二人が俺の事を心配してくれてたのがとても嬉しいです」 ガチャ 咲「ただ今戻りましたー!あ!京ちゃん!」 タコス「サボりとは感心しないじぇ~!」 京太郎「よう、お帰り咲いいててて!いきなり何だよタコス!」 咲「京ちゃん、みんな部室で待ってるよ!行こ?」ニコッ 京太郎「ん?おお、そうだな。じゃあ監督、プロデューサーさん、俺はここで」ガチャン 監督「……彼を選んで良かったなあ」 プロデューサー「……そうですね」 ついに清澄高校麻雀部は全国大会に出場した そこでは様々なドラマが生まれたという しかし京太郎の姿は一度も出てこなかった タコス「うう……決勝緊張するじぇ……」 久「大丈夫よ、深呼吸して」 まこ「いつも通りじゃ!」 和「優希、ファイトですよ!」 咲「優希ちゃん、頑張って!」 だが咲ファンはみな覚えていた 部を影で支え続けた、もう一人の主人公を 京太郎「負けんなよ!タコス!」 おわり
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/10062.html
前話 次話 京太郎インタビューその7 全国大会二回戦の激戦を制し、見事勝ち残った清澄高校。 前回SK君と関わりがあった宮守高校は敗退してしまった。 勝者インタビューも兼ねて、SK君にはその事についてどう思っているのか聞いてみようと思う。 清澄高校の二回戦突破、おめでとうございます。 京太郎「ありがとうございます。いやー、正直ヒヤヒヤした場面もありましたけど、安定のポンコツ魔王でしたね」 私共から見ても、他三高を威圧してるように見えました。 京太郎「強そうな相手だと対局中に吐き気を催したり涙目でビクビクしてたりする癖に、なんなんでしょうねあいつ」 宮守高校の方々は敗退してしまい、残念でしたね。 京太郎「あー……。まぁみなさん三年生で最後ですし良い人達ですから、正直うちと一緒に勝ち残ってほしいなーと思ってたんですが、勝負の世界ですからね。代わりにどっちかに負けてほしいとかは無いんですけど」 大将戦の宮永さん、何やら宮守高校や永水高校の方を特に威圧していたように見えましたが、それについては? 京太郎「えーっと……本人にどうこう聞いた訳じゃないですし、俺にもなんでなのかは分かんないですね。多分あいつの中でそうする必要があったのかもしれません」 ……そうですか。 京太郎「それで、前回から今回までの話ですよね」 ええ。何かあれば。 京太郎「面白エピソードっていうと、そうですねー……。二回戦の前日に手が空いたんでゲーセンに立ち寄ったら、千里山の江口セーラさんと姫松の愛宕洋榎さんがガン○ムの格ゲーでガチバトルしてた事ですかね」 詳しく。 京太郎「格ゲーって言っても3Dフィールドで機体同士のガチンコバトルするアレなんですが、どうやら何かを巡って喧嘩してるらしく、平話的にゲームで決着着けようとしてるみたいで」 そこは麻雀じゃないんですね。 京太郎「それは大会で着けるつもりなんでしょう。で、大分前から台に張り付いてたみたいで「これで13勝や! さっさと負け認めぃや男女!」「うっさいわダアホ! 一勝リードしたくらいで調子乗んなや!」みたいな感じで罵り合いながら、ある意味仲良くゲームしてました」 迷惑行為ではないですか? 京太郎「それが二人共有名人で、しかも結構な腕しましたから、参加者も観戦者も盛り上がっちゃって。プチゲーム大会みたいな空気が出来てたので、迷惑にはならなかったですね」 それで、S君はそれに参加したと? 京太郎「いえ、ガ○ダムはやらないわけじゃないんですが、実力が劣りそうでしたし、熱狂してたので入りづらくて。そっちには入りませんでした」 あらら。 お二人がバトってるのを遠目に見た後、S君はどうしてました? 京太郎「太○の達人で遊んでましたね」 腕の程は? 京太郎「得意の曲なら「難しい」でフルコンボ出来るくらいです」 ほほう。結構な腕前ですね。 京太郎「ハギヨシさんは隠れの最高難易度初見で全曲ジャストタイミングフルコンボかましますけどね。しかも二面同時を片手ずつで」 それはきっと比べたらいけない領域の人です。 京太郎「ですね。で、まぁその時はもうちょいでフルコンボ出来そうな曲やってて、三、四回目ぐらいでフルコンボ出せたんですよ」 その時になにかあった? 京太郎「何かあったというか、ええ。フルコンボ出した直後に後ろから「うわすっご! 君めっちゃ上手いやん!」って声掛けられまして」 どなただったんですか? 京太郎「振り向いて見てみたら、千里山の清水谷竜華さんと園城寺怜さんがいましてね。ええ、びっくりしましたよ」 何故そのお二人がそこに? 京太郎「どうやら中々帰ってこない江口さんを迎えに来たそうなんですが、愛宕さんと決着着けるまでは意地でも帰らないっつって台に張り付いちゃって、仕方無いからそれまでそこで時間潰してる事にしたらしいんです」 意地っ張りなんですね。 京太郎「それで適当にぶらついて、太鼓の○人をやってる俺の後ろで順番待ちしてたみたいで」 有名人のS君のプレイを鑑賞してたと。 京太郎「いえ。プレイ終わって振り向いてから俺って気付いたみたいです」 知らない男の子にそんなフレンドリーに話し掛けたんですか。 京太郎「動画で知ってるにしてもちょっと無警戒かと思いますがね。で、まぁ俺の方も大会に出てる有名校の人はチェックしてたので二人の事は知ってて」 有名校と言っても結構な人数がいると思いますが、よく覚えていられますね? 京太郎「んー。まぁ印象に残ってる人なら出てくる程度で、そうじゃない人は自信無いって程度ですけどね。二人は印象に残ってる方でしたから」 美少女だからですか? 京太郎「それもあるんですけど、なんか噂とか部長の見立てとかで、麻雀の対局中に未来が見えるとかゾーンに入るとか聞いてまして」 あー……。 京太郎「本人にそれとなーく聞いてみたら「せやでー。あとうちはリー棒を縦に立てる事も出来るんや。すごいやろ?」って軽く言われたんで、更に困惑しましたね」 それで、その後その二人と遊んでいたんですか? 京太郎「そうですね。「これも何かの縁や。折角やし、セーラの方が終わるまでおねーさん達と一緒に遊ぶか?」と言われまして」 綺麗所のお二人に誘われたら、S君も断る理由が無いでしょうしね。 京太郎「偏見かもですけど、関西の人って初対面の人と距離を詰めるのが早いですよね」 平均的に言えば関東人より関西人の方がその傾向にあるかもしれませんが、その二人は中でも特殊かと。 京太郎「そうですよね、やっぱ」 あと距離を詰める云々についてはS君に言われたくないと思います。 京太郎「なにゆえ!?」 それで、どのようなゲームをしていたんですか? 京太郎「それはまぁ色々ですけど、例えばエアホッケーとかですね。2対1で二人を相手にしたんですけど、園城寺さんが両手持ちで中々的確なショット放つんですよ」 清水谷さんは豪快にショットして、その大きな胸も豪快に揺れたのが容易に想像つきますね。 京太郎「やかましいでーす」 京太郎「一番印象に残ったゲームは、ガンシューティングゲームですかね」 というと? 京太郎「最初は園城寺さんと清水谷さんでプレイしてたんですけど、ゲームの内容がゾンビとかのキモグロい生物撃ってくやつで、そういうのが苦手な清水谷さんは悲鳴上げながら滅茶苦茶に撃って、弾切れになってもリロードせず引き金引きまくって「きゃあああ! なんで!? なんで弾がでぇへんの!? いやぁ来んといてー!!」ってなって、そのままゲームオーバーしてまして」 傍から見てるとすごく面白いやつですねそれ。 京太郎「隣の園城寺さんも「リロードせんかったらそら弾は出んやろ……」って呆れてましたね……」 清水谷さんはそこで心折れちゃいました? 京太郎「ええ。へたり込んで「もういややー……なんでわざわざお金払って怖い思いせなアカンの……?」と割とガチ泣きで」 園城寺さんは耐性ある方でしたか。 京太郎「あの人によると「わかっとらんなー、竜華。怖いキモいグロい敵やからこそ、頭パーンさせた時にスカッとするんやで」とのことで」 見た目からは想像もつかないアグレッシブさですね。 京太郎「それで、俺が清水谷さんと交代して、園城寺さんと二人プレイで遊んでたんですが」 S君の腕の程は? 京太郎「まぁそれなりに。園城寺さんも結構なもので、途中まではいい感じに進めてたんですがね」 何か問題でも? 京太郎「10ステージある内の4ステージ終わった辺りくらいですかね。園城寺さんが「あ、あかん……! 腕が上がらなくなってもーた……!」と」 えぇ……。 京太郎「どうやら銃の重さに腕が長時間耐え切れず、画面に向けて撃てなくなっていたそうなんですよね」 それだけ長い時間、清水谷さんとプレイしていたんですか? 京太郎「いえ。ワンプレイで速攻終わってたんですけど。お二人が「ひ弱でごめんなー、ほら。うち病弱やから」「病弱アピールやめや! プレイ中なんやで!?」「うちはもう、戦えん……これは君に、託すで!」というやり取りをして、園城寺さんが持ってた銃を俺にパスして」 図らずも二丁拳銃スタイルですか。 京太郎「ステージが切り替わる場面で、戦闘中じゃ無かったのが幸いですかねー……」 急に二丁拳銃でプレイすることになったので、戸惑いませんでしたか? 京太郎「まぁ急に渡されたのはマジで!? って感じですけど、実はガンシューティングする時に二丁拳銃スタイルをちょくちょく練習してましてね」 何故? 京太郎「男だからです」 二丁拳銃って難しくないですか? 京太郎「これも実はなんですけど、俺両利きなんです」 両利き? 京太郎「ええ。まぁ普段使いは右なんですけど、同じくらいの作業は出来ますね。それもあって、まぁ結構ガンガン撃てるんですよ」 成程。それで、どのぐらいクリアできましたか? 京太郎「ギリギリでしたけど、なんとか全ステージクリアしました」 すごいですね。普段からガンシューティングは上手い方ですか? 京太郎「どうでしょう。いつもは最終ステージ中とかその前とかでやられるんですけど、その時は良いとこ見せたくて気合入ったかもしれませんね」 清水谷さんと園城寺さんの反応はどうでしたか? 京太郎「後ろのベンチで座ってて、清水谷さんは目をキラッキラさせて「すごいやん! かっこよかったでS君!」ってすごい勢いで拍手喝采を贈ってくれて。園城寺さんはその膝を枕に寝そべりながら「お疲れちゃんやー」とひらひら手を振ってましたね」 ゲーセンのど真ん中で膝枕されてたんですか? 京太郎「割と端の方でしたし、他の人はガンダ○の方に寄ってたんで、注目はされてなかったと思います」 そういう問題ではないのですが……。 京太郎「まぁ、二人にとっては日常的にやってることみたいなので、人目を憚るものでもないんでしょう」 京太郎「それで、ガ○ダムの方は決着着いてなかったみたいですけど、清水谷さんの方に連絡が入って、ぼちぼち帰らなきゃいけない時間になったみたいで」 その場で解散となったと。 京太郎「ええ。けど、お二人にまた遊びたいからと連絡先を交換しようと申し出がありましてね。もちろん喜んでと受けたんです」 着々と女の子の連絡先が増えていきますね。 京太郎「ですよね。一期一会とは言いますが、もう少し個人情報を大切にした方がいいかと」 それはS君にも言えることですが。 京太郎「俺はあれですよ。連絡先はとりあえず交換しておきますけど、相手が段々連絡してこなくなって自然消滅するタイプなんで」 残った人とは連絡をずっと取り合ってるんですか? 京太郎「そうですね。中々そういう人とはいないんですけど」 それでは、最後に何か一言。 京太郎「純粋に疑問なんですけど、愛宕さんと江口さんは何を賭けてあんなに熱くなってたんでしょうか?」 洋榎「なんっでウチには会いにきとらんねん!!」 恭子「江口セーラとゲーセンでバトってたって、あん時か……」 絹恵「お姉ちゃん迎えに行ったんは私やけど、S君もおったんやなー」 漫「主将、S君に会いたかったんですか?」 洋榎「乳もぐぞデコっパチ」 漫「なんでそこまで言われなアカンのですか!?」 由子「じゃあなんなのよー」 洋榎「おんなじゲーセンにいて、セーラんとこは会って、ウチらんとこは入れ違いになっとると、なんちゅーかこう……負けた気になんねん!!」 恭子「さっぱり分からん……」 恭子「というか主将。S君も言うてたけど、何をそないに熱くなっとったんですか?」 洋榎「それが聞いてや。セーラのやつが出会い頭、ウチに「30円返せや」ちゅーって喧嘩売ってきてな?」 漫「喧嘩も何も正当な要求やないですか……」 洋榎「何言うてんねん! 30円とかむしろウチが貸しとるくらいや! それをあの学ラン女はすーっかり忘れていけしゃあしゃあと!」 絹恵「あー、それで言い合いになってガン○ムに発展したんやな……」 由子「それで争った結果三千円も使ってたら本末転倒なのよー……」 洋榎「ウチが許せんのはなぁ! 金やないねん! 借りパクしといてそれを忘れて、逆に貸したよーな面晒して返せーっちゅう神経なんや!」 セーラ「つまり! あの三千円は、言うなりゃプライドを賭けた三千円なんや! 30円に賭けたもんやない!」 泉「30円を借りた貸したで賭けるプライドって……」 浩子「元が元じゃどっちにせよしょーもない争いですやん」 セーラ「しょーもなくないわ! 俺はな! 今回こそあのギャグ顔ポニテに負けを認めさせて「申し訳ありませんでしたセーラ様。ウチが悪かったです」と言わせるつもりで」 浩子「まぁそのしょーもない争いはさて置き」 セーラ「しょーもなくないて!」 浩子「お二人は雑誌や動画で噂のS君と会ったそうで」 怜「せやでー。セーラが喧嘩してる間、しっぽりと遊ばせてもろたわー」 泉「いや言い方……」 怜「カッコよかったでー? うちが抜けた後からゾンビがぎょーさん出るようになってきたんやけど、それを両手の銃でバンバンバンバン薙ぎ倒してってなー」 浩子「あそこのガンシューティングゲームはゲーマーの間でも難しい事で結構有名みたいやそうですけどね。全クリは中々いないと」 怜「やっぱあれが効いたんかなー」 泉「あれ?」 怜「きょーくんがプレイしとる後ろでうちがな。「クリアしたら膝枕したるでー。りゅーかが」ってゆうたら、気合入れ直して「おっしゃー!!」ってな。目に見えて殲滅速度上がってたんよ。動画では言っとらんかったけど」 セーラ「スケベ心全開やないか……」 怜「変にムッツリなんより、それくらいわかりやすい方が好きやけどなーうち」 浩子「で? したんですか、膝枕」 竜華「いや、それは……だって会ったばかりの男の子に膝枕するなんて恥ずかしいやろ……」 セーラ(人目も憚らず膝枕してるんは恥ずかしくないんか……) 泉(やっぱりなんかズレとるよなぁ、この先輩……) 浩子「それはそれは。S君もさぞやガッカリしたでしょうねぇ」 竜華「し、しとらんもん。須賀君も怜の冗談やって分かってくれたし……」 怜「内心ガッカリしとったのを隠してたやつやろ、あれ」 竜華「そないなこと言うても……」 怜「しゃーないなぁ。今度きょーくんに会うたら、りゅーかの代わりにうちが膝枕したるか」 竜華「ア、アカンで怜! 怜が男の子の頭を膝枕なんかしたら、怜の太腿が折れてまう!」 怜「うちの太腿どんだけスカスカやと思ってんねん」 某シューティングゲームにおいて全国ランキングに載ったSKと思しきスコアから、記念に越えようとするプレイヤーが増えたという。 カン 前話 次話
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3350.html
京太郎「あのちびっ子タコス娘、今日という今日は許さねえ」 京太郎「普段のあの俺への仕打ちはあまりにも目に余る」 京太郎「やれタコスを作れだのタコスを持って来いだのタコスを食べさせろだの」 京太郎「マジで俺は頭にきた」 京太郎「復讐してやる……」 京太郎「まずはタコスの差し入れだ!」 京太郎「いつもいつも頑張っている優希へのタコスの差し入れをしてやる!」 京太郎「おい優希。タコス食うか?」 優希「じょ?」 京太郎「ほら」 優希「おおう。何だいきなり」 京太郎「タコスの差し入れだよ」 優希「別に頼んだ覚えはないが……。うむ。いい心がけだ、犬!」 京太郎「ははあ」 優希「う~ん。おいしいじぇ~」 京太郎「お手製だからな」 優希「褒めて使わす」 京太郎「ふふふ……。タコスを差し入れてやったぜ……。次はiPS細胞で咲と和との子供を作ってやる!」 京太郎「咲、ちょっといいか」 咲「なに京ちゃん?」 京太郎「ちょっとじっとしててな」 咲「?」 京太郎「……」 咲「痛っ」 京太郎「白髪が生えてたんでな」 咲「もう。そういうのは言ってからにしてよ」 京太郎「悪りい悪りい」 京太郎「和」 和「何でしょう」 京太郎「ちょっと髪を触らせてくれないか?」 和「な、なんでそんなこと!」 京太郎「いや咲に頼まれてさ」 和「さ、咲さんが?」 京太郎「前に咲の頭を撫でたことがあったんだけど、変にゴワゴワしててな」 和「頭を……」 京太郎「それを言ったら咲のやつ、ゴワゴワなんかしてないよって怒っちまってさ」 和「それは怒りますよ」 京太郎「んでさ、咲が前に和の髪を触ったらサラサラだったって言ってな」 和「……」 京太郎「俺が和の髪をさわってもゴワゴワだって言うんなら、俺がオカシイだけだろうって話になったんだ」 和「な、なるほど」 京太郎「ちょっと触らせてくれないか?」 和「……そういう訳なら、構いませんけど」 京太郎「すまんな」 京太郎「よし、髪の毛が手に入った!」 京太郎「これを元に卵子を作って俺の精子と受精させてやる!」 京太郎「調べてみたが、どうやらそういうことを秘密裏に請け負う機関があるらしい」 京太郎「ふふふ……待ってろよ……」 京太郎「はい、はい。ええ、分かりました」 京太郎「たった一ヶ月で赤ん坊ができちまうとは……」 京太郎「えっと、この病院に預けてあるらしいな。行ってみるか」 京太郎「すいませーん」 京太郎「ええと、俺の赤ちゃんがこの病院に入院してるって連絡があったんですけど」 京太郎「ええ、はいそうです。須賀です」 京太郎「どうもすみません……」 京太郎「まじかよ……。あんな簡単に通っちまうもんなのか……」 京太郎「すげえなあの裏機関」 京太郎「ええと、この部屋だな」 京太郎「……ドキドキするな」 京太郎「失礼しまーす」 京太郎「……寝てるな。あ、プレートがある」 京太郎「柔(やわら)と誇(ほこる)……。依頼する時に決めた名前だけど、ちょっと変な名前か?」 柔「すう……すう……」 誇「くう……くう……」 京太郎「まあ、いっか。可愛いもんな。これで晴れて二児の父だ」 京太郎「……マジでどうしようこれ」 京太郎「……おむつが膨れてる」 京太郎「消臭剤が効いてるせいか、臭いは感じないが……」 京太郎「うっ……これはうんちか……」 京太郎「しかも二人とも……」 京太郎「ええっと、あ、替えのおむつが用意されてる」 京太郎「くさっ!」 京太郎「説明通りにやれば大丈夫だよな?」 京太郎「……こういうことしてるとちょっと実感湧いてくるな」 京太郎「手、洗ってくるか」 京太郎「どうすっかな……」 京太郎「あ、そうか。ベビー用品買わないといけないな」 京太郎「しばらく大変そうだなあ」 京太郎「よし、おむつやらなんやら色々揃えたぞ!」 京太郎「育児に役立つ本や器具までありえないほどたんまり買い揃えたぜ」 京太郎「とりあえず大きくなるまでは一人でも育てていけるな」 京太郎「……大きくなった後のことはあとで考えよう」 柔「ぐうぐう……」 誇「すやすや……」 京太郎「……かわいい」 京太郎「……やっぱ母親って必要だよな」 京太郎「遺伝学的には俺と咲、和との子なんだけど」 京太郎「うーん。頼んだら殺されるか」 京太郎「優希に頼んでみようかな。まずいか?」 京太郎「……あ、優希か? おう、いや。あのさ、電話じゃ言いにくいことがあるんだ」 京太郎「明日うちに来れないか? うん。そう」 京太郎「ん、じゃあな」 京太郎「……ふう」 京太郎「どうなることやら」 京太郎「……」 優希「……」 京太郎「……かわいいだろ?」 優希「……」 京太郎「優希?」 優希「誰の……?」 京太郎「え?」 優希「誰の、子供なんだ?」 京太郎「……さあ」 優希「さあって……」 京太郎「拾ったんだ」 優希「……赤ん坊が拾えるわけ無いだろ!」 京太郎「……うん」 優希「お前のか?」 京太郎「……うん」 優希「……あ、相手は」 京太郎「言えない」 優希「ど、どこ行ったんだ?」 京太郎「知らない」 優希「……そうか」 京太郎「……うん」 優希「……ううっ……」 京太郎「ど、どうしてお前が泣くんだよ」 優希「うっ……だって……」 京太郎「泣くなって」 優希「うううぅ……」 京太郎「もう大丈夫か?」 優希「……うん」 京太郎「悪いな」 優希「悪いなってお前なあっ!」 京太郎「……すまん」 優希「謝って済む問題じゃないじょ……」 京太郎「うん」 優希「……これからどうするんだ?」 京太郎「育てようかと」 優希「一人でか?」 京太郎「……そのつもりだったけど」 優希「つもりだったけど?」 京太郎「優希、母親になって貰えないか?」 優希「は?」 京太郎「男親一人だけって可哀想だろ?」 優希「そ、そういう問題か!?」 京太郎「……頼む」 優希「頼むって……」 京太郎「優希、お願いだ」 優希「……それって、結婚するってことか?」 京太郎「……そうなる」 優希「そうなるって……そんな仕方なくみたいな言い方……!」 京太郎「……嫌なら、いいよ」 優希「嫌ならって……」 京太郎「こんなこと頼んで悪かった」 優希「……待って欲しいじょ」 京太郎「……?」 優希「しばらく、時間をくれ……」 優希「……おう」 京太郎「久しぶりだな」 優希「……そうだな」 京太郎「何で部活休んでたんだ?」 優希「来れるわけ無いだろ!」 京太郎「ちょ、大声出すなって」 優希「……ボケ犬」 京太郎「ボケ犬って」 優希「いいじょ」 京太郎「ん?」 優希「いいって言ってんだじょ」 京太郎「……あ。……ああ、うん。そうか」 優希「……クソ犬」 京太郎「……仰るとおりです」 京太郎「なあ」 優希「……ん?」 京太郎「実はさ」 優希「おう」 京太郎「これ実は全部ドッキリなんだ」 優希「……?」 京太郎「あの赤ん坊はただの親戚の子だし」 優希「は?」 京太郎「今こうして一緒に暮らしてるのも今日が最後なんだ」 優希「は?」 京太郎「婚姻届もせっかく書いてもらったけど出してない」 優希「あ?」 京太郎「……ほら。あのプレート見えるか?」 今日までお疲れ様でした優希ちゃん!! 優希「…………この。……こんのクソ犬がああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」 京太郎「ぐはっ」 カン!
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6423.html
京太郎「洋榎さん、帰ってます?」 洋榎「んー、おるでー」 京太郎「そっちはどうでした?」 洋榎「快調快調!飛ばしたったで」 京太郎「やっぱりすごいっすね」 洋榎「せやろーさすがやろー」 京太郎「凄い凄い」ナデナデ 洋榎「えへへ~」ニヘラ 洋榎「って、なにしれっと頭撫でとんねん!」 京太郎「えー、気持ちよさそうだったじゃないっすかー」ブー 洋榎「まあ確かに気持ちよかったけど……ってちゃうわ!ちゃうちゃう!」 京太郎(何が違うんだろう……) 京太郎「今日はものまね合戦でもしましょうか」 洋榎「ものまね?」 京太郎「例えば俺だったら……コホン」 京太郎「闇の炎に抱かれて消えろォ!」 京太郎「……とか?」 洋榎「」キュン 京太郎「どうでした?」 洋榎「もう一回!もう一回!」 京太郎「闇の炎に抱かれて消えろォ!」 洋榎「」キュン 洋榎(何やろ……この声) 洋榎(……かっこええ) 洋榎(いつもの京太郎とちゃうからかごっつかっこよく見える……) 洋榎「きゅぅ……」バタン 京太郎「洋榎さん!?」 コンコン 霞「失礼するわよー、ってあら」 霞「京太郎くん、まだ行ってなかったの?」 京太郎「あ……」 霞「まあそうだろうとは思ったわよ、途中まで送っていくわね」 京太郎「すみません、お願いします」 霞「お願いされました」ポンポン 洋榎「……むへへぇ……」 京太郎「今度は444号室か……なんか不吉じゃないか?」 「あーおーい、つきーあかーり」 京太郎「誰かいるのか?」コンコン 「!」ビクッ もこ「…………」ガチャ 京太郎「あっ対木さん!」 もこ「…………」カァァ もこ「///」ササッ バタム 京太郎「えっちょっ!」 京太郎「対木さん!開けて!」ゴンゴン もこ「……」ガチャ もこ「……聞いてた?」 京太郎「聞いてた……さっきの歌?」 もこ「…………」 もこ「///」ササッ バタム! 京太郎「……はぁ」 もこと同室になりました 京太郎「というわけで今日からよろしく!」 もこ「…………」 京太郎「あのー、対木さん?」 もこ「…………」ブツブツ 京太郎「とりあえず何かして遊ぶ?」 もこ「……許可する」 京太郎「じゃあ何しよっか」 もこ「我ら模擬となり演劇に興じる」 京太郎「?」 京太郎「じゃあごっこ遊びにするか」 もこ「」コクッ 京太郎「よし、それじゃあ始めだ!」 もこ「うっ……」 京太郎「どうした?」 もこ「左腕が……疼く」 京太郎「痛いのか?」 もこ「再び聖法具を巻かなければ、左腕に封印されたオルトロスが……うっ!」 京太郎(何を言ってんのかさっぱりわかんねえ……) 京太郎「ならお医者さんごっこでもするか」 もこ「」コクッ 京太郎「はい、左腕出してー」 もこ「……」 京太郎「包帯巻いていきますねー」 もこ「……よろしゅう」 京太郎(腕綺麗だな……細いし、白いし) もこ「如何した?」 京太郎「いや、なんでもない」シュッシュッ 京太郎「はい、終わり」 もこ「有難う、疼きが収束した」 京太郎「対木さんって綺麗な腕してるんだな」 もこ「……そう?」 京太郎「ホントホント」 もこ「…………」 もこ「有難う」 もこ「初めて言われた」 京太郎「誰でも言いそうなことだけどな」 もこ「……同志など存在しないから」 京太郎「……ああ、なるほど」 【六日目】終了 【七日目】 京太郎「ふぁぁ……」 京太郎「アパートで慣れてるからか畳ってのが気持ちいいな」 京太郎「昨日までは洋榎さんと同じベッドで少し緊張したけど、対木さんならまだ気が楽だ」 京太郎「……とは言うものの」 もこ「すぅ……ん……」 京太郎「なんで布団がくっつけてあるんだ……」 もこ「お早う……」ネムネム 京太郎「おう、朝ごはんもうあるからな。ルームサービスだけど」 もこ「大地の慈悲なる恵みに感謝を」 京太郎「宗教染みてるな……」 もこ「これは宗教などという聖なる文化ではない、闇との契約を更新するための黒儀式」 京太郎「はいはい、さっさと食べろ。30分後に取りに来るってさ」 もこ「ひょひ(御意)」ハムハム 京太郎「対木さんはこの後何か用事とかある?」 もこ「……特筆すべきものは何も」 京太郎(特筆って言うのか?) 京太郎「そっか、じゃあ俺と遊ばねえか?」 もこ「遊戯?」 京太郎「まあ、そうだな」 もこ「何するの?」 京太郎「んー……じゃあ 65で」 もこ「ポーカー……」 京太郎「やったことあるか?」 もこ「私を誰だと思っている?」ニヤリ 京太郎「対木さん」 もこ「…………」 もこ「そういえばそうだった」 京太郎(対木さん、よくわかんねえ人だな) 京太郎(咏あたりだったらぱぱっと友だちになっちゃいそうだけど) 京太郎(とりあえずはツーペアか……) もこ「……」ジーッ 京太郎(フルハウスシャボ待ちだな)スッ もこ「……」スッ 京太郎(四枚捨て!?) 京太郎(余程手札が悪かったのか?) 京太郎(まあいい、これで勝負だ!)スッ 京太郎「うっ……」 京太郎(やっぱりそう簡単に来るわけねえよな……対木さんの方は……) もこ「」ニコニコ 京太郎(めっちゃ笑ってる!?) 京太郎(いや待て、四枚捨てでいい手になるなんてそうそうないはず) 京太郎(ここは押す!) 京太郎「勝負!」 もこ「ふっ」 もこ「括目せよ、これこそが私の能力≪チカラ≫」 京太郎「こっ、これは……!」 ロイヤルストレートフラッシュ もこ「王 門 ☆ 閃 光!」 京太郎「嘘……だろ」 もこ「えへへっ、私の勝ちっ!」 京太郎「素に戻ってるぞ」 もこ「えっ……わわっ!」 もこ「これが私の暗黒魔術だ、恐怖を身に焼くが良い。くっくっく」 京太郎(やっぱりよくわかんねえ) もこ「」グッ 京太郎(でもガッツポーズしてるあたり嬉しかったんだろうな) もこ「須賀……楽しかった」ニコッ 京太郎「……ん、そりゃ良かった」 京太郎(ここまでいい笑顔できるんだな、この子) 京太郎「よろしくお願いします!」 菫「よろしく」 塞「こちらこそよろしくお願いします」 胡桃「お願いします!」 胡桃「いやー、でもまさか大阪でシロと打ってた人がチャンピオンだったなんてね」 塞「トヨネも自慢げに話してたもんね。今日はよろしく、須賀君」 京太郎「ええ、こちらこそ」 菫(なんだこの蚊帳の外の感じは……) 菫(だが別に構わん) 菫(私はただ、射抜くだけだ) 東一局 親 胡桃 25000 菫 25000 京太郎 25000 塞 25000 塞(弘世さんはわざと待ちを寄せて狙い撃ちをする) 塞(須賀君は……よくわかんないけど) 塞(まずは胡桃から和了ろうっと!) 京太郎(テンパイまではこぎつけたけど……)スチャ 京太郎(カスりもしねえな……)トン 菫(ぐぬ……まだ一向聴か) 菫(ここはオリるか)トン 胡桃(サエがテンパってそうだけど……これなら通るかな?)トン 塞「ロン、2000」 塞「胡桃もまだまだだね~」 胡桃「う、うるさいそこ!たまたまなんだからね!」 塞「好きに言ってな~」 東二局 胡桃 23000 親 菫 25000 京太郎 25000 塞 27000 菫(…………) 菫(ここは須賀を狙っておきたい……だが今はトップに立つのが先決だろう) 菫(故に狙うのは……)キュッ 塞(!)ビクッ 塞(今の殺気は……?) 塞(まあいいや、これでテンパイ)トン 菫「……ロン」 菫「12000」 東二局一本場 胡桃 23000 親 菫 37000 京太郎 25000 無関係点数移動:14000 塞 15000 京太郎(少しモモを意識して影薄めにしてきたけど……) 京太郎(このまんまだとやばそうだからな) 京太郎(低かろうと和了りにいく!) 京太郎「ロン、1300は1600!」 塞「うぁっ……」 京太郎(とりあえずこれで連荘回避) 京太郎(次の親番で勝負だ!) 東三局 胡桃 23000 菫 37000 親 京太郎 26600 無関係点数移動:14000 塞 13400 京太郎(よし、良い手だ) 京太郎(まずはこのまま波に乗る!) 京太郎「カン!」 京太郎「嶺上……なわけないか」トン 塞(宮永さんの試合見てたからなんか心臓に悪い) 胡桃(ホントホント!) 塞(こいつ、直接脳内に……!) 京太郎「あっ、ツモ、4000オールです」 菫「なにっ!?」 京太郎「逆転っすね」 東三局一本場 胡桃 19000 菫 33000 親 京太郎 38600 無関係点数移動:14000 塞 9400 塞(うっわ、やばいやばい) 塞(もう一万点切っちゃったよ、まだ親番あるからいいけどさ) 塞(うぬぬ……どうしよう)チラッ 京太郎「……」 塞(やや真剣な面持ち……こりゃ振り込んだら大変かも) 塞(いいや、これで当たって砕けろ!)スッ 塞(って、いやいや砕けちゃダメでしょ)トン 京太郎「ロン、7700は8000」 塞「はっ、8000……って」 胡桃(確かに須賀君強いけど、サエが抉られすぎてる……!) 胡桃(どうしよう、何か言った方がいいのかな……) 東三局二本場 胡桃 19000 菫 33000 親 京太郎 46600 無関係点数移動:14000 塞 1400 菫(13600点差か) 菫(覆せないこともない点差……) 菫(ここは、射抜く!)キュッ 菫「…………」トン 菫(須賀、お前には負けない!) 京太郎(なんかさっきから凄い視線を感じる……) 京太郎(ここまで来ればある程度は大丈夫だろ)トン 菫「ロン、2000は2600」 京太郎「くっ……」 菫(どこまでも追いつめてやる!) オーラス 胡桃 19000 菫 35600 京太郎 44000 無関係点数移動:14000 親 塞 1400 塞(いいねいいね!萬子の清一色!) 塞(このまま押してこっと)スチャ 塞(……およ?) 塞(んー……でもここは確実に行きたいよね) 塞(ダマでいこっか) 胡桃(サエが張った?) 菫(見え見えの染め手か、とりあえず振り込まないように……)トン 塞(う……リーチかけておけばよかったかも……) 塞「ツモ!6000オーッル!」 オーラス一本場 胡桃 13000 菫 29600 京太郎 38000 親 塞 27400 京太郎(臼沢さんの逆転の一歩の派手な和了り、助かったぜ) 京太郎(これで……ようやく……) 京太郎(…………消えられる) スゥ [ステルスモード]に移行しました 塞(これで私は二位、次に和了れば一位確定で勝ち抜け) 京太郎「リーチ」 塞(なるべく振り込まないように、かつ早く和了るように……) 菫(このまま逃げ切れば勝ち抜け) 菫(流局まで逃げると臼沢に捲られる可能性が高い) 菫(ここは、攻めるしかないだろう) 胡桃(すっかり置いてけぼり……) 胡桃(いやいや!まだ負けたとは決まってないよ私!) 胡桃(確実じゃないけど、でっかいのを和了る!)トン 胡桃(…………) 胡桃(あれ?なんで卓に三人しかいないんだっけ) 胡桃(誰か、だれか忘れてるような……) 京太郎「ロン、12000は12300」 胡桃「ッ!」 菫「リーチだと!?」 塞「待って、いつリーチなんてかけたの」 京太郎「いつ、って一巡前ですけど?」 胡桃「えっ……?」 終局 京太郎 50300 菫 29600 塞 27400 胡桃 700 京太郎「お疲れ様でした!」 塞「どこに隠れてたの、おかしいでしょ」 胡桃「ズルしないそこ!」 京太郎「どんだけ卑怯に見えてんですか!」 塞「なーんてね、私は楽しかったから満足だよ」 胡桃「焼き鳥で敗退なんてなんか釈然としない……」 胡桃「今度は赤子の手をひねるように負かすから覚悟してて!」 京太郎「鹿倉さんの方が赤ちゃんみたいな気がしますけど……」 胡桃「うるさいそこ!」 塞「うん、立場逆転しちゃうね」 胡桃「うるさいそこ!」 菫「ん?なんで幼稚園児がここにいるんだ?」 胡桃「乗らないくていいから!」 菫「……いい思い出になった、ありがとう」 京太郎「お礼を言われるようなことは何もしてませんって」 菫「いや、お前だからこそだったんだ」 菫「照と打ってくれ、今度は観戦していたい」 京太郎「はい、勝ってみせますよ!」 菫「ふふっ、楽しみだな」 塞「ねねっ、須賀君須賀君!」 京太郎「何すか?」 塞「これ私と胡桃のメルアドだから、暇なときに送ってきて!」 塞「こっちも不幸のメールとか送るから!」 京太郎「嫌ですよ何ですかその嫌な交換条件」 塞「あははっ!冗談冗談!そんじゃねー」 胡桃「次会うときはトヨネよりおっきくなってるから!」 塞「寝言は寝て言いましょうねー」 胡桃「引っ張らないそこ!」 ワーギャー バタム 菫「それでは私も行くよ、じゃあな京太郎」 京太郎「はい、またどこかで!」 ガチャ バタム 京太郎「俺も次の対戦相手見に行かないとな」 京太郎「……京太郎?」 京太郎「えっと、次は……末原先輩に上重さん、安河内さん……は九州の人か」 京太郎「まっ、次も勝てるだろ」 京太郎「一旦宿舎に帰るか」 京太郎「他の人の部屋に行ってみるか」 京太郎「つっても知らない人のところに行っても気まずいだけだよな……」 京太郎「ここって確か中部選抜とかの人たちが泊まってんだよな」 京太郎「じゃあモモとか咲とかもいるのか?」 桃子「呼んだっすか?」スゥ 京太郎「モモ!?」ビクッ 桃子「うっ……何もそんなに驚かなくてもいいじゃないっすか……」 京太郎「いきなり後ろから囁かれたらこえーっての」 桃子「そんなもんなんすか?」 京太郎「特にお前はな、咲だったら……」 咲『あ、京ちゃ』コケッ 京太郎「とか言ってこけそうだし」 桃子「……それもそうっすね」 京太郎「そうだ、モモの部屋に遊びに行ってもいいか?」 桃子「私の部屋っすか?」 京太郎「ちょっと暇なんでな」 桃子「まあ別にいいっすよ、こっちっす」 桃子「ただいま帰って来たっすよー」 京太郎「お邪魔しまーす」 智美「ワハハー、モモ、その男子は誰だー?」 京太郎「モモが見えてる!?」 桃子「私の幼馴染っすよ、今日は一緒に遊ぶっす!」 智美「そうか、じゃあ私も遊んでもいいか?」 桃子「京太郎、いいっすよね?」 京太郎「いいっていうか、むしろお願いします」 智美「私は蒲原智美だ、よろしくなーワハハ」 京太郎「俺は須賀京太郎です、よろしくお願いします」 桃子「それじゃあ始めるっすけど、何するんすか?」 京太郎「そうだな……」 桃子「花札……?」 京太郎「モモは知らなかったっけか?」 桃子「聞いたことはあるっすけど……そもそもできるんすか?」 智美「花札なら持ってるぞー」 桃子「そもそもルールがわからないっす」 京太郎「説明は……めんどくさいからちょっと見ててくれ」 京太郎「猪鹿蝶で俺の勝ちですね」 智美「やられてしまったなー、ワハハ」 京太郎「とまあこんな感じなんだが」 桃子「少し麻雀に似てるっすね」 京太郎「麻雀ほどメジャーじゃないんだよな、これが」 京太郎「それじゃあ三人でやってみよう」 智美「ワハハー雨四光だー」 京太郎「早くないっすか?」 智美「これも運だからなー、モモはわかったか?」 桃子「ん……まだよくわかんないっす」 智美「まあゆっくり覚えていけばいいぞー」 京太郎「…………」 京太郎「ちょっと、いや凄く気になったんですけど、どうして蒲原さんはモモが見えるんですか?」 智美「なんでだろうなー、モモは良い匂いがするんだ」 京太郎「匂いって……」クンクン 桃子「なに嗅いでるっすか!」 京太郎「確かに良い匂いだ……そうか、それは盲点だったな」 智美「そうだろーすごいだろーワハハ」 京太郎「モモをちゃんと見える人なんて久しぶりですよ!」 智美「そ、そうなのか?」 京太郎「モモは結構寂しがり屋なんで、適度に見つけてやってくださいね!」 桃子「私はペットじゃないっすよ!」 京太郎「いやーなんか気が晴れましたよ」 智美「ワハハ、須賀は心配性なんだな」 京太郎「大事な幼馴染ですからね」 智美「なんだかお兄さんって感じがするけどなー」 京太郎「そうですかね?」 智美「そうとしか見えないぞ」 桃子(うぅ……二人だけの雰囲気になってるっす) 桃子(なんかもやもやするっす……) 夜 京太郎「夜も遅いし他の人だと迷惑だろうから対木さんと遊ぼう!」 もこ「クックック、宵の王と戯れようなどとは良い意気だな」 京太郎(心なしかテンション上がってるな……) もこ「今宵は何を以て過ごすのかや?」 京太郎(口調安定しないな……) ~MOCO Sキッチン~ もこ「今宵の馳走は何ぞや?」 京太郎「口調おかしいだろ、今日の夕飯はこれだ!」 【ビーフストロガノフ】ババーン もこ「かっこいい……」 京太郎「よし、じゃあぱぱっと作るぞ!」 京太郎「切って、煮込んで」 京太郎「よし、完成だ!」 もこ「美味しそう」 京太郎「だがこれだけじゃないぜ!」 京太郎「来たれよ我が従者!」つオリーブオイル もこ「……え?」 京太郎「これで真の完成だあああああ!」ドバドバドバドバ もこ「あ、あああぁぁ……」 京太郎「これがロシアの豪商ストロガノフ一族の味だ!」 もこ「…………」モグモグ 京太郎「どうだ?おいしいか?」 もこ「ストロガノフ……緑油……豪商……」モグモグ もこ「……かっこいい」モグモグ 京太郎「そっかそっか、もっと食べてくれよ!」 もこ「…………」 京太郎「んー、口に合わなかったか?」 もこ「……」コクッ 京太郎「やっぱり朝の番組の真似なんてするんじゃなかったな」 京太郎「後は俺が食うよ」 もこ「…………構わない」 京太郎「いいのか?」 もこ「食すに値しないこともない味、故に」 京太郎「そっか、ありがとな」ナデナデ もこ「……うん」 もこ(少し、安らぐ) 【七日目】終了 【八日目 準々決勝】 もこ「ん…………」 京太郎「いつも通り早起きだぜ!」 京太郎「って騒いじゃ起きちゃうよな」 京太郎「とりあえずルームサービスを頼もう」 もこ「……んぅ…………」 京太郎「対木さんも洋榎さんも幸せそうに寝てるよな」 京太郎「……無防備だよな」 京太郎「久々にやるか」 【須賀京太郎の!寝起きドッキリ大成功!part13】デデーン! 京太郎「おはようございまーす」ヒソヒソ 京太郎「今日は愛知県出身の対木もこさんに、ドッキリを仕掛けたいと思いまーす」ヒソヒソ 京太郎「それでは準備を始めまーす」ヒソヒソ 京太郎(まずは布団に潜って)ススッ 京太郎(後ろから抱きしめる)ギュッ もこ「っ……」 京太郎(モモとは違うけどいい匂いだな) 京太郎(って違うわ!今はドッキリに集中集中!) もこ「ん……ぅ……」 京太郎「もこ、聞こえてるか?」ボソボソ 京太郎「……好きだよ」ボソボソ もこ「……ん」 もこ「……そ……か」 京太郎(起きたか……?) もこ「魔城門が……遂に……」 京太郎(なんだこの寝言) 京太郎(まあ続行だよな) 京太郎(対木さんの髪綺麗だな……) 京太郎(少し緑っぽい金髪なんて俺とは大違いだ) 京太郎(それに柔らかいしいい匂いもするし)サスサス 京太郎(ってやべっ!) もこ「……ぅ……」 京太郎(起きたか……?) もこ「……須賀君?」 京太郎「お、おはよう」サスサス←布団の中でもこを後ろから抱きしめつつ髪を梳いている もこ「……」 京太郎(凄く凄い気がする、この状況は……嫌な予感しかしない!) 京太郎(話題は……逸らすしかない!) 京太郎「えっと、いつから起きてた?」 京太郎(逸らせてなかったぁぁぁああ!) もこ「……須賀君が頭髪に触れたその瞬間から」 京太郎「わかりやすい表現で助かる」 もこ「…………須賀君」 京太郎「……俺が悪かった」 もこ「違う、そうではなく……そう、か……」 京太郎「?」 もこ「そ……その」 京太郎「何だ?」 もこ「もっと、愛撫、して……」カァァ 京太郎(その言い方はおかしい) 京太郎(この体勢でその言い方はおかしい) 京太郎(耳まで赤くなってるのが見えるよ……) もこ「ねぇ、早く」 京太郎「わかったよ、やればいいんだろやれば」サスサス もこ「…………京太郎」ボソッ 京太郎「何か言ったか?」サスサス もこ「無用!」 京太郎(顔が見えないのが残念だな)サスサス もこ「…………」カァァ 京太郎(いよいよ準々決勝か、こっからが勝負だな) 恭子「三日ぶりやな」 京太郎「あ、もう来てたんですか」 恭子「漫ちゃんもおるで」 漫「がるるるる!」 京太郎(そういえば前に豆撒いたんだっけか) 美子「よろしゅうお願いします」 京太郎「はい、こちらこそお願いします」 漫(須賀京太郎……絶対に飛ばしたる!) 東一局 親 恭子 25000 美子 25000 漫 25000 京太郎 25000 同コンマのため、流局 美子(三人ともテンパイ……) 美子(ここはオリて殴り合ってもらうとすっかね) 恭子「テンパイ」 美子「ノーテン」 漫「テンパイ」 京太郎「……テンパイ」 京太郎(様子見は……終わった)ゴッ 【照魔鏡】発動! 京太郎(上重さんは圧倒的な爆発力) 京太郎(安河内さんと末原先輩は……よくわかんねえ) 京太郎(安河内さんは早和了りを目指してるのか?) 京太郎(とにかく、これでピースは揃った) 東一局一本場 親 恭子 26000 美子 22000 漫 26000 京太郎 26000 同コンマのため、流局 恭子「テンパイ」 美子「ノーテン」 漫「ノーテン」 京太郎「テンパイ」 漫(……アカン) 漫(高めをぶち当てようなんて考えん方が良かったか……) 漫(結局二向聴のまま進んどらんし) 漫(このままやったら何もできんまま終わる……) 東一局二本場 親 恭子 27500 美子 20500 漫 24500 京太郎 27500 同コンマのため、流局 恭子「テンパイ」 美子「ノーテン」 漫「ノーテン」 京太郎「テンパイ」 京太郎(なんでこんな作業で一万点も勝ってんだろ……) 東一局三本場 親 恭子 29000 美子 19000 漫 23000 京太郎 29000 漫(ツモで7700) 漫(積み棒含めば逆転もできるけど……末原先輩に親っ被りやん)スチャ 漫(……あ、ツモってもうた) 漫(せやけどここで須賀京太郎に和了られるのも嫌やし……) 漫(……もう和了ってまえ!) 漫「ツモ!2300・4200!」 東二局 恭子 24800 親 美子 16700 漫 31800 京太郎 26700 漫「カン!」 恭子「ひぃっ!」 漫「ツモ!1500・2900!」 漫(圧倒的!圧倒的やん私!) 漫(このまま勝つ!) 漫(勝てる……勝てるんや!) 京太郎「……っ」 京太郎(俺は、負けるわけにはいかない) 京太郎(まだ負けない) 京太郎(勝つんだ、必ず) 東三局 恭子 23300 美子 13800 親 漫 37700 京太郎 24200 美子(まずは速攻で流れ作って、次に賭けんと) 美子(やけん軽か手で……) 京太郎(……どうすればいいんだ) 京太郎(上重さんに届くまでの手が作れねえ) 京太郎(このままだと……負ける?) 京太郎(いや、まだ諦めねえ) 京太郎(今は前へ進むだけだ!)トン 美子「ロン、1300です」 京太郎「うっ……」 京太郎(……親番) 京太郎(勝たないとダメなんだ!) オーラス 恭子 23300 美子 15100 漫 37700 親 京太郎 22900 京太郎(俺は……勝つ!)ゴッ 美子「!」 恭子(……須賀?) 恭子(須賀にこないに迫力あったか?) 恭子(どうしたんや一体……) 京太郎(集まれ、集まれ!) 京太郎(この一手で勝つ!)スチャ 京太郎(…………) 京太郎「ツモ」 京太郎(どうやら俺は、最高にツイてるみたいだ) 京太郎「4000オール!」 漫「んなっ!」 京太郎「終わりです!」 終局 京太郎 34900 漫 33700 恭子 19300 美子 11100 京太郎「お疲れ様でした!」 美子「お疲れ様でした」 恭子「ありがとうございました」 漫「お疲れさんでした……はぁ」 漫「勝てると思うたんやけどなぁ……」 京太郎「はっはっは!俺を甘く見すぎたんですよ!」 京太郎「いやでもホントこの前はすんませんでした」 漫「ああ、別に気にしてへんよ。もうすっきりしたし」 京太郎「そうですか、すみません」 漫「ふふっ、なんでまた謝るんや」 京太郎「なんででしょうかね?あははっ」 美子「焼き鳥やった……」 恭子「私もですよ、ホンマ世知辛いですわ」 美子「世知辛いの使い方間違っちるような……」 美子(あいが部長の言うてたん人か……) 美子(私も勝てなかったな……) 恭子「あ、せや須賀君」 京太郎「何ですか?」 恭子「せっかくやし連絡先交換しとかへん?」 京太郎「はい、いいですよ」 漫「せやったら私も!」 美子「わ、私も……」 京太郎(何かすっげえモテてる気がする) 京太郎「順調に電話帳が埋まっていくな」 京太郎「さてと、次の対戦表を見に行くか」 京太郎「次の相手は……っと」 京太郎「咲んとこの竹井さんと阿知賀の新子さんと鷺森さんか」 京太郎「見事なまでに全員知り合いだな」 京太郎「もう帰ろっと」 京太郎「またどっか他の人の部屋で遊ぼうかな」 京太郎「ホテルの中ぶらついてたら誰かしらいるだろ」 京太郎「さーて、誰かいないかなーっと」キョロキョロ ゆみ「ん?須賀君じゃないか」 京太郎「あ、加治木さん!」 ゆみ「私たちの宿舎で何をしているんだ?」 京太郎「俺もここに泊まってるんですけど暇で暇で、だから他の人と遊ぼうかなーって」 ゆみ「ふむ、そうか……」 ゆみ「なら私たちの部屋はどうだ?」 京太郎「良いんでしたらいきますけど」 ゆみ「よし、ついてこい」 ゆみ「ただいま帰った」 久「もーゆみ遅いわよー」グデー ゆみ「来客なんだからしゃんとしろ」 久「来客?」 京太郎「あ……ども」 ゆみ「ここで遊んでも構わないだろう?」 久「んー別にいいけど……まさか明日の相手と会っちゃうとはね」 京太郎「明日はよろしくお願いします」 久「こちらこそ」 ゆみ「それで、何をして遊ぶんだ?」 京太郎「じゃあリアルおままごとでもしましょうか」 ゆみ「リアル?」 久「いいじゃないそれ!採用!」 ゆみ「なあ久、リアルおままごととは何なんだ?」 久「まあやってみればわかるわよ」 京太郎「結構楽しいですよ」 ゆみ「そうか……わかった、やってみよう」 京太郎「ゆみ、次はいつ会える?」 ゆみ「いつでもいいよ、明日でも来週でも、三時間後でも」 京太郎「いつも嬉しいことを言ってくれるなぁゆみは!」ワシャワシャ ゆみ「か、髪を撫でるな!」 京太郎「んーやっぱやり足りないからもう一回戦やるか?」 ゆみ(一回戦?) ゆみ「……ああ、いいぞ」 京太郎「じゃあまた頑張ってくれよ」 ゆみ「う……ん」 久「きょう……たろう……」 久「ゆみ……?」 久「二人とも、何してるの?」 京太郎「ひ、久!違う!これは違うんだ!」 ※設定上全裸 ゆみ「そっ、そうだ!京太郎は怪我をした私を運んできてくれただけなんだ!」 ※設定上全裸 久「…………」 久「……あー、そっか、そうだったんだ」 久「ごめんね、私てっきり勘違いしちゃってた、うん、そうだよね……」 久「ちょっと買い物行ってくるから、ゆみはゆっくりしてってね」 タッタッ ガチャ バタム 久「あ、あははっ」 久「そっか、そうだよね」 久「京太郎は私よりゆみの方が好きなんだ」 久「何結婚したからって喜んでたんだろ私、ふふっ」ポロポロ 久「あれ、なんでだろ、なんで、なんで」ポロポロ 久「なんでこんなにおかしいのに……泣いてんだろ私」ポロポロ 久「とまあこんなもんかしらね」ケロッ 京太郎(全部演技だったのかよ……) ゆみ(よくわからんやつだ……) 久(妻役の気持ち考えたら、なんか……)チラッ 京太郎「じゃあ次行きましょうか」 ゆみ「疲れるからもうやめてくれ」 久(ちょっと気になっちゃったかも?) 夜 京太郎「竹井さんの演技力おかしすぎるだろ……」 京太郎「ただいまー」 もこ「プログラムアドバンス!ドリームソード!」 京太郎「またやってるのか」 もこ「…………」 もこ「よく帰ったな、000」 京太郎「おう、ただいま、晩飯はもう食べたか?」 もこ「」フルフル 京太郎「じゃあ一緒に食べるか」 もこ「」コクッコクッ 京太郎(妹ができたらこんな感じなのかな) 京太郎「じゃあまたポーカーでもするか」 もこ「今宵も勝利は私の手にある」ドヤッ 京太郎「はいはい、んじゃ始めるぞ」 京太郎(そういえば一対一だったらインディアンポーカーとかもあるんだよな……) 京太郎(まあ俺あんま強くないしいっか) 京太郎(うわ、ワンペアかよ……) もこ「クックック」スッ 京太郎(また四枚捨てとか正気かよ、じゃあ俺も) 京太郎(勝負の三枚捨てだ!)スッ 京太郎「……ワンペア」 もこ「ストレートフラッシュ」 京太郎「いやいやおかしいだろ絶対!こんなの!」 もこ「卑怯だと?」 京太郎「一体何やったんだー?」ムニムニ もこ「ひゃへへー(やめてー)」 京太郎「ほっぺやわらかいな……」ムニムニ もこ「ひょうはほーひゃへへー(京太郎やめてー)」 京太郎「憂さ晴らしだ!えいっえいっ!」ムニムニ もこ「うぅ……」 京太郎「その、なんだ、すまなかった」 もこ「京太郎の……バカ」プイッ 京太郎(あ、なんか可愛い) 【八日目】終了 【九日目 準決勝】 京太郎「ふぁぁ……」 京太郎「結局十戦十敗ってどうなってんだよ、もう」 もこ「ぇへへ……」 京太郎「……」プニプニ もこ「すぅ……ぅ……」 京太郎(……何しよ)プニプニ 京太郎「適当に散歩でもしてくるか」 京太郎「書置きして……っと」 京太郎「よし行くか」ガシッ 京太郎「?」 もこ「きょ……行かない……で……すぅ」 京太郎「つってもすることがないから、ごめんな」ナデナデ もこ「すぅ……」 京太郎「東京みたいな古書街とかって大阪にはあんまないらしいんだよな」 京太郎「とりあえずぶらぶら見て回るか」 京太郎「良さそうなところがあったら入ってみよ」 【高天原古書店】 京太郎「入ってみたはいいけど、別に咲みたいに本に興味があるってわけじゃないしなー」 京太郎「どうしよ……!?」 衣「こまきー!こっちだぞー!」ピョンピョン 小蒔「天江ちゃん、待ってくださいー」ゼェハァ 淡「テルー、いい本あったー?」 照「はい」つ【ぐりとぐら】 淡「そこまで子どもじゃないよ!」 恭子(何や……何なんやこれぇ……)カタカタ 京太郎(なんでただの古書店にこんなに知り合いがいるんだよ……) 淡「あ!京太郎だー!」 照「えっ、どこどこ」 京太郎「うげっ」 小蒔「お久しぶりです、須賀さん!」 衣「久方ぶりだな、きょうたろー!」 京太郎「本屋なんですからもっと静かにしましょう」 小蒔「すみません……」ショボン 衣「すまない……」ショボン 淡「京太郎はここで何してるのー?」 京太郎「ちょっと散歩をな」 恭子(ホンマに何なんやこれ、魔物だらけやないか……) 衣「そうだ!きょうたろーも一緒に来ないか?」 淡「あ!そだね、この後みんなで打ちに行くんだけど、来る?」 京太郎「別にいいけど……あ!末原先輩もどうですか?」 恭子「!」ギクッ 恭子(なんでこっちに話振るんや!) 京太郎「みんなでやれば楽しいですよ!」ニコッ 恭子(アカン、悪魔の笑顔にしか見えへん) 照「六人……誰か二人抜けないと」 京太郎「じゃあ俺が抜けますよ」 衣「いいのか?」 京太郎「俺が邪魔するのもあれですし」 淡「だったら最後の一人はくじで決めよう!」 小蒔「割りばしで作ってみました!」 恭子(なんでこないに楽しそうなんやろ……) 淡「よし、せーのっ!で引くよ!」 五人「「「「「せーのっ!」」」」」 恭子(アカン……) 衣「衣の親からだな!リーチ!」 淡「リーチ!」 小蒔「…………リーチ」ゴゴゴゴゴ 恭子(ダブリー三連とかおかしすぎるやろ) 照「……京」 京太郎「なんだ?」 照「絶対に負けないでね」 京太郎「それはこっちの台詞だっての」ナデナデ 照「むぅ……」 京太郎「今まで俺がお前との約束を破ったか?」 照「…………」 京太郎「俺を信じろ、絶対にまたお前の前に立つ」 照「……わかった」 照「頑張ろう」 京太郎「よし、っともう終わったみたいだな」 小蒔「ロン、32000」 淡「三家和ありだよね!ロン!32000!」 衣「ロン!48000!」 恭子「」 久「やっほー、昨日ぶりね」 京太郎「今日は負けませんよ」 久「そうね、楽しみにしてるわ」 久「あ!新子さん!」 憧「うわっ、清澄……」 灼「久しぶり」 京太郎「お久しぶりです、今日はよろしくお願いします」 灼「うん、よろしく」 憧「清澄にチャンピオンって色んな意味で最悪……」 久「まーまーそう言わずにー」 京太郎「もっと仲良くしようぜー」 憧「ちょっあんま近寄んないでよ!」ボコッ 京太郎「ぶへっ」 東一局 親 京太郎 25000 憧 25000 灼 25000 久 25000 憧「ポン」 灼(憧、相変わらずはや……) 久(二萬に二筒……三色か) 久(だとしたらこの二索危ないかも……) 久(いえ、これは通る!)トン 憧「ロン!12000!」 久「あ……はい」 東一局 親 京太郎 25000 憧 37000 灼 25000 久 13000 京太郎(親流されて跳満リードとかきついって!) 京太郎(まずは新子さんの親を流す!) 京太郎「チー!」 久(やっばい、どうしよう) 久(須賀君はまだ安そうだけど……) 久(やっぱここは和了りにいく!)トン 京太郎「ロン!1300!」 東三局 京太郎 26300 憧 37000 親 灼 25000 久 11700 憧「ロン、2000」 京太郎「はい」チャラッ 憧「どうも」ピトッ←指先が触れ合う 京太郎「あ」 憧「……~~っ!」カァァ 憧「は、はやく!次!」 久「初々しいわね~」ニヤニヤ 憧「う、うるさい!」 東四局 京太郎 24300 憧 39000 灼 25000 親 久 11700 同コンマのため、流局 久「テンパイ」 京太郎「テンパイ」 憧「テンパイ」 灼「ノーテン」 京太郎(半荘で良かった……) 京太郎(今はどうやって逆転するかを考えないとな)チラッ 憧「」ビクッ 憧「……///」 京太郎「?」 東四局一本場 京太郎 25300 憧 40000 灼 22000 親 久 12700 灼(…………) 灼(憧と18000点差、ここからならまだ勝てる) 灼(直撃で点差を縮めない、と) 京太郎(テンパイできねぇ……) 京太郎(不要牌ばっかじゃねえかよ、早く新子さんに追いつかねえといけねえのに!) 久(今日はツイてないわねー) 久(……まだ四局以上あるんだから巻き返せるわよね) 久(次は和了らないとね!) 憧(面前一通、これなら和了れる!) 憧(まだ一向聴なんだけどね……)トン 灼「ロン、6700」 灼(まず一歩) 南一局 親 京太郎 25300 憧 33300 灼 28700 久 12700 京太郎(親番なんだし、攻めていかねえと!) 憧「リーチ」 京太郎(この状況でリーチかよ!) 京太郎(どうする、何切ればいいんだよ!) 京太郎(テンパイはとっておきたい、でも嫌な予感が……) 京太郎(くそっ、行っちまえ!)トン 憧「ロン」 京太郎「うっ」 憧「24000」 京太郎「な……っ!」 南二局 京太郎 1300 親 憧 57300 灼 28700 久 12700 京太郎(何……やってんだ俺) 京太郎(こんなところで終わってたまるかよ……) 京太郎(こんな点差つけられて、全然和了れなくて) 京太郎(負けねえよ、負けたくねえよ) 京太郎(勝つんだよ!) 京太郎(……どうするこの状況) 京太郎(リーチでツモれば倍満、もう少し待てば三倍満だって見えてくる、あわよくば数えだって……) 京太郎(素直にツモるか、悪あがきをするか) 京太郎(どうすればいい……) 京太郎(照や咲だったら、どうするんだ) 京太郎(……ツモったか) 京太郎(平和清一色の三門張……) 手牌:一二三三四五六七七八八八九 ツモ:八萬 京太郎(ここは一盃口か一通を待つ、だから!) 京太郎(遠回りでも可能性を残して、勝ちに行く!)トン 八萬 憧(張ってそうな感じね……でも染め手っぽいし……) 灼(振り込まないように……) 久(ここもオリようかしら……) 京太郎(よし、来た!) 京太郎(あれこれさっき三萬捨てといたほうが良かったんじゃ……) 手牌:一二三三四五六七七八八八九 ツモ:九 京太郎(まあいい、三面張を捨てて三・六萬待ち) 京太郎(これって平和も入るんだっけか?) 京太郎(まあいい、これでリーチ清一色一通一盃口) 京太郎(ツモか一発で三倍満、裏も乗れば数えだって行ける!) 京太郎「リーチ!」トン 八萬 憧(何、この気迫!) 灼(……危な) 久(へぇ、諦めないんだ) 京太郎(これで決まればいいんだけどな……っ!) 京太郎(来てくれ!)スチャ 京太郎(よし!) 京太郎「……ツモ!」 京太郎「リーチ一発清一色一盃口一通、裏裏!」 京太郎「8000・16000!」 南三局 京太郎 33300 憧 41300 親 灼 20700 久 4700 京太郎(よし!三色混じりの満貫手!) 京太郎(これで追いついてやる!) 京太郎「リーチ!」 灼(またリーチ……) 久(流れ持ってかれちゃったかな……) 憧(須賀……なんで諦めないんだろ) 憧(ここまで私が勝ってるのに……) 灼(まだ私も、諦めない) 灼「リーチ」 京太郎「ロン!8000!」 京太郎「これで同点だ!」 オーラス 京太郎 41300 憧 41300 灼 12700 親 久 4700 久(ラス親でテンパイ、か) 久(悪い待ち……はしなくていいかしらね) 久(和了れなさそうだし……) 京太郎(これで……この手で……!) 久(私が和了っても困るだろうし、ね) 京太郎「リーチ!」 憧(負けそうなのに、追いつかれてるのに) 憧(悔しいのに……) 憧(もう、あそこまで必死だったら応援するしかないじゃない) 憧(須賀、か……) 灼(和了られてばかり……) 灼(須賀君、会場で会った時とは全然違う) 灼(少し……昔のハルちゃんみたいだった) 京太郎(これで止めだ!) 京太郎「ツモ!3000・6000!」 終局 京太郎 53300 憧 38300 灼 9700 久 -1300 京太郎「おっ、お疲れ様でしたぁ!」 灼「お疲れ」 久「お疲れ、あー飛ばされちゃったかー」 京太郎「なんか、すんません」 久「いいわよ、決勝頑張ってね」 京太郎「はい!」 灼「憧、行こ」 憧「ちょ、ちょっと待って!」 灼「?」 憧「す、須賀!」 京太郎「なんだ?」 憧「え、えっと、その……お、お疲れ!」カァァ 京太郎「おう、また今度打とうな」 憧「あ、あと!」カキカキ 憧「これ、これ!」 京太郎「……メアド?」 憧「わ、私ってほら、男が苦手でさ、だからたまに話し相手になったりしてくれると、その、助かるなって」 灼「じゃあ私も」 久「じゃあ私もー」 京太郎「竹井さんはむしろ扱いが上手そうですけどね」 久「えーひどくない?」 京太郎「身の回りの男をこき使ってそうなイメージです」 久「なんか失礼ね」プクー 灼「それじゃ、また」 京太郎「はい、お元気で!」 京太郎「……また、あいつらと打てるのか」 京太郎「勝って、あいつらの隣に立つんだ」ギュッ 夕 京太郎「ただいまー」 もこ「京太郎!京太郎!」 京太郎「どうした?」 もこ「黒と朱と赤の卓、不屈の京太郎!」 京太郎「?さっきの試合?」 もこ「すごかったぁ!」ニコッ 京太郎「そっか、ありがとな」ナデナデ もこ「京太郎、夕刻は如何にして過ごす?」 京太郎「んー、疲れたし部屋出たくないし……遊ぶか」 もこ「御意!」 京太郎「それ敬語じゃなかったか?」 京太郎「じゃあ今日はインディアンポーカーでもするか」 もこ「胤禰闇峰袈厭?」 京太郎「そそ、インディアンポーカー」 京太郎「まずお互い一枚ずつカードを取っておでこにつける」 京太郎「それで勝負するかしないかを選ぶ、簡単に言うとこんな感じだな、わかったか?」 もこ「」コクッ 京太郎「よし、じゃあ一ゲーム目だ」 京太郎「……」ジーッ←正座 もこ「……」ジーッ←正座 京太郎(対木さんは7か……微妙だな) 京太郎(確率的には負けやすい……ここはオリか?)ジーッ もこ「……」ジーッ 京太郎(あ、目が合った) もこ「……」メソラシ もこ「……」チラッ 京太郎「またこっち見た」 もこ「…………」カァァ もこ「み、見ないで」テレテレ 京太郎「勝負なんだからしょうがないだろ」 もこ「ぅぅ……」カァァ 京太郎(何だこの小動物的な可愛さ……) もこ「……厠」 京太郎「江戸時代!?」 もこ「……ん」スクッ ビリッ もこ「あっ」コケッ 京太郎「危ねっ!」ガシッ ポスン 京太郎「い、つっつ、正座なんかするんじゃなかったな……!?」 もこ「痛い……」 京太郎(あれ、何これ、俺押し倒されてんの?) 京太郎(目の前に対木さんの顔あるし……って顔小っちゃくねえか?) 京太郎(またいい匂いがするし……) 京太郎「つっ対木さん?とりあえず離れてくんないかな?」 もこ「あ……ぅ」 京太郎「対木さん?」 もこ「…………もこ」 京太郎「え?」 もこ「初名で呼称しなければ退かない」 京太郎「初名?……ファーストネームのことか?」 もこ「」コクッ 京太郎「じゃあ、もこ、退いてくれないか?」 もこ「……もう一度」 京太郎「もこ?」 もこ「……」カァァ もこ「……もう一度」 京太郎「いい加減にしなさい」ペシッ もこ「あぅ……」 【一時間後】 京太郎「もこ、そろそろ離してくれないか?」 もこ「……あと十度」ギュゥ 京太郎「はぁ……」 夜 京太郎「もこ、離さないと遊ばないぞ」 もこ「それは嫌」 京太郎「じゃあ離れろ」 もこ「……御意」 もこ「次は反転し合う白黒≪モノクロ≫の盤上」 京太郎「オセロな、今から借りてくるから、シャワーとか浴びとけ」 もこ「うん」 京太郎「持ってきたぞ」 もこ「ありがとう」ホクホク 京太郎「もこはどっちの色がいい?」 もこ「灰」 京太郎「黒か白だ」 もこ「黒」 京太郎「じゃあ俺が白だな」 京太郎「角三つ取ったのに負けたかー」 もこ「ふぁ……ん」 京太郎「眠いのか?」 もこ「」コクッ 京太郎「ならさっさと片付けないとな、手伝ってくれるか?」 もこ「」コクッ 京太郎「よし、もうちょい頑張れ」 もこ「……」ペラッ ペラッ 京太郎「そういや、今夜でここで寝るのも最後なんだよな」 もこ「……」ポロッ 京太郎「落としたぞ?」 もこ「……京太郎」 京太郎「ん?」 もこ「帰郷しても、友だち、だよね?」 京太郎「おう、もちろんじゃねえか」 もこ「!」パァァ もこ「ありがとう!」ニコッ 京太郎「当然だろ、普通だよ」ナデナデ もこ「えへへ……」 【九日目】終了
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/1158.html
前話 次話 Kちゃんぬいぐるみ、全国大会編 開会式 京太郎「頑張れー!清澄ー!!」 ざわざわ 咲「もう……京ちゃんったら」 和「さすがに開会式前で叫ぶのはいけませんね」 久「応援は嬉しいけどねー」 優希「京太郎が注目の的になってるじぇ」 まこ「にしても、ざわめきすぎじゃないか?周りの選手も京太郎の方を見とるし」 久「女子の大会で男子がいるから、にしては変ね」 和「叫ぶ前よりざわめいてる気がしますし、なんなんでしょう」 優希「気にしてもしょうがないじぇ!」 まこ「そうじゃな。後でちょっと京太郎は叱るか」 咲「ええ。京ちゃんに後で言いましょう」 霞「ねえ、さっき叫んだ子って……」 初美「清澄って言ってたですよー」 小蒔「あの人、まさか……」 巴「……姫様?」 春「……会いに行く?」ポリポリ 煌「清澄……和と優希は元気でしょうか……って部長?」 哩「そんな……ここにおるなんて」 姫子「ぶちょー?鎖いります?」 美子「なんでここにあると……」 仁美「なんもかんもあの男子のせいや」 白望「ダル……くない」 塞「シロ?」 豊音「……見つけたよー」 エイスリン「ハイ!」 胡桃「エイちゃん、そのハートを射る矢の絵はなに?」 穏乃「清澄って……和がいるとこ!?」 憧「へえ……和に紹介してもらうのがいいかな」 玄「ふ~む。おもち好きと見たっ!」 灼「猫耳あったかな……」 宥「……あったかそうな人」 洋榎「よっしゃ。絹、終わったら行くで!」 絹恵「おねえちゃん何する気なん?」 由子「洋榎、私も行くのよー」 末原「清澄……マークしとかな」 漫「先輩、マジック構えないでください」 怜「……見えん。フナQ」 浩子「眼鏡は貸しませんよ」 竜華「場所が悪かったんかな」 セーラ「俺がひとっ走り行けばええやん」 泉「先輩、行って何するんですか?」 ネリー「サトハ!サトハ!」 ダヴァン「さすが日本デス!」 明華「まさか本人がいるとは……」 ハオ「日本……やはりあなどれない」 智葉「お前ら……」 憩「へーぇ。楽しみが増えたわ」 やえ「……この程度で騒ぐニワカ共め」 初瀬「小走先輩……Kちゃんぬいぐるみより先にご本人に会えそうですね」 淡「ね、ね、さっきの男の子、Kちゃんそっくり!」 菫「落ちつけ淡。その図々しさで連絡先聞いてこい」 尭深「弘世先輩……」 誠子「せめて自分で行きましょうよ」 照「……京ちゃん」 久「やっと開会式も終わったわね」 まこ「なんか周りからやけに見られとった気がするんじゃが」 優希「のどちゃんのおっぱいのせいか?」 和「ないですよ!」 久「さて、アレ?咲は…」 洋榎「待ちや!!」 久「へ?」 洋榎「あんたが清澄の部長か?」 久「そうだけど、って姫松高校!?」 まこ「大阪の強豪じゃな。久、なんかしたんか?」 久「初対面よ。後、なんかって何よ」 洋榎「なんや知っとるんか。うちが姫松の愛宕洋榎や!」 優希「その姫松がうちになんの用だじぇ?」 洋榎「たいしたことやない。ただ…」 セーラ「見つけたでー、って愛宕洋榎!?」 洋榎「江口セーラ!!何しに来たんやこの野郎!」 セーラ「俺は女や!そっちこそなんで…」 ネリー「サトハ!サトハ!いたよ!!」 ダヴァン「ネリー、はしゃぎすぎデス」 久「え?確か竜門渕とあたった臨海?」 初美「いましたよー」 まこ「うお!あんたは永水の?」 姫子「えーっと、花田が言っとったんは」 哩「清澄やね」 優希「花田先輩?」 和「……なんなんですかこれは」 久「なんでこんなに有名校が?」 モブA「あ!清澄いたー!」 まこ「え?」 優希「じぇ?」 モブB「マジー?ちょっと、あんた行きなって」 モブC「あんたも行けって。限定Kちゃん譲ってやったじゃん」 モブD「あ、すいませーん。ちょっと聞きたいことがありまして…」 塞「……出遅れたかー」 胡桃「うるさい、ここ」 久「え?こんなに人集まってほんと何が起こってるの?有名人でもいた?」 哩「ちょっとある人に会いたくて…」 洋榎「うちが先や!」 セーラ「俺や!」 初美「人多すぎですよー。ちょ、埋もれますー」 ネリー「ぬいぐるみ!モデル!」 まこ「……ある意味いっぱいおるの」 和「アレ?咲さん?」 咲「ここ……どこ?」 咲「うう……さっきまで人いっぱいだったのに誰もいないよ……」 咲「京ちゃん……助けてー……」 照「……全く、4人ともはぐれるなんて」 照「淡なんかは初めてだけど、菫は3回目なんだから」 照「……私は迷ってない。悪いのは道」 咲「……京ちゃーん」 照「……皆どこだろ」 咲・照「あ」 咲「お、お姉ちゃん!?」 照「!」プイッ 照「…………」スタスタ 咲「ま、待ってよ!」 照「…………」スタスタ 咲「なんで京ちゃんのぬいぐるみ抱いてインタビュー受けてたの!?」 照「アレやっぱり京ちゃんだったの!?」クルッ 照「あ……」 咲「お姉ちゃん……」 照「……で、なんで京ちゃんがぬいぐるみになってるの?」 咲「え?なんか頼まれて、流れでそうなったとか…」 京太郎「咲!!やっと見つけた、って照さん!?」 咲・照「京ちゃん!!」 京太郎「……咲、上から見てて明らかにみんなから離れてたぞ」 咲「う」 京太郎「……色々置いといて言いますけど、照さんも方向音痴治って無かったんですね」 照「……道が悪い」 咲「お、お姉ちゃんの言う通りだよ京ちゃん!道のせいで、迷子じゃないから!」 照「そうそう」 京太郎「……姉妹喧嘩はどした?」 咲・照「あ……」 京太郎「…………とりあえず咲は俺についてくる。照さんは携帯とかで部員と連絡つきます?」 照「携帯……電池切れ」 京太郎「会場入口とかまででいいですか?」 照「……分かった」 咲「お姉ちゃん……」 京太郎「喧嘩は一時休戦ぐらいでお願いします」 照「……善処する」 照「ところで京ちゃん、なんでぬいぐるみになってたの?」 京太郎「あれですか。実はですね、かくかくしかじかで」 咲「京ちゃん、それじゃ分からないよ」 照「なるほど」 咲「分かったの!?」 照「全然」 咲「……お姉ちゃん、京ちゃん」 京太郎「あはは。咲は騙されやすいな」 照「まだまだだね」 咲「もう!2人とも酷いよ!」 照「ふふっ」 京太郎「……照さん、俺が言うのもなんですが、このまま仲直りするのは無理ですか?」 咲「京ちゃん……」 照「…………」 京太郎「姉妹が仲悪いより仲良い方がいいですし」 京太郎「俺は、2人には笑っていて欲しいんです」 照「……そうだね。でも私は」 恒子「おぉーっとチャンピオン発見だぁー!」 京太郎・咲・照「!!?」 健夜「こーこちゃん、いきなりすぎるよ」 京太郎「え!?小鍛冶プロ!?」 咲・照「!!!」 恒子「いやぁ、すこやんの雄姿を納めるために常時起動していたカメラがこんなところで役に立つとは」 健夜「常時起動ってなに!?」 恒子「あ、今回は編集してからネットで公開するからね?」 健夜「結局!?」 京太郎「あ、あの~」 恒子「おや少年。ん?君、今話題のKちゃんぬいぐるみに似てない?」 京太郎「いや、それは似てるも何も俺がモデルですから」 恒子「な、なんとー!私達は話題のKちゃんご本人に出会ってしまったぁー!!」 恒子「ご本人もなかなかのイケメンです!これは話を聞かないとアナウンサーじゃないですよね!!」 京太郎「……はい?」 咲「……誰?」 照「確かアナウンサーの人と小鍛冶プロ。本当に強い」 健夜「あ、ありがとう。で、宮永さん」 咲「は、はいっ」 健夜「?宮永照さん、だよね?」 咲「あ、すいません。私、宮永咲です」 健夜「同じ宮永……姉妹?」 咲「えっと……」 照「その……」 恒子「何面白そうな話してるのすこやん!」 健夜「わっ」 恒子「ん?2人は……どっちが彼の彼女?」 咲・照「ち、違います!」 恒子「ということは……勝った方が彼を貰う的な?」 健夜「何言ってるの!?」 照「勝つ……」 恒子「いやぁ、面白そうじゃないですかー?」 健夜「だからって…」 照「咲」 咲「お、お姉ちゃん?」 京太郎「照さん?」 照「今、言っておく。私は、白糸台は負けない」 咲「!」 照「……仲直りは、それが終わってから考える」 京太郎「照さん……」 照「今色々考えて試合に影響が出たら、色んな人に申し訳ないからね」 咲「……分かったよお姉ちゃん」 咲「でも、私も、清澄も負けないからね」 照「……団体も個人も、途中で負けたりしないでね」 咲「うん」 照「京ちゃんは見ていて。私達の全力を」 京太郎「……はい」 照「終わったら、ぬいぐるみのこと聞かせてね?」 京太郎「ははは。いくらでもいいですよ」 咲「じゃあ私は、また本買うのにでも付き合ってね?」 京太郎「俺は景品かよ」 照「立会人券景品かな?」 京太郎「立会人って、いつかの時代の決闘ですか」 咲「くすっ」 照「ふふっ」 恒子「これは、Kちゃん本人を賭けた闘いが始まったー!!」 京太郎「え」 健夜「こーこちゃん。そういうのじゃなくて真面目な話っぽいから茶化すのやめよ?」 恒子「あ、すいません」 照「いえ、大丈夫です」 咲「あ、はい」 恒子「でも傍から見ればそう見えるんだよねー」 恒子「そしてチャンピオン自身が勝つという宣言までしてるしー……これは優勝すればKちゃんゲットでいいのかな?」 健夜「人を景品にするのやめようよ」 咲「あのー、これそのまま公開とかはちょっと……」 照「私達のとこは編集で切ってもらえます?」 恒子「んー……よし、問題無い!すこーし使うのはいいよね?ていうか勝手にやるね!じゃ、まったねー!」 健夜「どこ行くの?こーこちゃん!」 京太郎「……行ってしまった」 咲「なんか……騒がしい人だったね」 照「マスコミなんてあんなもの」 京太郎「じゃ、行きますか」 会場入口 京太郎「さて、ここまで来ましたけど、知り合いとかいます?」 照「いない。それどころか、他校の生徒も少ないけど」 咲「そういえば、この時間は抽選やってるんじゃなかったっけ?」 京太郎「ああ、なら抽選会場に行けばいますね」 照「うん。会場は毎年同じだから分かる。こっち」 咲「さすがお姉ちゃん」 京太郎「……そっちトイレですよ?」 照「……なんもかんも道が悪い」 京太郎「なんですかその口調。こっちですから行きましょう」 抽選会場 アナウンス「次は、姫松高校の抽選です」 京太郎「ここですね」 照「うん、入ろう」 ガチャ アナウンス「姫松高校はBブロックの…」 京太郎「さて、白糸台は…」 咲「あ、京ちゃん部長が引くよ」 京太郎「お、ほんとだ」 照「あれが清澄の部長……」 ざわざわ、ざわざわ モブE「ちょっと!Kちゃんいた!!」 モブF「マジ?どこどこ…って宮永照と一緒じゃん!!」 モブG「チャンピオンと!?さすがに近くに行けないわ」 モブH「あのとなりのおとなしそうなの誰?」 末原「ほう、清澄とは2回戦やけど強敵なのは確定やな」 智葉「さすが宮永……油断できんな」 怜「チャンピオンこっちでもすごいな……」 煌「まーた麻雀以外でもすごい人と当たりますね……」 豊音「ちょーすごいよー。サインの他に写真とかお願いできるかなー」 小蒔「ま、負けません!」 まこ「なんじゃまたざわめいてきたの」 優希「あ!京太郎と咲ちゃんが入り口に入るじぇ!」 和「2人と……宮永照さん!?」 まこ「またえらいの連れてきたな……久がなんて言うか」 淡「菫!菫!テルーがKちゃんと!!」 菫「分かっているから落ちつけ。そう落ちつくんだ私。照発見のお礼の名目で…」 誠子「先輩、嬉しいのは分かりますけど落ちつきましょう?」 尭深「そろそろ抽選終わりますよ?」 アナウンス「以上で抽選を終了します。各校はそれぞれの時間を…」 京太郎「終わったみたいですね」 照「白糸台はシードでAブロックだけど」 咲「清澄はBブロックだね」 照「……」 まこ「おーい」 京太郎「あ、染谷先輩」 まこ「京太郎お前一体…」 照「決勝で待ってるから」ゴッ 和・優希・まこ「!?」 咲「……全部、倒して行くね」ゴッ 照「……ふふっ」 和「い、一体なんですかこれは?」 照「あ、菫いた。じゃ、ここまでだね」 照「ねえ、京ちゃん」 優希「京ちゃん!?」 照「連絡先、紙かなんかに書いてくれない?」 京太郎「あ、はい。……これですね」 照「ありがと。ホテルに帰ったら連絡入れるから登録してね」 京太郎「勿論です」 照「じゃ、またね」 久「あー、緊張したわ。アレ?みんな?」 照「失礼」スタスタ 久「え?」 久「……今、咲のそっくりさんかチャンピオンが居た気がするけど、見間違いよね?」 咲「……部長」 久「な、何かしら?」 咲「今、すっごく打ちたい気分なんで、帰って打っていいですか?」ゴッ 和「さ、咲さん?」 咲「どうしても、決勝にいかないといけなくなりました」ゴゴゴゴゴ 久「……ネット麻雀かどこかの雀荘で勘弁してくれない?」 久(さすがに今、選手の誰か咲とを打たせる訳にはいかないわー) 照「……ふふふっ」 淡「テルー!」 菫「またどこに行ってたんだお前は」 照「淡、菫」 誠子「そーですよ。なんでKちゃんといたんですか?」 尭深「すごく、親しそうでした」 照「京ちゃんは元々知り合いだからね?」 淡「え?Kちゃんじゃなくて京ちゃん?」 菫「何があった。そしてなんでそんな関係なんだ。彼にお礼をだな…」 照「菫」ゴッ 菫「!……なんだ?」 照「決勝に、どうしてもいかないといけなくなった」 淡「!……テルー、やる気になってる?」 菫「そうか。まあ、もとより優勝するために来てるしな」 照「それと……」 誠子「先輩?」 尭深「どうしたんですか?」 照「今、すっごく打ちたい気分だから、3軍でも2軍でも他の部内チームでもいいから、本気で打っていいかな?」ゴゴゴゴゴ 菫「……分かった」 菫(また気の毒なことをするな……Kちゃんよりか部員の安否を考えよう) この日、インターハイ抽選会場で、とある都市伝説が生まれた 曰く、Kちゃんは魔王を呼ぶ、と 少し、時間を遡る インターハイ、抽選会場 久「ふう、抽選時間に救われたわ。集合のアナウンスが無かったら危なかった」 洋榎「全くやな。あんなに集まったら迷惑っちゅうもんや」 久「……なんで自然に隣にいるのよ」 洋榎「つれないわー。高校同士の温かい交流やで?仲良くしようや」 久「あんな大勢に『聞きたいことがある』って迫れらた後に交流は難しいわね」 哩「そうやね。人間目的のために自分見失うこともあるってことね」 久「……頬を染めて一番自分見失ってたのは誰かしらね」 塞「さすがに今は聞かないから安心してね」 久「当然よ。あ、そろそろ抽選始まるわね」 哩「じゃ、決まったとこに行くか」 塞「私もね」 洋榎「そか、なら今やな」 久「……何?」 洋榎「身構えんでもええ。自分、Kちゃんぬいぐるみって知ってる?」 久「え?知ってるけど」 洋榎「それのモデルが自分の高校におるってみんな思っとるんや」 久「……あー、開会式の?」 洋榎「それや。で、みんなお近づきになりたいっちゅーことや」 久「それでか……」 洋榎「その反応……ほんまに自分とこにおるな?」 久「隠しても無駄ね。ええ、彼はうちの1年生の部員よ」 周り(!!) 洋榎「ほう……周りもみーんな聞いたみたいやで?ええんか?」 久「もういちいち聞かれるのが嫌なのよ」 久「ほら、あなたの番よ」 洋榎「おっと」 久「もうすぐ私かしらね」 久「まさか……姫松、永水がいるところとはね」 洋榎「ふっふっふ。残念やったなぁ」 久「まだよ。まだ諦めないわ」 洋榎「なんや?秘策でもあるんか?」 久「……彼本人を貸すというのはどう?」 洋榎「なん……やと……!?」 久「ふふふ。どう?」 洋榎「くっ、そうくるとは……あれ?Kちゃん違う?」 久「え?……ああ、彼ね」 洋榎「……隣にごっついのが見えるのは気のせいか?」 久「……さ、さあ?見間違いじゃない?」 洋榎「なんかチャンピオンと仲よさげなんやけど」 久「……そういえば咲連れてきたのも彼だったわね。なんか魔物を惹きつけるものでもあるのかしら?」 洋榎「Kちゃん魔物を呼ぶってか?無いわー」 久「あはは。あ、そろそろ終わりっぽいわね」 洋榎「せやなー。なかなか面白かったで。Kちゃんよりもあんたに会えたのが面白かったわ」 久「あら、ありがとう」 洋榎「また会いたいし、2回戦楽しみにしとるで」 久「お手柔らかにね」 洋榎「ただいまー!」 絹恵「あ、お姉ちゃん。なんか清澄の人と話してたみたいやけど」 洋榎「それや!ちょっとKちゃんの話仕入れてきたでー」 由子「それは聞きたいのよー」 末原「さすが主将」 洋榎「せやろー?でな、Kちゃんは…ん?」 咲「…………」ゴゴゴゴゴ 照「…………」ゴゴゴゴゴ 漫「……なんか、すごいのが通っていきましたね」 末原「あの2人は……どっちも魔王みたいに強いですね」 由子「確かKちゃんといた2人なのよー」 絹恵「お姉ちゃん?」 洋榎「……Kちゃんは、魔王を呼ぶんや」 この日より、むやみにKちゃんに近づくものは激減した そして、全国大会の抽選会は無事に終わったのだった 夜 咲「カン!カン!もいっこカン!!」 久「いやー、風越や龍門渕や鶴賀の人達がいて、ほんっと助かったわー」 まこ「……後ろの惨状から目をそらすな」 池田「か、華菜ちゃんはまだ諦めてないし……」 美穂子「華菜!!しっかりして!!」 一「ははは……今日って満月だったっけ?」 純「目開けろ国広君!衣はここに居ねぇから!!」 桃子「消えたいっす……完璧に消え去りたいっす……」 ゆみ「モモ!なんで消えたり現れたりしてるんだ!?」 優希「……今、清澄の生徒で良かったって心の底から思うじぇ」 和「……同感です」カタカタ 優希「のどちゃんネト麻か?」 和「いえ、今は色々見てるだけです。あら?この動画は…」 優希「お、ふくすこの動画だじぇ。最新版…さっき上がったみたいだな」 和「へぇ。見てみましょうか」カタカタ 和・優希「!?」 照「ツモ、4000オール」ギュルルルルルル 白糸台モブA「6連続……」 白糸台モブB「ははは……笑うしかない……」 白糸台モブC「私、帰ったらKちゃん(ぬいぐるみ)に告白するんだ……」 白糸台モブD「しっかりしろ!フラグは立てるな!!」 白糸台モブE「衛生兵!衛生兵を早く!!」 淡「テルー絶好調だね!」 菫「笑顔でなんてこと言うんだお前は」 誠子「……私、虎姫で良かった」 尭深「……私も」 菫「お前らな……部長の私の苦労も考えてくれ」 淡「えー?弱いから仕方ないじゃーん」 誠子「さっきの人、部内戦で2位のチームのエースだよね?」 尭深「インカレで頑張るって言ってたけど……牌持てるかな?」 菫「はあ……照、そこまでにしといたらどうだ?」 照「あと1局」 菫「これ以上被害者増やすな。おい、そっちは重症だ。しばらく麻雀から遠ざけておけ。そいつは軽傷だ、ドクターKちゃんでも持たせとけ」 尭深「自作したナース服Kちゃんを…」 菫「しまえ」 尭深「……ネットに上げてからしまっときます」カタカタ 誠子「あ、尭深。ちょっとふくすこの動画み見せてくれない?新しいの上がったらしいんだ」 淡「あ、私も見るー」 尭深「分かった」カタカタ 尭深・誠子・淡「!?」 恒子「ふくすこインハイムービー!特別編!!」 恒子「どうもこんばんわ!!福与恒子です!!」 健夜「あ、小鍛冶健夜です」 恒子「今日は、インハイ会場で会ったとある人物とそれをめぐる戦いについてです!!」 健夜「まだ戦ってないよ!?」 恒子「それでは、その動画をどうぞ!!」 恒子『おや少年。ん?君、今話題のKちゃんぬいぐるみに似てない?』 京太郎『いや、それは似てるも何も俺がモデルですから』 恒子『な、なんとー!私達は話題のKちゃんご本人に出会ってしまったぁー!!』 恒子『ご本人もなかなかのイケメンです!これは話を聞かないとアナウンサーじゃないですよね!!』 京太郎『……はい?』 恒子『で、君の名前は?』 京太郎『いや、撮影中でしょう?さすがにちょっと……』 恒子『ああ、失礼。じゃ、Kちゃんで』 京太郎『あ、はい』 恒子『おおーっと?向こうはアラフォーが女子高生をいじめている!これは行かねば!!』 京太郎『俺は!?』 恒子『何面白そうな話してるのすこやん!』 健夜『わっ』 恒子『ん?2人は……どっちが彼の彼女?』 咲・照『ち、違います!』 恒子『ということは……勝った方が彼を貰う的な?』 照『私は、白糸台は負けない』 咲『私も、清澄も負けないからね』 照『終わったら、聞かせてね?』 咲『じゃあ私は、付き合ってね?』 京太郎『俺は景品かよ』 恒子「と、言うことですね」 健夜「かなり編集されてるよね!?」 恒子「マスコミなんて、こんなもの。とチャンピオンはコメントを残されています」 健夜「いい意味じゃないよ!?」 恒子「チャンピオン、そして2連覇の白糸台の勝利宣言、これはアレですね」 恒子「優勝校、そして個人優勝者への景品がKちゃんご本人ということですね」 健夜「彼の意思はどうなってるの!?」 恒子「まー、こんなもの後ろに『!?』って付ければフィクションみたいなものですから」 健夜「全くこーこちゃんは。それに、白糸台が勝つのも、宮永照選手が勝つのも決まってないよ?」 恒子「おっと、さすがアラフォーは厳しい」 健夜「アラサーだよ!?何言わせるの!?」 健夜「ここはインターハイという場です。何が起こってもおかしくない」 健夜「それに彼女達は高校生。まだまだ可能性はいくらでもあるんですから、決めつけはよくないです」 恒子「つまり、どの高校も、誰でもKちゃんご本人をゲットするチャンスがあると」 健夜「台無しだよ!?」 恒子「ではインターハイの実況解説でまたお会いしましょう」 和「……これは」 優希「……いや、フィクションかもしれないじぇ?」 久「でも、あの咲の本気っぷりはね」 まこ「つーか止めんのか?」 咲「麻雀って楽しいよね?」 未春「あはは……華菜ちゃん、今そっちに行くね」 美穂子「吉留さん!!華菜はここにいるわ!!」 智紀「……ちょっと2次元に行ってくる」 純「智紀!!帰ってこい!!」 智美「ワハハ……これがステルスってやつか……」 ゆみ「蒲原!!そんな消え方するな!!」 久「全国……荒れなきゃいいけどね」 和「無理じゃないですか?誤解する人も増えますよ」 優希「なるようになるじぇ」 まこ「無事にやれればいいんじゃがな」 尭深「……つまり宮永先輩は」 誠子「いやいやいや、編集って言ってるし。それに景品がどうとか信じる訳が…」 淡「景品はKちゃん本人かー。インハイっていいね!」 尭深「……あったね」 誠子「……ははは」 菫「どの道優勝狙いだ。やることは変わらん」 誠子「先輩……」 菫「それに、もし本当だったら……」 尭深「しっかり狙ってるね」 誠子「駄目だこれ。早くなんとかしないと」 淡「あれ?テルーは?」 菫「さっき部屋に戻って行ったな。これで被害の拡大は防げる」 誠子「どこかの台風ですか」 尭深「インターハイ……無事に進めばいいんですが」 この動画はインターハイ参加校全てが見ることとなった そして、今回のインターハイは、参加選手が本気以上の力を見せることになった そのころの京太郎 京太郎「あ、もしもし」 京太郎「どうもハギヨシさん」 京太郎「ええ、こないだのタコスのレシピですが……」 京太郎「はい、それじゃまた」 京太郎「……ん?この番号は?」 京太郎「……照さん?はい、俺です」 京太郎「こうして話すのも照さんが東京に行く前以来ですね」 京太郎「ええ。長話も大丈夫です」 京太郎「はい。そういえばカピーがですね……」 電話中で動画に気付かなかったとか 前話 次話 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6264.html
昼1 強制イベント 女子抽選会(京太郎は試合の為に居ません) 抽選会場 塞「ふぅ…ぱっと見ただけでAブロックが地獄だね」 白望「決勝で宮永照ならまだまし…」 胡桃「そうだね。Bブロックは永水と千里山の園城寺怜…新道寺は塞が白水哩を塞げば大将戦でリザレクションは発動しないし」 豊音「今回も出番は決勝しかないのかな?」 エイスリン「私とシロ、胡桃でどうにかなるから…ごめんね、豊音」 塞「永水は副将から火力が凄いからね…できれば中堅で終わらして欲しいかな」 豊音「うぅ…勝つ為なら仕方ないか」 白望(二回戦で永水と当たる……はぁ、だるい) その頃の京太郎 京太郎「よろしくお願いします」 モブ(岩手の大魔神か…どうせ岩手の男どもが弱かっただけだろ) コトン 京太郎「ロン」 モブ(はっ?まだ二巡目だぞ?) バタバタ…京太郎が牌を倒していくと七対子だとわかり モブ(安手ならまだましか…) 京太郎「字一色。48000です」 モブ「えっ?」 アナウンサー「決まったー!岩手の大魔王は実在していた!東京一位に二巡目にして役満をあてて、飛ばす!こんなプレイングみたことありません!」 大沼「相手が悪かったとしか言いようがない。若い奴らに解るように例えるならレベル1のスライムが魔王に挑んでいるのと同じだからな」 アナウンサー「厳しいですね、大沼プロ。貴方が須賀選手に挑むならどうしますか?」 大沼「全身全霊を持って対局する。対局の後にはチリすら残さない」ゴゴゴゴ アナウンサー「そ、そうですか」 昼食時 京太郎「まさか二巡目で終わるとは思わなかった…ツモって打点を稼ぎたかったんだがな。女子は抽選会の最長だからどうしようかな」 京太郎「ぶらついとくか」 京太郎「抽選会が館内でも放送されてるのか…」 ダッダ…走ってくる音 衣「義兄様!」 ダッ…ギュ…とびついてきて 京太郎「こ、衣か…あれ、抽選会にいかなくていいのか?」 衣「衣は有象無象の多い所を好まない」 京太郎「そう言うことか」 衣「うむ。それよりも先程の試合みたぞ!流石義兄様、二巡目で役満などかっこよかった!」 京太郎「…みてたのか。偶々だ、たまたま。それに飛ばしたくなかったからな」 衣「得点を稼ぐ為か?」 京太郎「ああ。あれをツモってさらに流れを得るつもりだったんだけどな」 衣「欲張りすぎだ」 京太郎「そうかな…まあ、午後からも頑張るから応援してくれると嬉しいな」 衣「当たり前だ!衣は義兄様の義妹だからな!」 京太郎「ありがとうな」 昼2. 強制イベント 修羅場前哨戦ver嫁達の仁義無き戦い 塞「なんかこんでない?」一番前の席に座っていて 豊音「抽選会が終わった時点で一部の人が走ってここにきてたから…」 胡桃「ちらほら見覚えのある顔もいるね」 白望「記憶よりも多い…臨海の四人や有珠山の獅子原さんとかも居なかった」 エイスリン「浮気?」 塞「どうだろう…ただ、京太郎がタラしって事は確かかな」 豊音「永水の皆さんにサインお願いしたいけど…席を移動したら駄目な気もするし…」 胡桃「他校の監督がみにきてるのも今回が初めてだね…やっぱり京太郎に転校してきて欲しいのかな?」 エイスリン「たぶん…学年トップの学力、身体能力、日本最強の麻雀の資質…欲しいと思う所は多いかな」 塞「他校に行くにしても京太郎の決断だから仕方ない。私達は京太郎をおいていくんだから」 白望「卒業したら京太郎の家に行かないの?」 一同「えっ?」 白望「…?」 塞「…それもありね」 胡桃「塞も何を言ってるの!そんな事したら京太郎が…」 エイスリン「胡桃は嫌なの?」 胡桃「そ、それは…居たいけど…」 豊音「あれ、誰かがこっちに来るよ?」 塞「えっ?」 ??「……」 霞「隣に座ってもいいかしら?」 塞「かまいませんよ…永水の皆さんとはみなくていいんですか?」 霞「ええ。好きな人を見るなら一番前の方がいいでしょう?」 宮守勢「…!」 豊音(ま、まさかの一人で来るとは思わなかったよ!)目で会話 塞(落ち着いて!こんな事、記憶の中で幾らでも体験したでしょ!)目で会話 エイスリン「京太郎が好きなんですか?」 豊音(エイスリンさんが言ったーー!) 霞「ええ好きよ。貴方達もそうじゃないの?」 エイスリン「好きですよ」 白望「好き」 胡桃「好きだよ」 塞「好きです」 豊音「好き」 霞「モテモテね、京君は……でも譲るつもりは無いわ」 塞「私達もありません」 霞「そう。なら聞いておこうかしら…貴方達も別世界の記憶があるのかしら?」 白望「なにそれ?」 霞「……わからないのなら良いわ。今回は。試合が楽しみになりそう」 豊音「わ、私達が勝つよ」 霞「あら、京君の試合の事を言ってるのよ?」 豊音「あぅ…」 霞「それよりそろそろみたいだからこの話はやめておきましょうか」 宮守勢「……」頷く 霞「聞き分けのいい人達で良かったわ」ニコニコ 爽(あれ、1番良い席に人が座ってる) 慧宇(まだかな…)シードなのを良い事に誰よりも早く来ていた 爽「あ、あの」話しかけめ 慧宇「はい?…っ!」爽のチョーカーを見てかたまり 爽「そのチョーカー…まさか…」 慧宇「同志?」 爽「仲間ですか?」 慧宇「…ご主人様が居るんですね?」 爽「はい…貴方もですか?」 慧宇「ええ…フルネームでその人をいいませんか?」 爽「かまわない…せーの」 慧宇、爽「須賀京太郎」 慧宇.爽「……」見つめ合い ガシ…握手をする 慧宇「私はご主人様とデートした事があります」 爽「わ、私だって昨日デートした!」 慧宇「ご主人様の性癖は知ってますか?」 爽「そ、それは…」 慧宇「好きな食べ物や苦手な物とかは?」 爽「あ、う、これから…」 慧宇「私はご主人様と(記憶の中で)寝た事があります」 爽「えっ…羨ましい…ど、どうやったんですか!」 慧宇「教えて欲しいですか?」 爽「うん!」 慧宇「なら私と手を組みませんか?そうしたらお互いにご主人様に愛してもらえますよ?」 爽「そ、それは…」 慧宇「…ご主人様に抱かれたくないんですか?」 爽「抱かれたいです…」 慧宇「なら…」 爽「す、少しだけ考えさしてください…私はご主人様に使われたいだけで誰かと何かをしたいとかないんです」 慧宇「そうですか…貴方の意見も正しい。機会があったら相談してください。それくらいならかまわないでしょ」 爽「はい…よろしくお願いします」 慧宇「全てはご主人様の為ですから」 爽「……それでその席を譲ってくれませんか?」 慧宇「それはできません」 爽「それならじゃんけんで…」 慧宇「早い者勝ちですから…と言いたいですが、今回だけですよ?」 爽「ありがとうございます!」 爽、慧宇「じゃんけん、ぽん!」 爽、パー 慧宇、チョキ 爽「ま、負けた…」 慧宇「まだまだですね」 その頃の京太郎 京太郎(そろそろ弓を使っていくか) 梓弓発動 モブ「立直」 京太郎「ロン、8000です」 モブ「くっ…」 京太郎(絞りとって健夜義姉さんの記録を塗り替える) ーーーーーーー 咏「あちゃあ…あれは相手がかわいそうだねー」 アナウンサー「理由を聞かしてもらっていいですか?」 咏「須賀選手は点数を絞りとってから勝つつもりだ」 アナウンサー「点数を絞りとる?今回のルールでは確かに得点は多いほうがいいですが、あまり意味がないのでは?」 咏「考えが違う。須賀選手は記録を塗り替えるつもりだ。小鍛冶健夜がたたき出したあの化け物みたいな記録をね」 アナウンサー「まさか…あり得ないでしょ」 咏「どうだろうね…まあ、私が言えるのは今の須賀選手に勝てる選手は男子にはいない」 夕方 京太郎「……携帯をみたら凄いメールの数でほとんどが誰とどう言う関係なのかとかだった。一体どうなってるんだ?」 京太郎「…少しぶらつくか」 京太郎「それにしてもさすが東京…暑い」 竜華「あれ、京太郎?」 京太郎「えっ?あっ、竜華さん。お久しぶりです」 竜華「ほんまに久しぶりやな!連絡先を教えたのに全く連絡してけぇへんし…」 京太郎「す、すいません…」しょんぼりとして 竜華「じ、上段やからそんなあに落ち込まんでええよ。それより今日の試合みたで」 京太郎「そうなんですか、ありがとうございます」 竜華「圧倒的やったな…なぁ、三尋木プロがいってたみたいにほんとうに小鍛冶プロの記録を塗り替えるつもりなん?」 京太郎「…どっちだと思います?」. 竜華「本気やと思ってる」まっすぐに見つめられて 京太郎「ああ、もう…竜華さんみたいな美人にそんな真っ直ぐに見られたら言うしかないじゃないですか…塗り替えるつもりです。俺は小鍛冶プロの記録を塗り替えて、あの人の隣に立つつもりです」 竜華「…それって好きって事?」 京太郎「わかりません。家族としてなら間違いなく好きと言えるんですが…」 竜華「ち、ちょっと待って!京太郎と小鍛冶プロって家族なん?」 京太郎「ええまあ、義理ですけど姉と弟です」 竜華「…そうやったんや。だから京太郎はそんなに強いねんな」 京太郎「健夜義姉さんに比べたらまだまだですけどね」 竜華「うんうん、ウチからしたら京太郎のほうが凄い。役満三連続とか初めてみたもん」 京太郎「…そう言ってくれると嬉しいです。それより竜華さんは何をしてたんですか?」 竜華「何って怜の薬を…ああ!忘れてた…ごめん京太郎、急いでたからもう行く!」 京太郎「わかりました。皆さんによろしくと言っといてください」 竜華「わかったで。怜やセーラが京太郎に会いたいって言ってたから覚えといてや!」 ダッダッダ…走り去り 夜1. 京太郎「末原さんと麻雀だな…楽しみだな」 カピー「パカパカ(気をつけてな」 京太郎「おう。全力で挑んでくる」 カピー「パカパカ(馬鹿者。麻雀の話ではない。きちんと帰ってくるんだぞ」 京太郎「…?まあ、帰ってくるさ」 カピー「パカパカ(そうだといいんだがな」 ーーーーーーーー 恭子「ほんまにきたんやな…」 京太郎「ええまあ…楽しみでしたし」 恭子「言っとくけど私はあんたより弱い」 京太郎「……」 恭子「それでも本当にやるんか?」 京太郎「はい。俺は貴女だから打ちたいんです」 恭子「私やから?」 京太郎「負ける可能性を考えてる人間は勝てると思ってません。ただ貴女は負ける可能性を考えた振りをして麻雀にしがみついてる気がします…」 恭子「な、なにを言ってるんや?」 京太郎「貴女は多分、俺が知る中で1番勝利に固執してる人間です。数々の言葉で逃げてますが俺はそう思ってます」 恭子「だから何を…」 京太郎「だから俺は貴女をめちゃくちゃにしたいんだ」 恭子「えっ?」 京太郎「全力で貴女に挑む。チャチなプライドで傷付かずに逃げる事なんて許さない。勝つか負けるかの純粋な勝負をしましょう」 恭子「……」 ホテルCの一室 郁乃「ほんまにきたんや」 漫「お久しぶりです」 京太郎「お久しぶりです、上重さん。時計をしてくれてるみたいで嬉しいです」 漫「えっ、あっ…買ってもらったやつやし…そのお気に入りやから」ニコ 郁乃「漫ちゃんの彼氏やったん?」 京太郎「違いますよ。大阪旅行の時にお世話になったお礼です」 恭子「だから主将達も急に腕時計をしはじめたんか」 京太郎「たぶん」 郁乃「ところで須賀君、あの話は考えてくれてる?」 京太郎「…まだ考えてる途中です」 郁乃「そうか…急いでないしいいかな」 漫「なんの話ですか?」 郁乃「須賀君が姫松に転向してくるかどうかの話やで」 恭子「そんな話聞いてませんけど」 郁乃「話してないもん」 京太郎「まだ受けてませんから」 郁乃「遅くなったらあかんから打つんやったら打つで」 京太郎「そうですね」 恭子(……固執してるか) 漫「よろしくお願いします」 恭子「私の親番…」 京太郎「…勝つぞ」 マホ「京お兄ちゃんに力を貸します!」 複製者と添い遂げた者発動! 京太郎「ハオの力?」 郁乃(ああ…これは危ないかも) 玉藻前発動! 傾向の魔性発動! 京太郎(ダブルは無しだったよな…) 悪石と添い遂げた者発動! 孤独と添い遂げた者発動! 玉藻前発動! 虎将の咆哮発動! 恭子(一体なんやねん…有効牌が全くひかれへん) 慢(須賀君の能力じゃない…これは臨海の選手の能力に似てる) 郁乃(あれから成長してる…どんな化け物になるんやろ?) 京太郎「ツモ!四暗刻、四喜和、字一色…まあ、重ねは無しなんで16000.8000です」 恭子「ば、化け物…や」 京太郎 役満ツモ? 京太郎(梓弓か。あれ…矢が三本あるけど…気にしなくていいか。全力で打てばどうにかなる) 郁乃(……どうみても神器にみえるんやけど。須賀君って何者なんや?) 慢(爆発できそうやのにできひん…) 恭子(…諦めたらただの凡人や…) 京太郎「…ツモ!国士無双。16000オールです」 グサ、グサ、グシュ… 恭子(えっ?) 京太郎「俺の勝ちです」 恭子(め、めげるわ…) 京太郎 108000 恭子 -7000 慢 1000 郁乃 1000 郁乃「…やっぱり須賀君は強いな」 漫「つ、次は負けへん!」 郁乃「勝てるん?」 漫「た、たぶん…」 郁乃「ほんまに?」 漫「…も、もう部屋に帰ります!」 ダッ… 郁乃「いってもうた…私もそろそろ帰ろかな。明日頑張ってや須賀君。応援してるで」ニコニコ スタスタ 恭子「……」レイプ目 京太郎(………やり過ぎたかもしれない) 京太郎(どうしよう…) 京太郎「末原!」 恭子「ヒッ!」 京太郎(ヒッて言われた…めげそう) 京太郎「ヒッ!では無い!さっきの試合はなんだ!」 恭子「あ、あれは…」 京太郎「口答えするな!口で◯◯を垂らすなら必ず最初にサー!をつけろ」 恭子「えっ、は…」 京太郎「サー!だ!」 恭子「サー…」 京太郎「声が小さい!」 恭子「サー!」 京太郎「それでいい…さっきの試合はなんだ!振り込むのを恐れて有効牌をなぜ切った!」 恭子「それはだから…」 京太郎「言葉の最初に必ずサーをつけろと言っているだろ!わからないのか、この雌豚が!」 恭子「雌豚……」 京太郎「そうだ貴様麻雀に負けた雌豚だ!」 恭子「……」 京太郎「返事はどうした雌豚!」 恭子「……サー!し、質問いいですか!」 京太郎(乗ってきた?」 京太郎「許可する!」 恭子「私が雌豚ならす…上官はなんなのでしょうか!」 京太郎「そんなものは決まっている!雌豚を一人前に調教するのはご主人様だ!」 恭子(ご主人様……私は雌豚で……須賀君はご主人様で…) 京太郎(あれ、突っ込みがとんでこない) 恭子「サー!ご主人様と言う事は私は強くしてくれるんですか?」 京太郎「当たり前だ。お前がどれだけ弱かろうが屑だろうが、ゴミだろうがどうしようもない雌豚でも私をご主人様と呼ぶ限り強くしてやろう」 京太郎(なぜだ…なぜツッコミがこない) 恭子「……ぐす…」泣き始めて 京太郎(えっ?) 恭子「サー…強くしてください…ご主人様…この雌豚に…勝たせてください」 ギュ…抱きしめて 京太郎「…任せろ。俺だけはお前の味方でいてやる」 バリン… 京太郎(こ、これでいいのか?) 夜2. 京太郎「泣きつかれた末原さんを寝かしてもどってきたが疲れたな」 カピー「パカパカ(天然ジゴロタラしの主か…どうかしたんだ?」 京太郎「怒ってるのか?」 カピー「パカパカ(ふん…別に」 京太郎(怒ってるな) カピー「パカパカ(…………」 京太郎「…怒らないでくれよ」 ナデナデ カピー「パカパカ(強化した神託を破られたら次から最上位がデフォになる」 京太郎「それって問題なのか?」 カピー「パカパカ(いや、ただきにいらないだけだ」 京太郎「…?」 カピー「パカパカ(主の事を何も知らない人間が主の事をご主人様と呼ぶ事が気に入らない」 京太郎「それって嫉妬…」 カピー「パカパカ(そ、そんな事はないぞ!」 京太郎「ああ、もうかわいいなカピーは!」なでなで カピー「パカパカ(なでるなー!」 ーーーーーーーーーー カピー「パカパカ(それで私に何を願いたいんだ?」 京太郎「……」 カピー「パカパカ(また乳か…」 京太郎「えっ、いや、そんなことはないぞ」 カピー「パカパカ(思いついている2人がどうみても乳がでかいだろ」 京太郎「……胸には夢が詰まってるんだ」 カピー「パカパカ(それは戦争が起きる言葉だな」 京太郎「…夢の為の戦争か」 カピー「パカパカ(願い五つ分で姉妹とイチャイチャしたいか…因果をゆがめれる事を忘れてるな主。しかも片方はもうできあがってるしまつか…まあ少し頑張ってみようか」 バチん…バリン、バリン… 京太郎「…なにしたんだ?」 カピー「パカパカ(さあ…因果律が書き換えられて刷り込んで…まあ、色々とあったんだ」 就寝前 京太郎「ハオからもメールがくるようになったな…」 From 獅子原爽 試合お疲れさまでした!試合の中継を見てましたがとてもかっこよかったです! 京太郎「…ありがとうございます。明日もよかったら応援してくださいと…」 From 獅子原爽 絶対にします!明日こそ一番良い席で応援しますから! もう夜も遅いのでこれで最後にしときます。おやすみなさい。 メール、一番下 愛してます、京太郎君。 京太郎「…かわいいよな」 ーーーーーーー 爽「早く寝て席をとらないと…でもご主人様は優しいな」じたばた 早朝 京太郎「…よし、今日勝ったら決勝だ」 京太郎「…ぶらついてみるか」 ホテルC 付近 京太郎「……なんか寒い」 宥「……」歩いていて 京太郎「あれは…松実さん?」 宥「……あっ」京太郎を見つけて 京太郎「おはようございます」 宥「……」無言で近づいてくる ぎゅううう…京太郎を抱きしめて 京太郎「冷た…なんでそんなに冷たいんですか!」厚着をしているのに冷たくて 宥「あったかくないの……温かい筈なのに…何も暖かくないの…」 京太郎「話を聞きます。俺の部屋か松実さんの部屋…喫茶店でもいいですけど」 宥「須賀君の部屋がいいです」抱きついたまま 京太郎「わかりました…ついてきてください」 京太郎(これは異常だ…最悪カピーに相談する必要があるかもしれない) 宥「温かい…須賀君…とっても暖かいよ…」腕にしがみついている 部屋 京太郎「話を聞かせてもらえますか?」 宥「うん…最近になってからあったかくなくなってきて…くろちゃんにも相談したのにどうにもならなくて……」普通ぐらいの体温になっていて 京太郎「…でも今は常温ぐらいですよね?」 宥「それは多分、須賀君があったかいから…」 京太郎「俺が温かい?」 宥「うん…こうやって須賀君と入れるだけでお腹の下の辺りからあったかい…」うでを抱きしめていて 京太郎(どう言う事だ?)考えて 宥「ごめんね、須賀君…よく知らないのに抱きついて…でもこうしていたいの…」 京太郎(似てる…あの人に凄く似てる) 宥「一目惚れだったかもしれない…ねぇ…須賀君……」 京太郎(爽さんとそっくりなんだ) 宥「私を抱いてくれますか?」 ーーーーーーー ED二つ省略 ーーーーーーー 京太郎「すいません、松実さん…」 宥「えっ…」 トン…当て身で気絶させる 京太郎「…カピー」 カピー「パカパカ(なんだ?」 京太郎「これは昨日俺が願ったからこうなったのか?」 カピー「パカパカ(予想通りだと言っといてやろう」 京太郎「元に戻す事は?」 カピー「パカパカ(できない」 京太郎「…俺のせいでこうなった人間は何人いる?」 カピー「パカパカ(……知らん」 京太郎「ウソだな。答えてくれ」 カピー「パカパカ(その女を含めて三人だ」 京太郎「爽さん、ハオと松実さんか…」 カピー「パカパカ(そうだ」 京太郎「どうすれば…」 カピー「パカパカ(甘えるなよ、主」 京太郎「っ…」 カピー「パカパカ(欲望のままに願い、アイテムを使って縛った…それを怖いから逃げるなどわたしは認めない」 京太郎「……背負う覚悟がまだできない」 カピー「パカパカ(背負うつもりではいるのか?」 京太郎「……ああ。ケジメをつけて、あの人達にきちんと報告をいれてから全員に告白するつもりだ」 カピー「パカパカ(…ふん、とりあえずいまはその女の問題だな」 京太郎「ああ」 カピー「パカパカ(…はっきり言うと抱くのが一番はやいが、それはできないだろ」 京太郎「…」頷く カピー「パカパカ(なら口付けをしてやれ」 京太郎「そ、それもどうにか…」 カピー「パカパカ(無理だな」 京太郎「いや、そこをどうにか」 カピー「パカパカ(ならない」 京太郎「……寝てるからそれはないだろ」 カピー「パカパカ(起きてるぞ」 京太郎「えっ?」 カピー「パカパカ(だからさっきから起きていたぞ」 京太郎「…松実さん?」 宥「……寝てます」 京太郎「……起きてますよね」 宥「…は、恥ずかしくて…動きたくない」 京太郎「な、なんで?」 宥「告白してくれるって言ったから…」ベッドでうつ伏せになっているが耳が真っ赤で 京太郎「えっ、あっ…はい…」 宥「待ってる…これだけでとてもあったかいよ」 京太郎「…すいません」 宥「うんうん…でもキスはして欲しいかな」顔を真っ赤にしたままで体を反転させて、目を閉じている 京太郎「えっ…でも」 カピー「パカパカ(覚悟を決めろ」 宥「……」目をつぶったまま 京太郎「ああ…もう…俺からするのは初めてなんです。下手くそだったらすいません」 チュ… 宥「ありがとう…京太郎君」ニコ 朝 京太郎「……覚悟を決めないとな」 京太郎「会場にぶらつきながら行くか」 京太郎「はぁ…どう考えてもゴミだもんな」歩いており 智葉「…ひつこい」走っていて 京太郎「智葉さん?」 黒服達「……」智葉を追いかけていて 智葉「京太郎?っ!逃げろ京太郎!」 京太郎「よくわかりませんけど…とりあえず倒しますね」智葉のすこし前にでて 智葉「えっ?」 京太郎「…八つ当たりにちょうどいいかな?」 黒服A「邪魔じゃ、くそがき!」京太郎をつき飛ばそうとして 京太郎「……せや!」 ドン…腕を掴み一本投げ 黒服A「なっ……」痛みで動けず 智葉「なっ…」唖然として 京太郎「さてあと二人か」 黒服V「お前、自分が何をしてるのかわかってんのか?」 京太郎「いや、全く。ただ智葉さんを追いかけてた悪漢を撃退してるだけです」 黒服V「智葉さんだと…俺は関東の…」 京太郎「すいません、代紋を聞いてしまうとそこに喧嘩を売った事になるんで…気絶してください」一瞬で距離をつめて、鳩尾に叩き込む 黒服V「くっ…はぁ…」気絶 京太郎「さて最後は貴方だ」 黒服S「…お嬢、この方は誰ですか?」 京太郎「お嬢?」 智葉「…こいつは私の思い人だ。手を出す事は許さん」 黒服S「つまりこの方がいるからお見合いはできないと」 智葉「そうだ」 京太郎(話しがみえない…ドラマとかの展開だとこの場合俺は…) 黒服S「そこの貴方…少しお時間をとらしてもらっいいですか?」 京太郎(やっぱりこうなるのか…智葉さんは…顔が真っ赤だ!!…あれ、これってまじのやつじゃ) 京太郎「わかりました」 京太郎(今回は流石に死ぬかもしれない) 辻垣内本邸 黒服S「ここでお待ちください」 京太郎「はい」 京太郎(智葉さんは試合だから俺一人…とりあえず上座に座るのはないな。最悪脱出する事も考えないといけない…はぁ、まだ死にたくないんだがな) ガラ…引き戸が開き 老人「……」 京太郎「…」立ち上がりお辞儀をして 京太郎(…誰なんだろう) 老人「…名前は?」 京太郎「須賀京太郎といいます」 老人「…智葉との関係は?」 京太郎「友人です」 老人「恋人ではないのか?」 京太郎「…ええ」 老人「なら簡単だ。智葉から手をひけ」 京太郎「理由はなんですか?」 老人「お前には関係無い」 京太郎「ならお断りします」 老人「何を言ってるかわかっているのか?」 京太郎「…名前も聞いていない御老人からの忠告を断っただけです」 老人「あまり調子になるなよ若造」ゴゴゴ… 老人「あの子はお前みたいなどこの馬の骨には釣り合わん」 京太郎「だから手をひけと?」 老人「そうだ」 京太郎「……先に失言を詫びておきます」 老人「なに?」 京太郎「すぅ……俺は貴方みたいな耄碌な老人が大っ嫌いだ」 老人「貴様何を…」 京太郎「自分が正しいと思い、それを押し付ける。気に入らない、何もかもが気に入らない」 老人「言わせておけば…覚悟はできているんだろうな?」 京太郎「やってみろ。隣に三人、廊下に二人、屋根裏にも二人…拳銃をぶっぱなせばあんた達は終わりだ。それにさっき車内で匿名のメールで警察に連絡もしてある。嘘のメールでも駐在ぐらいなら派遣されるだろ」 老人「……最初からこうなると思っていたのか?」 京太郎「さあ。智葉さんがお見合いをしない理由が俺にあって、黒服が俺をここに連れてきた時点で死ぬ事までは考えています」 老人「…死ぬのが怖くないのか?」 京太郎「死ぬつもりはありませんから」 老人「…ふはは!これは愉快だ。お前みたいな男がまだ日本にいたのか。あの子が色気付くはずだ」 」 京太郎「……」 老人「あの子と結婚するつもりか?」 京太郎「……はい」 老人「重婚だな?」 京太郎「はい」 老人「だがそれをしていいのかまよっている」 京太郎「…はい」 老人「あの子を幸せにする自信はあるのか?」 京太郎「…あります」 老人「口で言うのはタダだ…覚悟を示してもらおう。男子麻雀で魔王と呼ばれているそうだな」 京太郎「そ、そうですが…」 老人「なら魔王らしく全国優勝をしてもらおうか。全試合トビでだ。最低二人は飛ばせ。それが無理ならあの子を諦めろ」 京太郎「…それでいいんですか?」 老人「無理なのか?」 京太郎「やります。全員薙ぎ払って俺が勝ちます」 老人「…ふん、楽しみにしておくぞ」 会場 智葉「京太郎!」 京太郎「あっ、智葉さん」 智葉「大丈夫だったのか?なにもされなかったか?」 京太郎「大丈夫ですよ。ほら、こんなにピンピンしてますし」 智葉「本当か?」涙目 京太郎「…本当ですよ。泣かないでください」ハンカチで涙を拭いて 智葉「……本当に本当に心配したんだぞ」 ギュ…しがみついて 京太郎「すいません」 智葉「本当だ…馬鹿者」 ーーーーー ED3つ省略 ーーーーー 智葉「……信じてるからな」 京太郎「…まかせてください。俺は勝ちますから」 スタスタ…歩いて行き 智葉「京太郎!」 京太郎「はい?」振り返り スッ…顔を両手に添えられて 智葉「先払いだ…待っているからな」 チュ… 昼2 男子観戦席修羅場会場 豊音「なんかやる気に満ちてるね」 塞「うん…なんかこう背負った時の顔をしてる」 エイスリン「…今、わざと役満をはずした」 白望「……」胡桃を見て 胡桃「…」黙って頷き 智葉「隣に座っていけるか?」 白望「…どうぞ」 智葉「たすかる」 胡桃「…京太郎と約束したの?」 智葉「いや、まだ何もしていない。先払いしただけだ」 白望「……後で話がある」 智葉「…明日の決勝が終わってからでいいだろ」 白望「わかった」 胡桃「京太郎は覚悟を決めるって?」 智葉「ああ。全員囲むそうだ」 白望「……戦争」 胡桃「うん」 智葉「私が勝つ」 豊音「な、何を話してるの?」 塞「たぶん結婚届の話だと思う」 エイスリン(…何かがおかしい) 魔王咲の劔谷高校狩り アナウンサー「龍門渕高校が圧倒的なリードをしています。二位の劔谷高校はほぼ無傷の状態、三位の清澄高校は四万点以上の差が開いてしまっています」 良子「かわいそうですね」 アナウンサー「どう言う事でしょうか?」 良子「清澄の大将が本気が見れますよ」 アナウンサー「えっ?」 咲「カン!」 莉子「は、はい…」 良子「スタートしましたよ」 咲「カン!」 莉子(あれじゃあまだ…跳満だよね?) 咲「…もう一個カン!」 莉子「えっ?」 咲「ツモ、清一対々三暗刻三槓子嶺上開花赤1。数え役満です」 莉子「……嘘…」 アナウンサー「き、決まったーーー!」 良子(心根が折れましたね) 咲「麻雀って楽しいよね」ニコ 莉子「……」レイプ目 夕方 京太郎「…疲れたから早くホテルに帰ろう」 莉子「……」亡霊のように歩いていて 莉子「…ふぇ…グス」泣き始めて 京太郎「えっ?」 莉子「うわぁぁぁあん」ボロ泣き 京太郎「ちょっ、俺の前で泣かないでくれ!」 通行人「おい、男が女泣かせてるぞ」 通行人「イケメンのくせに泣かせるとか屑だな」 京太郎「ああ、もう俺が何したっていうんだよ!」 ギュ…莉子の手を握って 莉子「ふぇ?」 京太郎「こっちにきてください!」 ーーーーーーー 公園 京太郎「…それでなんで泣いてたんですか?」 莉子「……」 京太郎「連れてきた事は謝ります。ただ…ああするしかなかったんです」土下座 莉子「ふふ…」 京太郎「えっ?」 莉子「怒ってないから大丈夫だよ」 京太郎「そ、それならよかった」 莉子「私の方こそ迷惑をかけてごめんなさい」 京太郎「えっあっ、いや俺は美人と手を繋げたからいいかなって」 莉子「…優しいね」 京太郎「よく言われます」正座 莉子「……話だけ聞いてもらっていいかな?」 京太郎「こんな俺でよければ」 少女説明中 莉子「それで…私のチームは負けたの」 京太郎(さ、咲ーー!お前が犯人か!) 莉子「チームの皆は仕方ないって言ってくれるけど…その優しさが辛い」 京太郎「……」 莉子「怒って欲しい。罵って欲しい。私のせいで負けたんだって言って欲しい…じゃないとどうすればいいか解らない」 京太郎「……苦しいんですか?」 莉子「えっ?」 京太郎「自分のせいで負けて、良心の呵責から涙がながれる。それは苦しいからですか」 莉子「何を言ってるの?」 京太郎「俺は許されたいから泣くんだと思います」 莉子「許されたい?」 京太郎「ええ。怒られたいとかじゃなくて…本当の意味で許されたいんですよ」 莉子「ど、どう意味かな?」 京太郎「…貴方も言ってたじゃないですか。優しい言葉が聞きたいんじゃないんです。本音で話し合って、批判されて和解したいんです」 莉子「そ、そんな事は…」 京太郎「ありますよ。だって今まで頑張ってきた仲間ですもん。俺ならそう思います」 莉子「っ……」涙目 京太郎「ここで泣いたらだめですよ。その涙をみていいのは貴女の仲間と仲間だけです」 莉子「うっ、うん…」堪えて 京太郎「送って行きますよ。目が曇って歩きづらいと思いますから」 ギュ…手を引いてやり 莉子「ありがどう…」 京太郎「困ったらお互い様です」 京太郎(近畿は確かCホテルに固まってるんだよな?) 夜1. 強制イベント ナース襲来と阿知賀のイベント ホテルC付近 京太郎「き、今日は本当に疲れた」ふらふら バン…ぶつかり 京太郎「す、すいません!」 憩「だ、大丈夫やで…あっ、須賀京太郎」 京太郎「はい?あの知り合いでしたっけ?」 憩「いや全く。ただこっちが一方的に知ってるだけ」 京太郎「は、はぁ…」 憩「そうや!いまから暇かな?」 京太郎「どう事でしょうか?」 憩「良かったら魔王の実力を見せて欲しいんやけど」 京太郎(煽られてる気がする) 京太郎「……」 京太郎「別にいいですけど…」 憩「良かった…魔王がお願い断るような肝っ玉の小さい人じゃなくて」ニコニコ 京太郎(………この人の泣き顔が見たくなった。猛烈に今すぐに) 憩「こっちやで」 スタスタ 京太郎「わかりました」 ーーーーーーーーーーーー 憩「みんなー、特別ゲストを連れてきたで!」 宥「あっ…京太郎君だ」 スタスタ…ギュ… 宥「あったかいよ…」ニコニコ 京太郎「えっ、あっ宥さん、恥ずかしいからやめてくれませんか?」 宥「駄目かな?」涙目 京太郎「問題ないです」 憧「ちょっ、玄!あれどう言う事?」小声 玄「わ、私にもわからないのです。お姉ちゃん羨ましいよ」 憧「えっ?」 灼「不謹慎」 隠乃「なかいいんですね!」 京太郎「ええまあ」 宥「あったかーい…」 憩「はいはい、そこイチャイチャしない。とりあえず一局うとか。魔王はうちと…あと誰と打つ?」 京太郎「なら宥さんの妹さんとそこのボーリンググローブを嵌めた人がいいです」 憩「なんでその二人なん?」 京太郎「前者は少し縁があって、後者はなんとなくです」 憩「そうなんや…まあ、とりあえずやろか」 京太郎(俺、結局この人の名前を聞いてないんだけどな…魔王って呼ばれたくないから全力で黙らせよう) 京太郎「親決めからですね」 京太郎(マホ、力を貸してくれ…) マホ(任せてください!マホがんばりますから!) 複製者と添い遂げた者発動! 京太郎「ちょいたんま」 玄「えっ?」 最善を引き当てる者発動! 憩(あかん…何があかんかわからんけど間違いなく碌でもない事が起こってる…) 京太郎(弓は梓弓で……初美さんの能力だな) 初美(出番ですよー…ちょっと本気を出すからみててね) 悪石招来発動! 裏鬼門発動! 悪石と添い遂げた者発動! 京太郎(ダメ出しにハオ頼む) 慧宇(任せてください!) 虎将と添い遂げた者verRe発動 京太郎(できた…T役満) ギュイーーン…弓矢が光り輝き、色々と不味い事になっていて 憩(これで聴牌…) コトん…ドスン… 憩「えっ?」 京太郎「ロン。大四喜、四暗刻単騎、字一色…96000です」 京太郎 121000 憩 -71000 玄 25000 灼 25000 憩「魔王や…本当に魔王みたいやな須賀君」 京太郎「あの、できれば魔王ってやめてくれませんか?」 憩「だって事実やし…ならあと一回やって勝ったらやめる」 京太郎「…本当ですか?」 憩「うん」 京太郎「しかたないですね。二人もあと一局だけお願いしましす」 玄「わかったよ!」 灼「なにもしてないから構わない」 京太郎(…槍もなんか久しぶりに使うな。てかこう…またヤバイ槍だな) 玄(な、なにあれ…) 灼(さすが小鍛冶プロの弟さんだ) 憩(さっきは予断したけど…これで大丈夫なはず) コトン…ドス… 憩(次は槍!?) 京太郎「ロン、国士無双13面待ちです」 京太郎89000 憩-39000 玄25000 灼25000 京太郎「これで魔王はなしです」 憩「う、うん」ポォ… 玄「また何もできなかったよ…」 灼「置物だったね…」 宥(…荒川さんが堕ちたかな?) もこ「……」 憧(なにあれ、東一局で役満二連続とかありえないでしょ!) 穏乃「こ、怖い…」 京太郎「それじゃあ俺はそろそろいい時間なので帰ります」 玄「えっ、でも時間はまだあると思うけど…」 京太郎「一応、男子個人が明日決勝なので。すいませんお邪魔して。また何かあったら呼んでください」 宥「め、メールするね!」 京太郎「はい、楽しみにしてます」 スタスタ 憩(あんなん卑怯やわ…また欲しいなってしまうやん) 夜2. 京太郎「外に出たくないな」 カピー「パカパカ(主に質問がある」 京太郎「なんだ珍しい?」 カピー「パカパカ(ゲーム等で最後にとれる神器と呼ばれる武器があるとしよう。それを最初のBOSS程度に二度撃ち込むとどうなる?」 京太郎「…一撃目で即死じゃないのか?」 カピー「パカパカ(まあそう考えるわな。気がつかなかったとしたら?」 京太郎「死んだ事にか?案外、神器のパワーを得て強くなったりするんじゃないかな。俺の知る限りそんなオーバーキルは聞いた事ないけど」 カピー「パカパカ(…ふん、知っていたのか。つまらん」 京太郎「カピー…イチャイチャしよう。てか今日は疲れた」 カピー「パカパカ(久しぶりに私とゲームでもするか?」 京太郎「勝てないだろ」 カピー「パカパカ(ふん、今の主ならどうにかなると思んだがな」 京太郎「それよりも風呂でもはいるか。洗ってやるぞ」 カピー「パカパカ(それもありだな」 京太郎「広島以来だからな。さあ風呂だ風呂」カピーを抱きかかえて カピー「パカパカ(湯の温度は私に任せろ!」 京太郎「決勝前だから大量にメールがくる」 From 松実宥 今日はありがとうございました。皆もやる気が出たみたいで良かったです。 明日の決勝は試合で観にいけませんが応援しています。 京太郎「ありがとうございます。精一杯やらしてもらいます。宥さんも頑張ってください…と」 From 松実宥 京太郎君なら大丈夫だよ。 私も頑張ります。勝ったらまた抱きしめてくれると嬉しいです。 もう遅いのでこれで最後にします。おやすみなさい。 Ps 私は京太郎君を愛してます。 京太郎「……心が痛い。嬉しいのに」 早朝 京太郎「決勝だ」 京太郎「カピーは暖かいな」クーラーガンガン カピー「パカパカ(当たり前だ」ゴロゴロ カピー「パカパカ(考えるだけ無駄だな」 京太郎「いやだってな…」 カピー「パカパカ(知らなくていい。誰も幸せでない結末に興味を示すな」 京太郎「…なんかすまん」 カピー「パカパカ(ふん…向こうもここも根本は変わらないな」 ーーーーーーー 朝 京太郎「万全だな」 京太郎「義姉さん達に連絡しておくか」 ♪ー 京太郎「電話?もしもし?」 健夜「もしもし、京君?」 京太郎「あれ、健夜義姉さんどうしたの?」 健夜「決勝だからね…今日くらいは電話していいかなって」 京太郎「いつでも電話していいのに。ありがとう」 健夜「うんうん…今日は頑張ってね。応援してるから」 京太郎「ああ。勝つよ。勝ったら俺は義姉さん達に言う事があるから聞いてくれるかな?」 健夜「…わかったよ。良子ちゃんにもそう言っておくね」 京太郎「ありがとう」 健夜「それじゃあそろそろ切るね」 京太郎「……」 健夜「また後でね」 京太郎「……す」小声で何かを呟く 健夜「えっ?」 ブツん… 京太郎「……聞こえたかな?」 カピー「パカパカ(今頃、部屋で悶えているだろうな」 ーーーーーー 健夜「……」固まっていた 昼1. 男子決勝 アナウンサー「さあついに今年もやってきました。高校生男子最強が決定します。今年は誰が優勝するのでしょうか!」 はやり「岩手の須賀選手かな☆」 アナウンサー「あ、あの瑞原プロ。解説の立場からそう言われるのはどうかと思うんですが…」 はやり「そうだね☆真実でも話したら駄目だった☆私個人から言うと今の須賀選手と戦いたくないかな」 アナウンサー「それは何故ですか?」 はやり「勝ちに貪欲だけど全てを薙ぎ払うつもりでいるから小鍛冶プロ以上にトラウマを産むからかな☆」 アナウンサー「小鍛冶プロ以上…」 はやり「うん☆今の須賀選手は正真正銘の大魔王だよ☆」 男子個人決勝 会場 京太郎(やっとここまできた…ここで勝てば男子最強になれる。やっと一つ義姉さんに追いつく) 京太郎(思えば高校に入って四ヶ月…たくさんの事があった。転向したり合宿したり…色んな人に大切な事を教えてもらった。俺はそれを糧に今ここにいる). 決勝イベブースト判定 好感度恋心以上の人数×2 判定大成功確定 オーバーキル。 モブ「お前が親だぞ、須賀」 京太郎「……東二局はこない」 モブ達「はっ?」 京太郎「チリ一つ残さない…立っているのは俺だけだ」 ーーーー ? 京太郎「ツモ.16010オール」 モブB「な、なんなんだよお前は!」 モブA「二連続役満…ありえない…」 モブC「い、イカサマだ!」 京太郎「……ならもう一局やりますか?」 モブB「そ、それはいい…」 モブC「あ、ああ…」 モブA「ありえない…」 京太郎「なら勝者は俺です。俺が高校生最強です」 ーーーーーーー インタビュー アナウンサー「優勝おめでとうございます。この喜びを誰に伝えたいですか?」 京太郎「……」 京太郎「宮守の皆とも分かち合いたいですが…それよりも義姉に伝えたいです」 アナウンサー「お姉さんにですか…何と伝えるんですか?」 京太郎「やっと義姉さん達の弟だといっても恥ない事ができた。時間がかかったけど…いつも感謝してます。ありがとうと」 アナウンサー「えっ?それはどう言う事でしょうか?」 京太郎「……秘密です。ただ言葉の通りですよ」 アナウンサー「そうですか…なら質問にいきますね」 京太郎「はい」 ーーーーーーーー はやり「泣きすぎだよ良子ちゃん…」背中をさすってやり 良子「ソーリー…ですが…涙が…涙が止まらないんです」 はやり「記憶の中で成長した京太郎を知ってるのに…やっぱり直でみると違うのかな?」 良子「は、はい…もう京太郎は立派な漢です」ポロポロ はやり「そうだね…あんなに小さかった男の子が何時の間にかあんなに大きくなった。私も嬉しいよ」 良子「はい…」 ーーーーーーーー 恒子「すこやん?」 健夜「どうしたの恒子ちゃん?」ゴゴゴ 恒子「な、なんで嬉しそうなの?」 健夜「私、嬉しそう?」 恒子「うん。なんか怖いけど嬉しそうだよ。そんなに弟君がああ言った事が嬉しいの?」 健夜「…うん。京君が約束を守ってくれそうだから」 恒子「約束?」 健夜「秘密だよ」 恒子「お、教えてよ、それくらい!」 健夜「だーめ…でもヒントだけ。私ね、公式戦でまだ誰にも負けた事がないんだ」 恒子「それくらい知ってるよ!」 健夜「ならそれが答えだよ」 恒子「…わ、わからない」 健夜「待ってかるからね…京君」